『近日中に販売終了』と、急速に売り切れ時期が迫っている『HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス』ですが、その『Xデー』は如何に!?おそらく、明日か明後日のいずれかに来そうな予感が…(私の予想はアテになりませんが💦)。

それでは、前回書ききれなかった記事の続きで、LOVEパス旅の4月2日後半として根室駅到着後から先の行程を紹介します。

 

「日本最東端の駅とご当地グルメ」

 第5ランナー 根室13:34→東根室13:36 根室本線(花咲線) 5630D普通 

☆キハ54 526(釧クシ

 

有人駅としては日本最東端の根室駅。駅舎は1959(昭和34)年建築のブロック平屋建てで、昭和の雰囲気を色濃く残しています。

 

 

 

駅舎内に掲示してあった「花咲線で出会える車両たち」には、3月12日に根室本線での定期運用を終了したキハ40 1779『道東 森の恵み』が…。幸いにも(?)同車は旭川運転所に転属して石北本線などで活躍を続けていますが、多客期に釧路へ貸し出しして再び花咲線で走る機会があると嬉しいですね。

 

 

 

さて、私は快速ノサップの折返し列車である13:34発の釧路行普通5630Dを日本最東端の駅・東根室駅まで1駅だけ乗車します。方向幕がまだ「快速ノサップ 根室」のままですが…。私を含む13人が乗車しました。

 

 

 

5630Dは新人運転士と、指導にあたる先輩運転士の2人乗務。ブレーキの操作など、懇切丁寧に教えていました。たった2分程度の乗車で東根室駅に到着。

(この時点では方向幕が釧路になっていた)

 

 

私の他にもう1人、駅訪問目的と思われる女性客を降ろして5630Dは釧路へ向けて出発。

 

 

 

ご存知『日本最東端の駅』東根室駅

本場の味サッポロビールのホーロー駅名標広告はお隣根室駅と共に健在で、洞爺や登別などの観光客が利用する駅にも関わらず昨年以降白く塗り潰された駅が多い中で、それらより利用客が決して多いとはいえない当駅に残されたというのは意外な感じもしますが、やはり日本の端っこにある駅という理由からでしょうか(コレは稚内駅も同様)。

 

 

 

私が当駅で下車したのは今回が2度目。前回は2016年10月でしたが、その頃から駅自体にほとんど変化はありません。強いて言えば駅名標が枠ごと新品に交換されたという事でしょうか(当時は隣駅の花咲が廃駅になったため西和田のシールが貼られていた)。

 

 

 

私は東根室駅を後にし、ご当地グルメ『エスカロップ』を食べるために徒歩で根室市街地を目指します。徒歩の行程は省略しますが、沿道沿いに掲げられていた北方領土問題の看板に国際問題の厳しい現実を見せ付けられるのでした。この時点で露スケ(※嫌露主義者なのでそう呼ばせて頂く)のウクライナ侵攻からまだ1ヶ月余りでしたが、「お前のモノは俺のモノ」的なアンフェア思想の国家との平和条約締結は未来永劫ないのでしょう…。しかし、誰が何と言おうと千島・樺太は🔴日本領だ!(ちなみに私は右翼でも左翼でもない)

(2枚目の写真は根室振興局庁舎に設置されていた看板)

 

 

 

東根室駅から歩く事35分、ご当地グルメ『エスカロップ』で有名な『喫茶 どりあん』(※リンクは根室市観光協会HPより)に辿り着きました。根室といえば花咲ガニに代表されるように魚介類のイメージが強いですが、漁師町育ちのクセに肉食主義者なので、やっぱりご当地グルメに肉料理があるというのは有難いですね。

 
 
 
実は、前回東根室駅で下車した時も同様に徒歩で来店しており、やはりエスカロップを賞味したのでした。勿論今回もそうですが、イヤシンボ且つ無芸大食の私は他のメニューも食べたくて、ついビーフシチュー(B)も一緒に注文。両方とも平らげたら流石にお腹がキツかったですが、どちらも絶品でした!
(ビーフシチューは筍と椎茸が具材として入っている変わりダネだが、不思議と違和感はない)
 
 
 
私はJAF会員につき、会員特典である食後のコーヒー無料サービスを利用。
尚、当店は『どうみん割』利用で貰える『ほっかいどう応援クーポン』利用対象店舗なので、前日網走の東横インで受領したクーポンを会計の足しに使わせて頂きました。
 
