国鉄バス 名金急行線~4 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

国鉄バス名金急行線の4回目で、最初に昨日のエントリの末尾でご紹介いたしました「北安江←[金沢]→春日町 如来寺前」の矢印式乗車券の再掲です。

 

 

 

昭和42年9月11日の発行で、「通用発売当日限リ」、「下車前途無効」の券でした。

 

 

 

 

 

上記の件から僅か19日後の昭和42年9月30日に発行されました、同じ区間の乗車券です。

 

 

 

 

1種類の矢印式乗車券から、運賃の「20円」そのままに3種類のA型一般式の券に変わっています。

 

通用期間も「通用発売当日限リ」から「通用発売日共2日間」に変わっており、一昨日のエントリでご紹介いたしました「鳩ヶ谷から 荻町公民館前ゆき」の「2」の訂正印が押印された券の発行が昭和42年7月でしたから、通用期間の変更時期が合わない事になりますが、通用期間が「通用発売日共2日間」に変更された当初は「通用発売当日限リ」の券を訂正して継続発売し、後に「通用発売日共2日間」のA型券に切り替えたと仮定しますと、最初に再掲いたしました昭和42年9月11日の発行の「北安江←[金沢]→春日町 如来寺前」の矢印式乗車券は、鳩ヶ谷駅発行の券のように通用期間を訂正せずに発売していたものと考えられます。

 

 

 

A型一般式の券にはいずれも経由が記載されておりますが、「名金急行線」の「北安江ゆき」は「自動車経由」、「春日町ゆき」は「橋場町経由」、医王山線着となる「如来寺前ゆき」は「大手町経由」と、それぞれ経由表記が異なっています。

 

 

 

 

 

A型券の裏面です。

 

 

裏面の記載は「下車前途無効」では無く、「途中下車取扱駅以外の駅は下車前途無効」に変わっており、「名金急行線」に途中下車を取扱う「途中下車指定駅」が設けられた事が判ります。