実はいろいろあって家出しているのですが、その間に鉄道趣味の別の楽しみ方を見つけたのでここにまとめて投稿します。

駅管への目覚め

事の発端は、ふと大阪メトロ天神橋筋六丁目駅に寄り道した時の事です。コンビニによるために私は地下通路を歩いていました。

例え大阪市内でも昼間になると人気は少ない

人気のない駅の通路を歩いていた時に、つい上を見上げてみたんです。そしたらこんなものが・・・

ありがとう、いい配管です。

そう。配管です。以前の私なら配管むき出しなんてきたないなぁと思っていたものですが、あるSF漫画の影響で価値観は全く逆転していました。どういう漫画かはここでは場違いなので割愛しますが、とにかくまるきり価値観が変わった私はついこの配管を見てうっとりしてしまいました。そしてここから、私は駅管観測という新しい鉄道の楽しみ方を始めたのです。

感動。天王寺阪和線ホームの駅管

京都にホテルを取っていたので、いざ関西大回りの旅をしようとなるとどうしても京都発になります。そんなわけで私は京都発奈良線ー大和路線ー環状線ー東海道線の王道パターンで大回りすることにしました。

奈良線ではまだまだ現役205系

昼前に京都を出た私は奈良での接続時間も含めて、3時前ごろに天王寺駅に着いたのです。せっかくなのでここで遅めのお昼を食べてから、阪和線をじっくり撮ろう、と思った矢先に、それは飛び込んできました。

「MIO」の目の前まで迫る駅管!

有難う、いい配管です。思わずそうつぶやかざるを得ないくらい、圧倒的な密度の駅管が私の頭上に走っていたのでした。しかしこれだけではありません。ちょいと後ろを振り返ると・・・

その点天王寺はすごいよな、最後まで駅管たっぷりだもん!

これでもかと言わんばかりにぎっしりと詰め込まれた、配管。配管。配管。その隣に置かれている何かの制御箱もまたなんともいい味を出しています。私はエモい、という言葉はあまり使いたくはない派なのですが、この駅管を見た時の私の心情を表せる言葉は、それしか見当たりませんでした・・・

京橋駅にて

さてそれを見つけてから、私の鉄道に対する視点は変わりました。車両自体を重きに置く乗り鉄から、駅の配管を探して彷徨う配管鉄への華麗なる転身を遂げた私は、さっそく京橋駅でも配管を探したのです。そうすると・・・

スマホを縦にしないと収まらない・・・

ありましたありました。駅管です。こちらはJR学研都市線の尼崎方面ホームです。蛍光灯、ボックス、コード、配管がそれぞれ混沌とているように見えて、絶妙な距離感を維持しながら存在するその美しさに、私は一人酔いしれていよいよ駅管への愛着を確実なものにしたのでした。(続く)