今回からしばらく4月のLOVEパス乗り鉄記事はお休みさせて頂き(スミマセン…相変わらずじれったくって🙇)、7月1日からJR北海道の各地の駅で発売された記念入場券を収集するために乗り鉄してきた時の事を紹介させて頂きます。

 

その7月1日は、『いまこそ輝け!北のキハ183系』記念入場券(以下183券)が同系ゆかりの10駅(うち石北本線関連5駅)と、さらに新千歳空港駅開業30周年記念入場券3枚セットが発売開始、そして翌日2日からは宗谷本線の音威子府駅開駅110周年天塩中川駅開駅100周年記念入場券(以上2駅は音威子府駅で発売)、南稚内駅開駅100周年記念入場券(※コチラは残念ながら7月9日に完売済)がそれぞれ発売開始という、収集鉄にとっては誠に忙しい日が続いたのでした。

 

さあ…これらの記念入場券類をどうやって収集するか!?当初は183券(各駅とも3000枚限定)を一気に収集するつもりで、その移動のために『HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス』(以下LOVEパス但し7月8日に発売終了)を7月1日の1ヶ月前(つまり6月1日)に予め購入していたのですが、その後JR北のプレスリリースで新千歳空港駅(3000セット限定)、さらに宗谷本線3駅の記念入場券(各駅とも1000枚限定)が1日違いのほぼ同時期に発売される事が発表されたため、計画の練り直しを余儀なくされました。いくら何でも、みんな同時期に発売しなくてもねぇ…😞

基本的に発売初日の日付で購入したいのは収集鉄の性ですが、広い北海道でこれら(特に183券)を1人だけで全て1日で収集するのはどう考えても不可能なので、まず初日の7月1日は新千歳空港駅と183券の特急オホーツク・大雪の始発/終着駅に絞って買いに行く事にしました。

 

そんなワケで、私は学園都市線2538Mで札幌駅(8:48着)に出向き、まずは183券を購入(切符の画像は後程まとめて紹介)。私は東みどりの窓口で購入しましたが、券番号は既に700を超えていました。西と東で番号の割り振りが異なっているらしいのですが、結局西窓口のほうでは購入していないため(※それぞれデザインが異なるなら購入するが)詳細は不明…。

 

 

 

購入後、ササっと6番線ホームに上がり、9:00発の3848M快速エアポート90号(手稲発)に乗車。車両編成は721系F-3123+F-3222という、721系の中で初めて既存編成に中間車を組み込んで6連化し、その後130㎞/h化改造を経て、さらにモハ721形のVVVF化改造に伴い希少形式でもあったモハ720を電装解除してサハ721に改番…という、同系の中でもF-1009やF-5001などと同様に異色の編成なのでした。

隣の7番線は同時に発車して白石まで並走する2007Mカムイ7号。思えば、この789系1000番台もかつては快速エアポートとして旭川を結んでいたのですが…。混雑緩和とダイヤの乱れを防ぐ措置とはいえ、千歳空港(現・南千歳)駅開業以来続いてきた旭川直通をやめてしまったのは返す返すも残念です。

 

      

                                                               

朝ラッシュも一段落したため、流石に端っこの先頭1号車(クハ721-3122)まで行けば余裕で着席できました(但し次の新札幌駅から乗車率up)。思えば、この編成(旧F-22+F-23)自体も新千歳空港駅開業に合わせて編成組み換えされた車両であり、その当時から快速エアポートとして充当されていた編成を開業30周年の記念日に乗車できた事はとても感慨深いモノがあります。

 

 

 

新千歳空港駅には9:39に到着。改札口を抜けて、みどりの窓口の記念入場券特設販売ブース(窓口のうちの2箇所)へ出向きましたが、誰一人並んでいる者はおらず余裕で購入!3月12日のロイズタウン駅開業記念入場券セットが当別駅で発売された時はお昼頃まで行列が絶えなかったため、今回もそのような事態を想定していましたが、アッサリ買えてしまったのには拍子抜け…😅ちなみにこの時点の券番号は300番台後半に差し掛かった処でした。

 

 

 

ともあれ、無事に購入完了という第1ミッションをクリアしたため、ライラック13号への乗り継ぎに間に合う事が確定して安堵した私は、駅開業30周年記念のスタンプを押印(記念入場券台紙にも押印スペースがあるが、敢えてソチラには押さず)。

 

 

 

