こちらは非常に珍しい貨車、検重車 ケ13です。形式はケ10形でした。Wikipediaによると、検重車とは車両の軸重を測る貨車であり、この形式は橋梁耐重検査用車と呼ばれるものだそうです。
Wikipediaによりますと、本形式は1929年に製作されたケ1形が老朽化したため1976~7年に掛けて長野工場で製作されたそうです。各車はいずれも民営化後も各旅客会社に継承されたものの、車扱貨物輸送 (コンテナではなく貨車を1両貸切りにして行う輸送。かつてはこのような貨物輸送が主流だった) の減少により用途を喪失したため廃車が進み、2001年(平成13年)10月2日にJR東日本の ケ11 が廃車されたことにより形式消滅したそうです。浜松工場向けの本車は、JR東海に継承されたものの、1994.12.22に廃車になったようです。
この写真を撮ったのは1977年7月長野駅ですので、今から考えると、長野工場で製作され、浜松工場に向けて発送される直前の姿だったと思われます。たまたま、長野駅にいた際、珍しい貨車がある、程度で写真を撮っておいたのですが、貴重な記録になったようです。