今回は「A列車で行こう はじまる観光計画」で車両を開発する際に、一番の難敵であろう「文字」について書いていきます。はじまるA列車のステッカーには数字(0~9)と大文字のアルファベットのみ文字が存在します。つまり漢字やひらがな、小文字のアルファベットなどは自作しなければならないと言うことです・・・。
私大根Pが思う文字表現の歴史ですが、初期はそもそも表現しない、もしくは四角形で表現することが殆どでした。文字表現は「やれないことはないが、手間が凄い」と言う印象で、古い車両のサボでたまに書くぐらいでした。
2022年7月現在と発売直後~大型アップデート前の2021年6月頃は大きな差が幾つかあり、その中でも
- エラー落ちの激減
- 操作性の改善
- Steam版の登場
この3つの要素は車両再現に大きな影響を与えたと私は思います。発売直後は微調整すら難しく、文字を書いている余裕などありませんでした。
大型アップデート後も様々なアップデートがあり、多くのユーザーによって作られる車両のバリエーションも増えてきました。バリエーションが増えると言うことは今までにない車両の再現にも手を出す人が出ることが予想出来ます。保線車両の再現、会社や車両のロゴマークの再現、窓やドアを無視した車両など、多分アートディンクもびっくりしたであろう様々な車両が開発されました。
ちなみに私は窓やドアを無視することを当初は嫌っていました。しかし鶴舞線3050形の再現時に、ステッカーだけで車両の顔をデザイン出来ることを知り、今では片扉を両扉にしたり、そもそも素体ごと無視したりしています。最初に思いついた人超すげーよ。
2021年の12月頃でしょうか。この頃から漢字やひらがなを作って文字を再現する人が増え始めた覚えがあります。この頃私はD51の区名札に「梅」と書くぐらいの表現しか行っていませんでした。
そして2022年に入ってからは幕の文字の表現やサボのヘッドマークの文字の表現など、文字に関する再現に拘る人が増え始めたと思っています。様々な行き先などが表現されていき、そして2022年7月現在に至ります。
この文字表現で特に難しいと私が思う部分を3つ挙げるとすると
- ステッカー上限との戦い
- スペースの問題
- 斜めの文字の表現
になります。先ずステッカー上限ですが、これに関しては文字表現で使うステッカーの数を減らすか、他の要素でステッカーを削るしか勝利する方法はないでしょう。今後のアップデートで1面辺りのステッカー上限が「300」ぐらいになればそこまで考えなくても良くなると思います。
次にスペースの問題。京阪2200系やJR東海の211系5000番台の様な方向幕が小さい車両に関しては先ず何処を妥協するかを考えた方が早いです。また再現難易度が低い行き先を選ぶことは非常に重要です。もしどうしても見つからない場合は、「回送」表示にしておくか無表示(白幕など)にしておくなどで対処すると良いでしょう。
そして斜めの文字。これに関しては傾斜などを上手く活用しましょう。また方向幕などの行き先表示の文字の場合は横50、縦18ぐらいの大きさでやることが望ましいと思います。斜めの文字は直ぐに潰れてしまう上に微調整も大変です。小さい文字やスペースで行う際は、そもそも斜め文字にすることを諦める選択肢も必要になると思います。
ここからは私が作成した再現車両の文字表現を幾つかピックアップし、簡単な解説を行いたいと思います。
名鉄パノラマカーの正面サボは様々な種類があります。今回は文字通りサボの文字表現です。サボなのでやや文字を太めに、そして大きさに合わせたサイズにしました。
その為行き先は名鉄の中でも最も簡単と言える「犬山」としました。名鉄は行き先が多いですが、迷ったら取り合えず「犬山」を選択しておくのが無難だと思います。「一宮」や「金山」などもオススメ。
様々な車両で見られる快速幕。赤い四角に斜めの快速、そして行き先と難易度が高い表示です。そこに「豊橋」と書くのはマジで厳しい。この様な文字は「何処を省略するか」が鍵だと私は思います。後は実際に作業して微調整の繰り返しです。
ちなみにこの車両のドアの上には「禁煙車」のステッカーを再現しています(先頭車のみ)。この表現はステッカー計8枚で出来ているので1面辺りドアが3つあるので24枚のステッカーを消費します。「禁煙車」まで再現するとステッカーが足りなくなるので、四角形の表示で再現しています。
E233系の側面のLEDは①次の停車駅が記載されているタイプと、②種別と行き先がセットの上の画像のタイプ、③種別のみのレアタイプの3種類に分けられます。②のタイプで再現を行う際は、種別と行き先の比率が4:6ぐらいにするのが望ましいです。「中央特快」や「通勤快速」表示は上下2文字ずつで表示されるので、種別側は2文字入れば十分なスペースがあれば良いと言う判断です。
車両の番号にも要注目。車両によって「1」を「I」と表現する物があります。その場合はアルファベットの「I」を代用して表現しましょう。
西武旧2000系が表示する上り電車の行き先は「西武新宿」「小平」「国分寺」が殆どです。その内上りの急行運用があるのは「西武新宿」となります。狭いスペースに「西」以外は再現が難しい漢字が並ぶので、それらの文字をステッカー数の節約も兼ねて簡略化してみました。「新」の「斤」の部分はただの四角形です()。これでも遠くから見ると「急行 西武新宿」の様に見えます。
アルピコ交通20100形の正面ロゴは斜め文字+影付きとはじまるA列車では驚きの難易度!なのでこの再現では影を省略した斜め文字としています。文字が小さいので斜めにすると文字が若干崩れてしまうので、もう少し文字を大きくしても良かったかもしれません。
側面のロゴはクソデカいですが、素体と実車の位置関係が異なるので、多少のズレは見なかったことにしています。ちなみに乗務員扉右のロゴは省略。ステッカー上限的な問題もありますし、そもそもこのスペースに正面のロゴと同じ物を書くのは厳し過ぎる!
これは私が勝手に思っていることです。
「行き先表示や車番などの文字も表現しないとイケない感じがする・・・」
そんなことはありません。私は何時も所属表記と定員の部分を黒い横線で済ませてしまいますし、今でも方向幕の部分も上の画像にある京葉線201系の様に、四角形で済ませることもあります。
拘れる部分は文字だけではありません。はじまるA列車は発売から当記事投稿時には約1年と4か月が経過しています。そこに至るまで様々な人が様々な車両を創り上げました。人によって拘る部分は千差万別です。あまり拘らず、様々な車両を一気に作って並べる!なんてのもアリです。
私もたまに上の画像の様なオリジナル車両を創って遊んでます。どんな車両でも性能は素体で決められているので変わることはありません。好みの車両をどんどん創っていきましょう!
今回はここまでです。はじまるA列車は非常に自由度が高い都市開発シミュレーションゲームです。特に車両開発の部分は公式も売りにする程で、オリジナル車両から再現車両まで幅広く作れます。文字を書いたり、絵を描いたり、ドアや窓を無理矢理増設したりと遊び方は様々。もしこの記事を読んでいる方で、まだ「A列車で行こう はじまる観光計画」を遊んだことのない方は是非、この機会に社長になってみてはいかがでしょうか。
ちなみに「A列車で行こう はじまる観光計画」は「Switch版」「Steam版(PC)」「MOBILE版(スマホ)」の3種類があります。「MOBILE版」は30分だけゲームの無料体験が出来るので、先ずはMOBILE版を試しつつ自身にあったバージョンを購入してはいかがでしょうか。
それでわ!
※2022年9月現在の最新の再現車両紹介記事はこちら!
※2022年7月6日に一部誤字の修正と、画像の追加と移動を行いました。
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