 
 

「ルパァァァ~ン!!」

第6ランナー 根室16:12→釧路18:51 根室本線(花咲線) 5632D普通

☆キハ54 522(釧クシ

 

お腹も満足した処で根室駅(どりあんより徒歩10分程度)に戻りますが、この後乗車する釧路行5632Dの送り込みである5631Dは途中鹿身事故を起こしたため15分程度到着が遅れるとの事…😵まぁ、アレだけ鹿がウロチョロしていればそういう事も多々あるワケでして…。

 

 

 

15分も到着が遅れるという事で少々ヤキモキさせられましたが、16:07にようやく到着。

車両はご存知『ルパン三世ラッピングトレイン』!ちょうどホームへ滑り込むタイミングで撮ったのですが、ルパンが駅員を狙い撃ちしているようですね(笑)。

ところで、上記リンクのHPに掲載されている運行表はハッキリ言ってアテにはならず、運用上の都合でハズレる事も多々あるため、予定通りに入ってくれたらラッキー!と思っていたほうが良いでしょう…。

 

 

 

改札開始は到着2分後の16:09。つまり発車3分前とかなり慌ただしいですが、「獲物は確かに戴いたゼェ~」とばかり、良い席を確保して撮影を済ませます。

 

 

 

「ふぅぅ~じこちゃぁぁ~ん!」

窓台にあった小さな折り鶴は、私が折ったモノではなく5631Dの乗客の置きミヤゲだと思われます。

 

 

 

私を含む11人の乗客を乗せて、わずか5分の折返し時間で5632Dは根室駅を定時で出発。

このルパン車は、外装のみならず内装にも手が加えられており、集団見合い式座席が789系1000番台(HL-1005編成)の事故廃車発生品リクライニングシートに交換されているため快適性が他の54とは段違いなので、非冷房と窓割が合わないという点を除けばまるで特急に乗っている感覚。

花咲線で特急といえば…キハ261系5000番台ラベンダー編成が試運転で入線しており、実際に『HOKKAIDO LOVE!ひとめぐり号』のツアー団臨として10月1日に根室への運転が予定されていますが(主催がクラブツーリズム…。下りのみの運転で上りは勿体ない事に釧路まで回送、是非とも一般が乗車できる臨時特急列車として夏季の特定日限定で走らせてくれないかなぁ…と。特急おおぞらとオホーツク・大雪にそれぞれ接続する列車として網走~根室の直通列車で運転すれば、それなりの人気が出ると思いますよ!(先述の団臨の復路にあたる釧路への回送列車も、どうせカラで走らせるなら運賃料金取って乗せてくれればいいのに!ただ走らせるだけでは撮り鉄が喜ぶだけ。こういう処がの商売下手クソだと思う)

 

 

 

根室からの復路なので、ここからは車窓風景をダイジェストで。

アチラコチラでエゾシカの群れに出くわしましたが、輸送障害の原因となる奴等にはもうウンザリです…。


 

 

 

さて…今回紹介するのを外せないのが『ルパン三世』の原作者モンキー・パンチ氏の出身地である浜中町の玄関口・浜中駅(但しマチの中心の霧多布地区からは11㎞程離れている)。残念ながら今回の乗降客はゼロでしたが、同町は『モンキー・パンチの故郷(ふるさと)』と銘打ったマチおこしを行っており、今回乗車したラッピングトレインもその一環(花咲線沿線観光振興協議会との共同プロジェクト)。2012年に運行開始後権利関係の契約は毎年継続されているようで、この乗車日前日に無事10周年を迎える事ができました。

 

 

 

17:31着の茶内駅で交換した5633Dは、この日2度目の顔合わせとなった流氷物語号白ラッピングのキハ54 507。この日は釧網本線を4726D~3727D(しれとこ摩周号)で網走まで1往復した後、釧路~根室を1往復するというハードスケジュール。

 

 

 

そして、別寒辺牛湿原~厚岸湖の車窓を楽しんでいるウチに日没を迎えます。

この辺りでもエゾシカの群れと出くわすのですが、1羽の丹頂鶴の姿も見る事ができました。

 

 

 

道内初の海上に架かる橋として建設された真っ赤な厚岸大橋が見えてきて、市街地に入り17:55厚岸駅に到着。この時間は出改札業務を終えており、前部ドアからの乗降となります。