そして、往路のエアポート90号の折返しである9:54発3841Mエアポート99号に乗車(まさか間に合うとは思わなかった)。この後、札幌駅から11:00発のライラック13号→旭川駅で12:41発の大雪1号に乗り換えなければならないため、それまでの間に札幌駅に戻ってこれるか…が心配でしたが杞憂に終わりました…😓

コチラは往路とは逆の6号車(クハ721-3222)に席を確保。ホームの発車標には、開業30周年の告知と記念入場券発売の文字が。

 

 

 

札幌駅には10:33に到着。最悪、次のエアポート101号でも10:43に到着できるためライラック13号には間に合うのですが、お陰様で余裕を持って行動する事ができました。

 

 

 

そして駅弁(大雪1号の車内で食す)を購入し、7番線ホームに上がり11:00発の3013Mライラック13号(789系HE-105+HE-205『SORACHI』ラッピング)に乗り込みます。入線時刻は10:53と少々慌ただしいですが…。

 

 

 

ライラック/カムイは乗車時間が短いのもあって自由席利用が多いのですが、今回は旭川から大雪1号に乗り継ぐため指定席1回分で2つの特急列車に乗れるという特例を利用し、1号車(クロハ789-105)の指定席区画に乗車しました。ライラック編成の普通車で唯一客室にコンセントが装備されているため、スマホユーザーには有難いです。

 

 

 

旭川駅には12:25に到着。そのまま6081D大雪1号に乗り換えるのですが、今回はいわゆる『新特急色』の復刻塗装車キハ183-8565が1号車に!実はこの復刻塗装車、5月4日に撮り鉄した後6月に2度乗車(いずれも大雪1号)しているのですが、ブログで紹介するヒマがなくて結局乗車としては今回初登場。編成表は下記の通り。

遠軽←①(指)キハ183-8565 ②(G)キロ182-7552 ③(指/自)キハ182-7550 ④(自)キハ183-4558→旭川・網走

 

 

 

そして…その展望席(カブリツキ席)17番Aを見事!押える事に成功しました😃

 

 

 

とりあえず荷物を置いた後みどりの窓口にダッシュ、コチラは少々混み合っていましたが、何とか183券をゲット(コチラも切符の画像は後程紹介)、再び改札口を抜けて車内に戻ります。

あ…💧本来は旭川駅での特急乗継の際、通しでの特急(指定)券発行の場合途中出場はNGなのですが(Rきっぷもそうだが、乗継の場合せめて旭川駅のみの途中下車特例は認めるべきと私は考える)、LOVEパス本体だけを改札機に通せば何の問題もありません(こういった事に対して「不正だ!」とかケチを付けてくる融通の利かないヲタがいるのは承知の上で。君たちは黙ってなさい)

発車5分程前に自席に戻り、12:41、旭川駅を発車。

 

 

 

今回は乗り鉄というより収集鉄メインの記事なので途中の行程は省略したい処ですが、進行方向が変わる遠軽駅で一旦ホームに降りて両先頭車を撮影。しかし…新特急色に大雪のHMに違和感を覚えるのは何故だろう?現在安平町(旧追分町)に保存されている国鉄特急色のスラントノーズ183は復刻塗装後、保存のための搬出前に『大雪』のHMを掲出していた事がありましたが(残念ながらスラント大雪は実際に見た事がない…)、ソチラのほうは全く違和感なかったのですが(個人の感想ですよ~)。

 

 

 

ところで、遠軽駅で進行方向が変わってもカブリツキ席をそのまま後向きで楽しむ場合、泣き処がありまして。この写真にもあるように片側が逆向きに席を向いている場合、いずれかがリクライニングを倒していると背もたれがぶつかって、もう片側が倒せないという悲劇に陥ってしまうのです…(勿論他の席でも同様)。もっとも、183系はシートピッチが940㎜と狭いながら『グレードアップ指定席』のリクライニング角度が大きいのもその原因の1つですが。今回は16番席に客がいなかったためこういう事にはなりませんでしたが、ソレ以前にカブリツキ席に乗車した際は16番Aにいた男にMAXでリクライニングされたため、私の17番Aは全く倒せない直角イス状態😱きっと、カブリツキ席を取れなかった事に対する腹いせ行為である事は容易に想像できますが…。

 

 

 

