王寺駅【奈良県】(近鉄生駒線。2009年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
奈良県西部(西和地区)、王寺町の中心部に位置する近鉄生駒線の起点駅で、おなじ近鉄の田原本線およびJR大和路線・和歌山線との乗換駅である、
王寺駅 (おうじえき。Oji Station) です。
 
尚、今回は近鉄生駒線の駅について紹介いたします。
近鉄田原本線の新王寺駅の記事につきましては以前UPいたしました⇒記事はこちら
また、JR線の王寺駅の記事につきましては後日簡易版でUPできればと思います。
 
 
駅名  
王寺駅 (G 28)
 
所在地  
奈良県北葛城郡王寺町  
 
乗車可能路線  
近畿日本鉄道:生駒線  
 
隣の駅  
生駒方……信貴山下駅  
 
乗換可能駅  
近畿日本鉄道:田原本線……………………………新王寺駅まで徒歩4分  
JR西日本:関西本線【大和路線】和歌山線……王寺駅まで徒歩1分
 
訪問・撮影時  
2009年8月
 
 

王寺駅は近鉄生駒線のほかに、近鉄田原本線(新王寺駅)、JR西日本(関西本線【大和路線】、和歌山線)も乗り入れるターミナル駅です。
当駅に乗り入れる全路線が地平構造で、JR駅の北西側に近鉄生駒線の王寺駅が、JR駅の北東側に近鉄田原本線の新王寺駅が、それぞれ設置されています。
 
近鉄生駒線の王寺駅は線路終端部(東側)に設置されていて、JR駅の西口に隣接しています。
2006年に駅舎が改築され、オープン構造の駅舎(右)へと変わりました。駅舎手前にある大屋根は左側にあるJR駅西口と共用です。
この駅構造から近鉄とJR西日本の仲は比較的良好に見えますが、JR西日本と阪急でこのような共用が行われるとは考えにくいです…。
出入口に段差はなく、バリアフリーに対応しています。
 
駅舎手前は歩道が広く取られています。また、少し離れた東側(左)にはJR駅北口ロータリーがあり、バス停留所とタクシー乗り場が設けられています。
写真は南西を望む。
 
 

駅前です。北を望む。
後方に近鉄生駒線の王寺駅とJR線の王寺駅西口があります。
駅周辺は市街地で、町村部とは思えないほど建物が密集していて、商店も多いです。
右側には再開発ビル「りーべる王寺西館」があり、その東側(右)には北口ロータリーと「りーべる王寺東館」があります。
約500m北を大和川が西へ流れており、明治橋を渡った北側は三郷町です。
 
 

駅前です。東を望む。
後方に近鉄生駒線の王寺駅とJR線の王寺駅西口があります。左のビルは「りーべる王寺西館」です。
駅からJR線に沿って東へ延びる歩道があり、直進すると正面にJRの王寺駅北口が、左手に北口ロータリーと「りーべる王寺東館」があります。それらを過ぎると生駒線の駅から160mほどで田原本線の新王寺駅に到達します。
距離が遠くないため、乗換はさほど時間がかかりませんが、雨の日は傘が必要になります。
なぜ同じ近鉄の駅なのに路線ごとに駅が分離されているのか、ですが、これは生駒線と田原本線は元々、別会社により建設された路線であり、それぞれ国鉄関西本線・和歌山線との連絡のため、王寺駅を起点に生駒方面、田原本方面へと延びた路線だからであり、両路線の運営会社とも後に近鉄へと合併されましたが、王寺駅を跨ぐ利用が少ない事もあるのか、現在に至るまで両路線は繋がっていません。まぁ、大半の客が王寺駅で入れ替わってしまっては両路線を繋げる意味がありませんし、特に田原本線沿線から大阪市内へ出るには生駒経由より王寺でJR大和路線のりかえの方が格段に便利なので…。
 
 

改札口です。西を望む。後方が新王寺駅方面で、左手にJR駅西口改札があります。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が5通路あり、一番右が幅広通路です。2009年当時は左2通路のみIC対応でしたが、現在は全通路がIC対応になっていると思われます。右端には窓口があり、幅広通路が有人通路を兼ねています。
改札口の右手前には出札窓口(定期券や特急券を発売)と自動券売機があり、改札内には自動精算機が設置されています。いずれの箇所でもICカードのチャージが可能です。特急券と定期券は窓口のみで購入可能です。
トイレ・多機能トイレは改札を入って左手にあります。
そして改札を通った先はホームで、改札口との間に段差がなく、バリアフリーに対応しています。
尚、駅構内に売店・コンビニはありません。最寄りのコンビニは約150m東、新王寺駅手前にある「セブンイレブン ハートイン」です。
また、改札口の左手前にはスイーツ店「CAKE hinata」があります。10年以上続いているので、人気店かもしれません。
 
