全6回でお伝えしている、JR北海道の「花たび そうや」の乗車記です。

その①では、車両について、

その②では、稚内駅→豊富駅の様子を、

今回その③では、豊富駅→天塩中川駅の様子をご紹介します。

 

牛やトナカイ

豊富(とよとみ)を出発した列車は、広大な放牧地帯を走行。
心なしか、牛たちも気持ちよさそうです🐄
 

 
豊富から15分ほど走り、列車は幌延(ほろのべ)で7分間停車。
幌延は、北緯45°線が通る町として売り出していて、予約制の秘境牛ハンバーグ弁当(1,500円)の受取場所になっていました。
 
トナカイ観光牧場があるので、トナカイ肉を使った「トナカイ弁当」を期待したかったのですが、さすがに無理でしたか😁
トナカイ肉は北欧では、高級食材として人気があるようで、ローストビーフのように臭みもなく美味しいらしいのですが…。
 
 
そんなことを考えていたら、幌延町のゆるキャラ「ホロベー」が出迎えてくれました。
ホールドアップのポーズをしてくれましたが、食べませんので安心してくださいね😅
 
 
停車時間は7分間ですが、跨線橋の上から撮影したり、皆さん思い思いに過ごされています。
 
 
架線がないので、きれいに撮れますね😆
 

秘境駅めぐりと天塩川

幌延町の観光資源のひとつが秘境駅
このあたりの秘境駅は、1日に何人が乗降というより、もはや存続できるのかどうかという状況💦
 
通過する南幌延(みなみほろのべ)も、両隣の上幌延(かみほろのべ)安牛(やすうし)が廃止になったので、辛うじて残っていると言っても過言ではない様子。
 
 
板張りのホームがありますが、周辺には牧場しか見当たらず…。
どうしてここに駅があるのか、考えてしまいます😅
 
次の雄信内(おのっぷない)では、普通列車と行き違いします。
この駅も木造駅舎が残るのですが、運転停車のため車窓から眺めるのみです。
 
 
雄信内駅を出ると間もなく、宗谷本線唯一のトンネル「下平トンネル」を通過。
開通当時は天塩川沿いを通るルートだったのですが、雪崩や土砂崩れから列車を守るために作られたトンネルとのこと。
 
 
トンネルを抜けると、列車は天塩川沿いを走ります。
 
列車は橋を渡るのですが、この橋は川を越えない珍しい橋とのこと。
雪解けの季節には、川の水位がかなり上昇するのに備えて、川面よりかなり高い位置を橋でつないでいるのです。
 
 
説明を聞かないと見逃してしまいそうですが、この日は名寄保線所の所長さんが乗車しており、説明してくださいました。
 
車内の皆さんはほとんど気が付いていませんが、ヨドコウ物置が待合室になっている秘境駅糠南(ぬかなん)を通過します。
 
 
せっかくなので、案内や減速をしてくれるといいと思いますが、いかがでしょうか。
 
周辺にはご覧の通りで、住んでいる方がどこかにいらっしゃるのかどうか…🤔
 

天塩中川駅

天塩中川(てしおなかがわ)では、この列車最長の18分間停車。
中川町のゆるキャラ「じゅえる」がお出迎えしてくれました。
 
 
実は「じゅえる」よりも、音威子府(おといねっぷ)のゆるキャラ「おとっきー」の方が人気でしたけど…😂
 
音威子府村は、北海道で一番小さな村で、人口もわずか679人(2022年5月現在)。
 
 
音威子府の名物といえば、「音威子府そば」です。
 
まずは、事前予約制のお弁当を引き換えます。
北見枝幸かに飯 音威子府そば弁当」です🍱
 
 
このお弁当、地元のスーパーが作っているのですが、まずは懸け紙がすごいです。
 
「いい日旅立ち」のロゴを真似た「ようこそ音威子府へ」とか、「駅弁」のロゴを真似た「音威子府」のロゴが雰囲気を出しています🙌
 
 

「音威子府そば」は、真っ黒なそばで強いコシがあって、一度食べたら病みつきになるほどの名物。

「かに飯」も、かにの身がたっぷりで、贅沢に頂きました😋

 

ホームの物産販売では、畠山製麺さんの音威子府そば(500円)を売っていたので、迷わず購入。

 

畠山製麺さんは、音威子府の駅そば「常盤軒」さんのそばを製造していた会社。

「常盤軒」が閉店した後も、事業を継続されていましたが、社長の高齢を理由に今年8月で廃業してしまうことになり、今しか食べられない貴重な麺なのです😌

 
そういえば、お弁当と一緒に薄い木で作られた「宗谷本線来訪記念証」と鉄道荷札を頂きました😃
 
 
花たび そうや」は、各駅でのおもてなしが盛り沢山で、退屈知らずです。
 
次回その④では、佐久駅名寄駅までの様子をお伝えします。