西日本JRバス 名金線 一部区間廃止~7 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

国鉄バスだった時代、「金沢自動車営業所」には「福光派出所」が設置されており、「福光派出所」の乗務員が発行した車内乗車券です。

 

 

 

発行箇所は「(金)福光派出所乗務員発行」となっており、本所の「金沢自動車営業所」は「(金)」と略記されています。

 

右上の5列目に「ヒュッテ」の記載がありますので、「湯谷温泉口~国見ヒュッテ」間が開業した昭和41年5月18日以降の券で、その右側の4列目の中程に「一日市(していち)~小牧堰」間の記載がありますが、これは昭和45年7月11日に廃止となった「福光~小牧堰堤」間の名金急行線支線の「井波線」の記載となりますので、この4年余の間に用いられていた券と推察されます。

 

「名金急行線」の区間は左上の1列目の「荻町」から始まり、下に名古屋方向に進んで行って「(美)白鳥=美濃白鳥」で切れ、その下は昭和60年3月14日に廃止となった「太美山線」の支線区の「福光~祖谷~西太美」となっており、2列目の「太美山線」の支線区が「野口」で切れた下の「北安江」から再度「名金急行線」となりますが「福光」までで、その下は支線区の「福光西町~土山~上砂子谷」間のバス停となり、3列目の「高宮」から再々度「名金急行線」の支線区となり、「城端」から本線となって左上の「荻町」の金沢方の「元湯」まで続き、その下の「四王寺」から「南千谷」までは今回一部区間が廃止となった「堅田町~千の杉~南千谷」間の支線区となり、次いで「医王山線」、「庄川線」、平成13年12月1日に廃止されました「太美山線」の本線区の「天神山~下刀利」間、「湯谷温泉口~国見ヒュッテ」間の支線区と続きますが、「下刀利」の下の「朴坂峠」は「太美山線」の支線区の「福光~祖谷~西太美」よりも更に西側となりますので、当時は「朴坂峠」を経由する便が存在していたのでしょうか?

 

結果として「名金急行線」の区間は「北安江~美濃白鳥」のほぼ全てのバス停が記載されているものの、「荻町~美濃白鳥」、「北安江~福光」、「城端~元湯」と列を越えて3分割されて記載され、左上から見て「北安江~福光」の区間が中間に来ているため路線のバス停順には並んでおらず、「美濃白鳥~名古屋」間のバス停の記載はありませんので、昭和41年12月1日に「名金急行線」が開業する以前の「金白北線」、「金白南線」の時代の車内乗車券のバス停の記載順が踏襲されているのかも知れません。