 

 

2009年当時の駅名標です。
上が当時の新型、下が当時の旧型です。
いずれも現在は駅ナンバリング併記の新デザインのものに交換されていると思われます。
ちなみに駅番号は「G 28」です。田原本線・新王寺駅の駅番号は「I 43」です。
 
 

近鉄生駒線の王寺駅は頭端式ホーム1面2線(島式構造)で、地平構造です。東西方向にホームが延びています。
右(北)が1番線、左(南)が2番線で、いずれも上り生駒方面です。生駒線の起点駅は王寺駅ですが、運行上は奈良線の方向に合わせて王寺方面が下り、生駒方面が上りになっています。
2番線の左にはJR大和路線が並行しています。
ホーム有効長は4両分で、ホームドアはありません。ホーム幅は終端方(手前)が普通で、生駒方(奥)が絞られて狭くなっています。
上屋は終端方の約2.5両分に設置されています。雨天時に降車される場合は前寄りの2両にご乗車になって下さい。
ホームにはベンチ、飲料自動販売機、待合室(空調の有無は不明)が設置されています。
後方には駅舎および改札口があり、2番線終端部の手前で左に進むとトイレと多機能トイレがあります。
写真は2番線側より生駒方を望む。
 
 

こちらは1番線生駒方より終端方を望む。左が1番線、右が2番線です。
先端部はホーム幅が非常に狭くなっていますので注意が必要です。
 
 

2番線より生駒方を望む。
左側にはJR大和路線が見えます。ちなみに生駒線は途中の東山駅まで単線区間が続きます。
この先、大和路線が右へ離れ、こちらは住宅街の中を西へ走ります。やがて農地が現れると右へカーブして、進路を北西に変えると大和川を渡って三郷町に入ります。その後は大和川沿いを走る町道をアンダーパスして、右手に三郷町役場を見ながら右へカーブします。そして進路を北に変えると信貴山下駅へと至ります。1922年~1983年の間は信貴山へ登る近鉄東信貴鋼索線(東信貴ケーブルカー)が接続していました(現在は路線バスで信貴山へアクセス可能です)。
 
 

 

上写真は1番線より、下写真は2番線より、いずれも終端方を望む。
1番線の車止めの先には駅事務室があります。2番線の車止めの先には通路があり、右側にはトイレと多機能トイレがあります。
ホーム終端部の先には改札口があります。田原本線との乗換は改札外連絡となります(運賃は通算されますが、通算運賃での乗換には時間制限があると思われます)。
一方、JR線との間には乗換改札がなく、乗換の場合は一旦改札を出てから右手にあるJR駅西口改札を通る事になります。
また、前述したように田原本線との接続および駅統合の構想は存在しないと思われます。田原本線が完全な孤立路線であれば接続していたかもしれませんが…(田原本線の西田原本駅と橿原線の田原本駅北側を結ぶ回送列車用の連絡線が存在します)。
 
 
あとがき  
私が近鉄生駒線の王寺駅で下車(乗車)したのは2000年、2002年、2009年の計3度です。2000年は生駒線の乗りつぶしのため、2002年と2009年は近鉄東信貴ケーブルの廃線跡を探訪した際に生駒線を利用したため、終着駅ゆえに必然的に下車(乗車)しました。小規模なターミナル駅で、駅舎はオープン構造でした。田原本線の新王寺駅とは同一駅扱いで、少し離れているため徒歩連絡になります。駅前は市街地で、商店も多く郡部とは思えないほど栄えていました。
 
東京からですと東海道新幹線で京都駅まで行き、近鉄京都線の特急(別途料金が必要)または急行に乗り大和西大寺駅で下車。その後は奈良線上りに乗り換えて生駒駅まで行き、生駒線の王寺行き電車に乗り換えて終点下車です。あるいは京都駅からJR奈良線の快速系(みやこ路快速など)に乗車して奈良駅まで行き、大和路線の大和路快速に乗り換えて王寺駅下車すぐです。または新幹線で新大阪駅まで行き、JR京都線下りに乗り換えて大阪駅で下車。大阪環状線内回り線の大和路快速に乗り換えて王寺駅下車すぐです(途中の久宝寺駅までは大阪東線経由でもOK)。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、難波からですと近鉄奈良線の快速急行や急行で生駒駅まで行き、生駒線の王寺行きに乗り換えて終点下車です。あるいは大和路線の普通と大和路快速を乗り継いで王寺駅下車すぐです。所要時間はJR利用の方が短いです。余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、JR駅構内とJR駅南側にコンビニがあり、飲食店も駅周辺にチェーン店を含めて一定数あります。まぁ事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
東京からの到達難易度がやや高いですが、近鉄生駒線を乗り鉄の際は、王寺駅をスルーせずにぜひ一度は駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:近畿日本鉄道のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)