 

 

 

厚岸駅を出発して程なく、急停車と衝撃音が…。

どうやらエゾシカと接触したようですが、撥ねたと思しき鹿は逃げたのか見当たらず。手前の踏切は通過感知器を越えない位置に列車が停車してしまったため、しばらく閉じたままでした。安全を確認後、18:04に運転を再開。

 

 

 

残照の中の厚岸湾。もう車窓風景を眺めるのはこの辺で限界…。

 

 

 

すっかり夜の帳が降りた釧路市内に入り、釧路川を渡って終着・釧路駅4番線に到着。途中、茶内、厚岸、別保で拾った乗客を含めて16人が下車。

厚岸駅発車後の鹿身事故の影響で定刻より7分遅れたため、乗り継ぎ列車の4012Dおおぞら12号の発車時刻ギリギリとなってしまいました。隣の3番線停車中のキハ54 526は根室へ向かう最終便となる18:56発の5635Dで、今乗ってきた5632Dが到着しないと発車できないのでした…。

 

 

 

「かつての名門特急も今は昔…」

根室本線・石勝線・千歳線:4012D特急おおぞら12号

編成表:釧路←①(G)キロ261-1121 ②(指)③キハ260-1121 (指)キハ260-1339 ④(指)キハ260-1345 ⑤(自)キハ260-1221⑥☆(自)キハ261-1221→札幌(全車釧クシ

  

流石に2晩も泊まるワケにはいかないので、私は釧路からの最終おおぞら号で札幌に戻ります。5632Dが18:58の到着だったので、先頭車両の顔を撮るヒマもなく😣定刻より1分延の19:00に釧路駅を出発。

おおぞら号は『北海道初の特急列車』として誕生して昨年でちょうど60年の節目を迎えましたが(※スーパーおおぞら時代も含む)、釧路特急になったのは誕生2年目の1962年。つまり今年で釧路特急も60年という節目を迎えるのです。

このおおぞら12号は、ダイヤ改正前キハ283系の運用だった便で、私も3月11日の283系ラストランに急遽乗る事ができて感激しました(車両自体は本当に石北特急に転用なのか?旭川運転所に4両編成が留置されているのを見掛ける)。その後はもうキハ261系でしか走る事のないおおぞら号…。この12号は283系時代と釧路~札幌の所要時間は変わらないのですが、何度も言うようにスピードアップの道が閉ざされてしまったのは返す返すも残念でなりません。原設計は20年以上前、そして改良型にしても15年以上増備が続けられ、せっかく装備されていた車体傾斜機能も殺してしまったキハ261系1000番台は、ただ車体がクソ重たいだけで曲がらないいわゆる『直線番長』ってヤツですからねぇ(国が北海道の『在来線』を蔑ろにするからこうなる)。




乗車した先頭6号車自由席は、釧路からの乗客が6人のみというガラ空き振り。まぁ…時間帯が遅いというのもあるでしょうが。しかし、今回は増結6両編成でしたが、基本5両、最閑散期には自由席を1両減車の4両編成で運転(※私は実際に見た事はない)というのは名門特急の凋落を見せつけられる思いで、一抹の寂しさを感じずにはいられないのです。

 

 

 

 20:31到着(実際には6分延着)の帯広駅で運転士が交替するため、ササッとホームに出て釧路駅で撮れなかった6号車前面を撮影。

 

 

 

結局、自由席車は池田、帯広、新得からそれぞれわずかに乗ってきただけで、指定席も含めて全車ガラ空きのまま終着・札幌駅に到着。しかし、やっぱり『直線番長』の本領を発揮してか遅れは回復していたのでした。

いつもながらHMはすぐ回送になってしまいました…。コレじゃあ何の列車に乗ってきたのかわかりませんねぇ😥

 

 

 

札幌駅からは23:08発の649M当別行で最寄り駅までの帰途に就いたのでした。最寄り駅とを結ぶ乗車はあくまでも番外扱いですが、一応、札沼線(学園都市線)全線は5日目に乗車しているので念のため(但し夜間ですが…)



ちょっと今回はやっつけ気味になってしまいましたが、シリーズはまだまだ続きます。翌4月3日からは日帰り旅としてLOVEパス残りの期間を消化しながら、未乗区間の乗車をこなす事になります(スミマセン…相変わらずじれったくて🙇)。


つづく