網走駅には定刻通り16:35に到着。既に1・2番ホームには、撮影のためにホームへ入場した撮り鉄が待ち構えていました(ホーム上での三脚使用はNGですが…)。

今回乗車した復刻塗装車キハ183-8565には、この車両限定でかつてキハ183系が使用されていた列車の復刻HMが装備される事となり、7月以降は網走駅にオホーツク1号→大雪4号、または大雪1号→オホーツク4号の折返し運転を行う場合に限って『幕回し』で復刻HMが順に表示される事になっていたのですが?下車後に私が見たタイミングでは既にオホーツクHMに変わっており、待てど暮らせど他のHMへの幕回しが行われず…😢

 

 

 

仕方なく改札口を抜けて、みどりの窓口で183券を購入。

旭川駅をはじめ、石北本線ゆかりの5駅(他は上川、遠軽、北見、網走)は同線全線開業90周年というこれまた節目の年であって、その一環として183券には90周年ロゴがあしらわれており、裏面には同線を走り抜けた列車たちの図柄が印刷されています(切符の画像は後程紹介)。

 

 

 

購入後、駅の外には一切出ず改札口に並びます。

翌日の宗谷本線の記念入場券を購入に備えて旭川で泊まる事にしたため、そこまで乗車する折返し運用の74Dオホーツク4号は始発駅という事もあり自由席に乗車するためでして。既に1人の乗り鉄が並んでいましたが…。ちなみに、このオホーツク4号の指定席は1号車の前半分程が全て埋まっており、おそらく団体枠で抜かれたのかと…。

写真は、コンコース内に展示されている網走駅ゆかりの列車のHMコレクション。その中には函館まで直通していた『おおとり』も…。「最も復活して欲しい列車は?」と訊かれたら迷わずコレを選びます!せめてキハ183系が残っているウチに網走→函館で復活運転して欲しいなぁ…(※2009年に国鉄特急色のスラントキハ183系で復活運転された時は釧路~網走~札幌と、オリジナルのルートではない)そして、網走駅発車前のホームで『いい日旅立ち』『蛍の光』を流す演出も…(国鉄時代にこういう粋な事をやっていたのを知ってるかい!?)。

 

 

 

オホーツク4号の改札開始は発車20分程前の17:05頃。本音を言わせてもらえれば、清掃終了したタイミングで早々とホームに入れて頂きたいですが。

 

 

 

先に並んでた1人は意外にも?指定席側に向かっていったため、私は4号車自由席にまっしぐら!このキハ183-4558はオリジナルのR55リクライニングシートを装備。

 

 

 

そして押えたのが、例のカブリツキ席17番!既にオホーツク1号→大雪4号→大雪3号、オホーツク3号に関してはこの日から4号車のカブリツキ席17番AB2席も指定席扱いとなっており、翌日は石北特急の全列車が対象となったため、実はこのオホーツク4号がカブリツキ席としては最後の自由席運用(つまり4号車まるまる自由席というのも最後)となったのでした。その特等席を押えられたのも、これまた誠に感慨深いモノがあります。

どっちみち混雑しているワケでもないし、この特等席は既に『カブリツキ席』としてJR北自ら公認している事もあって座席を回転させて後方展望を楽しませて頂く事にしました。もっとも、先頭となる遠軽より先は日没後のためほとんど前面展望は期待できませんが…。

 
 
 

結局、発車前に2番線ホームに廻っても幕回しを見る事はできず😖しかし、私の近くの席だった年輩の同業者の話によると、幕回しで懐かしのHMが見られたとの事!(しかも2回あったそうで。私の見たタイミングが悪かったらしい…)せめて、『おおとり』だけでも見たかったなぁ…。私は実際に乗車してきたから幕回しを楽しみにしてたのに😠!もっとも、貫通型のN183系はキハ80系からの置き換え後に片側先頭車への運用があったのに対し、NN183である8565はおおとりが既に廃止後の製造ですが(さらに言えば、当時のHMは幕式ではなく脱着式)…。

 

 

 

17:17、オホーツク4号に直接接続する釧網本線4730Dが到着。

通常はキハ54の単行なのですが、オホーツク4号に乗り継ぐ団体客のためか増結2両編成。しかも釧路方はルパンラッピング車の522!ちなみにこの4730D、昼間時間帯を走行する貴重な普通列車のため夏場は平日でも旅行者でそれなりに混み合います。

 

 

 

