本日7月13日、北海道の鉄道ファンにしてみれば目が覚める程ショッキングなニュースが飛び込んできました。いよいよ…というべきか、やっぱりというべきなのか…ついに北海道の特急型車両2車種の引退が正式に発表されたのです。

 

以下はJR北海道プレスリリースより↓

~キハ183系車両の運行終了~ 

キハ183系車両で運転する特急列車に乗ろう!


~28年間ありがとう~ キハ281系車両ラストラン

 

1979年の試作車登場から43年、現在も活躍しているN型登場から36年の時を経て、ついに長年北海道気動車特急の代表格として親しまれてきたキハ183系(HET183)が、いよいよ今年度(※来春のダイヤ改正と思われる)を以てその栄光の歴史にピリオドが打たれる事となり、現在同系で運転されているオホーツク/大雪が以前から噂となっていたキハ283系(※但し振り子装置は不使用と思われるが真相は如何に?)に置き換えられる事もようやく正式発表されたのです。

以前からキハ283系への置き換えがまことしやかに噂されていた事と、JR北海道『いまこそ輝け!北のキハ183系』キャンペーンを実施している事から、引退近し…というのは薄々感じていたのですが、新車の頃からキハ183系に親しんでおり、特にJR化前後に製造されたN・NN183系の大ファンである私にしてみればまさに断腸の思いであります。

 

 

 

そして…同じキハ183系の中でも最後の最後に製造され、1992年に『はこだてエクスプレス』として暫定デビューし、今年経年30年の節目を迎えた『ノースレインボーエクスプレス』編成も来春に引退する事となり、JR北海道のご自慢だったリゾート列車の歴史もついに終わりを迎える事となってしまいました。一体、どういう形でラストランを行うのか気になる処ではありますが、昨年に続いて9月に『臨時特急ニセコ号』として運転される事が決まっているので、いずれの日程も指定席完売は必至であろうかと。そして、かつて流氷シーズンに札幌~網走で運転されていた『流氷特急オホーツクの風』こそ、前身である『オホーツク流氷号』を含めて長年石北本線の冬の名物列車として活躍してきたので、コチラのリバイバルも期待される処です。

 

 

 

 

さらに、北海道初の振り子式特急気動車として華々しくデビューし、JR北海道の車両としては初めてローレル賞を受賞した栄誉ある名車キハ281系(HEAT281)はダイヤ改正を待たずに来る9月末を以て『北斗』としての定期運行を終了し、10月22・23の両日に『スーパー北斗』のリバイバル運転を最後にラストランを行うとの事で。

コチラに関しては、置き換え車両であるキハ261系1000番台(函ハコ)の新製車が既に運用に就いているという事もあるのでしょうが、流石に来春まではその活躍が見られると思っていただけに驚きを隠せません。ただ、リバイバル運転となる『スーパー北斗』といっても往年の3時間運転は今や不可能になってしまったため、あくまでもイメージとして途中東室蘭駅(運転士交代)のみ停車、その他の途中駅は通過扱いという運転形態となるようです。

 

 

これらの名車が引退するという事は、時代の流れとはいえ非常に寂しい事であり、各車とも新車の時からその華々しい活躍を見てきただけに、自称『永遠の鉄道少年』の私も歳を重ねたんだな…としみじみ感じずにはいられないのです。

そして…『最後の砦』?ともいえるキハ40が全車引退ともなると、私も乗り鉄趣味から卒業する時が来るのか…と、いよいよ今後の事を考える時期が来たのかもしれません。

とにかく、今回の発表は非常に残念でありますが、長年北海道のエースとして活躍してきた各車に労いの言葉を贈りたいと共に、日本全国から『葬式鉄』として集結してくるマニア諸氏に対しては決して北海道の鉄道を荒らす事なく、節度ある行動を望みたいです。

 

(本記事の写真は全てイメージです)