さて、少しクールダウンしつつ、向かった先は日光線に入り杉戸高野台駅へ。
3月のツアー返却回送の時にも撮りに来ているが、今回もうまい具合に晴れてくれた。
…ま、暑かったですがねσ(^_^;)
結局、先客の後ろに張り、定番位置でシャッターを切る。
定番とはいえ、こちら側で撮るのは初めてだった気がするのだが。
14:42、特急と遜色ない走りで、北千住に向けて颯爽と駆け抜けていった。
…ここからはまた、その350系を追っていくことになるが。
さすがにツアー列車に追いつくことはもうできない。
そのあたりは、やはりなかなか絶妙なダイヤ設定であった。
ただ、北千住駅では、ツアー客を降ろした後は浅草方の電留線で折り返すため…
折り返して来るさまを上りホームで迎撃。
15:32入線。
そのまま通過してしまうのではと気を揉んだが、2番線に入り少々停車となった。
たびたび北千住駅では定期運行の際に撮影していたが、中線での撮影は初である。
やはり浅草行きの始発区間電車が停車中だったため、少し我慢して…
ほどなく発車したため、早足で編成撮影に後ろから前へ動く。
1800系のグループで、歴史上最後まで残ったのは、353Fになった。
300・350系は更新というよりは、日光線方面への運用に対応できるように改造された形式。
当初は1800系同様に急行運用だったのが、時の流れで特急化されたという経緯。
それにしても、トータル半世紀以上もよくここまで残ったものである。
そういう部分、JR東日本の185系と似通う部分があったのだろうか。
しかし、もはや残った4両も満身創痍である。
3月までは土休日の定期運用、それ以降は折々の団体ツアー列車でどうにか命脈を保っているが
その情勢もいつまでのことになるのであろうか。
そんなことを考えながら、また始発の浅草行きが来たのでホームを移動して…
ほどなくすると、もう発車である。
15:37。
全ての務めを終え、寝床である南栗橋車両管区に帰っていく。
そして翌週、6月25日。
350系353Fは、浅草〜会津田島間を往復するツアーに使用された。
その後は運行予定は無く、座席のヘッドカバーが取り外されたとの噂も…
ツアーではない一般向けの臨時列車の話もなく、このままひっそり消えていくのだろうか?