2番線にキハ40×2連の東相内発4665Dが17:23に到着し、17:25、オホーツク4号は網走駅を後にします(後方展望の写真を撮り忘れた…)。

さて…ようやく紹介となりますが、この日に収集した183券3箇所分。網走駅は200番台後半まで進んでいました。尚、窓口で配布されるチケットケースは7月から真横のH5系が描かれた新デザインに切り替わっています。

 

 

 

途中、緋牛内駅ではキハ40×2連の西留辺蘂発網走行4669Dと交換するのですが、上り方には元釧路車の『タラコ』1758が!(網走方は1735)

 

 

 

この地方の中心である北見駅は18:15に発車。しかし…18:05に本来2番線に到着しているハズの3583D特快きたみの姿が見当たりません…。

 
 
 

その特快きたみ(キハ150-7単行)は東相内駅で交換。何らかの原因で遅れていたようです。

 
 
 

18:34、留辺蘂駅に到着。入れ替わりに元釧路車のキハ40 1778単行の北見行4671Dが発車し、1号車に乗っていたと思われる団体客がドッと下車。

 

 

 

スノーシェッドの遺構が残る常紋信号場跡を通過、怪談で有名な常紋トンネルをくぐります。

 

 

 

生田原を過ぎ、次の安国駅で6083D大雪3号と交換するため運転停車。

コチラはハイデッカーグリーン車に復刻色のキロ182-504が組み込まれていましたが、3号車はN183系にあたるキハ182-508が!(屋根に注目☝️)復刻色ばかり注目されがちのキハ183系ですが、今や2両しか現存していない(もう1両は502)原形12気筒エンジン搭載のキハ182形は豪快なサウンドがハイデッカーグリーン車よりダイレクトに聴こえるので、コチラにも『いまこそ』乗っておきたいモノです。

 

 

 

瞰望岩を見ながら、19:16に黄昏の遠軽駅に到着。

先程の大雪1号と同様の写真で恐縮ですが、今度は4号車が先頭車になります。

 

 

 

19:19、遠軽駅を発車。シーサスクロッシングを渡り、新旭川方の線路に進路を取ります。

日没という事もあり、もうこの辺で前面展望の車窓を眺めるのは限界ですが…。

 

 

 

白滝駅を過ぎ、北見峠を上り石北トンネルに入ります。

当時の最先端技術を注ぎ道内最長のトンネル(※後に新狩勝トンネルなどにその座を奪われる)が90年前に完成した事により、石北線が全線開通して道央と網走管内へのメインルートの座を確立。しかしソレは同時に名寄本線からメインルートの座を奪った事でもあり、やがて廃線に追い込まれてしまうのですが、今や石北本線も廃線の俎上に…。「費用対効果がない」ため長い間特急列車に新車が投入されずJR北からは冷遇されていますが、今更キハ261系が入ったとしても新鮮味はなく、おおぞらから撤退したキハ283系に置き換えられるというのが濃厚のようで。キハ183系(N・NN)が大好きな私にとっては複雑な気持ちではありますが。

 

 

 

下車駅である旭川駅には21:14に到着。

いつもならば石北本線の各駅から乗車した客は札幌へ向かう人が多いのですが、どういうワケか?大半はコチラで下車という珍事!同業者よりは明らかに所用や一般の旅行客のほうが多かったと思います。ライラックやカムイのない時間帯のため、本来は自由席客は当駅から多く乗車してくるのですが、この日は案外少なかったです。

 

 

 

夜の旭川駅。

駅前のバス待機所には、旭川電気軌道の創立90周年記念復刻色(※モノコックボディ時代の1980年代前半までの塗色)である2014年式日野・ブルーリボンⅡ(※先代・いすゞエルガの兄弟車)が停車中でした。

 

 

 

さて…この日の宿は駅から徒歩3分程の距離にある『ホテルメイツ旭川』

東横イン旭川駅東口は満室で予約できなかったためコチラにしたのですが、『どうみん割』利用で格安(宿泊料¥2800、さらに『ほっかいどう応援クーポン』¥2000分付。これぞ道民の特権だ!)で泊まる事ができました。なかなか昭和レトロなホテルでしたが、東横インより幾分駅に近く、フロントの方(ワンオペ勤務ご苦労様💦)が愛想良いのは好印象でした。

 

 

今回はここまで。翌7月2日は宗谷本線の記念入場券を収集すべく早朝から行動なのですが、続きは次回以降に紹介します。

つづく