TOMIXのGV-E400形2両セット(新潟)を買いました! | 湯郷温泉てつどう模型館&レトロおもちゃ館スタッフブログ

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岡山県美作市の湯郷温泉にある観光施設『湯郷温泉てつどう模型館&レトロおもちゃ館』のスタッフです。
美作市役所の地域おこし協力隊員として令和4年4月に赴任させていただきました。
当館の日常や鉄道ネタ、地域おこし協力隊について書いていこうと思っています。

こんにちは!

最近はNゲージで各社面白い製品が出まくっているので、どれを買うか悩ましいスタッフのYです。

今回はTOMIXより6月末に発売された、JR東日本のGV-E400形を購入しましたので紹介します!

 

 

 
GV-400形は新潟所属と秋田所属の2種類があるのですが、今回は新潟所属車を購入。
新潟車は羽越本線や磐越西線、米坂線などで活躍しています。
秋田車は津軽線や五能線、奥羽本線が主戦場となっております。
 
GV-Eとは今までのクモハやらキハとは違って全く聞きなれない形式記号ですが、これはGenerating Vehicle E(JR東日本の車両の形式記号に冠されるEastの頭文字)という略号になっておりまして、平たく言うとディーゼルエンジンとVVVFインバータを組み合わせた半分ディーゼルカー、半分電車みたいな存在です。
パンタグラフがないので分類上は気動車で、400番台は電気式気動車を表しています。
 
仕組みとしては、出だしはディーゼルエンジンだけで加速し、中速域以降はエンジンの回転で生み出された電力を併用して加速するので、ディーゼルエンジンの音と電車のVVVFインバータの音が同じ車両で聴けることになります。
 
よく、蓄電池を搭載していると思われていることが多いそうなのですが、GV-E400系列に関しては蓄電池を搭載していません。
これは、蓄電池を搭載することにより車両の重量が嵩み、レールなどの地上設備にかかる負担が増えるのと、蓄電池搭載車の最大の弱点である急こう配に対応できないという面でGV-Eに関しては蓄電池搭載を断念されています。

 

 
ちょっとわかりにくいですが実車です。
GV-E400系は両運転台の400と、片運転台の401と402がいます。
キハ40系列で例えると、キハ40が400、キハ47が401・402に当たります。

 

 

 
今回は製品化されなかったGV-E401+GV-E402。写真は羽越本線を堂々と4両編成で走る列車です。
基本的に401と402は2両固定編成となっており、このように2本繋ぐか、400を繋ぐパターンがあります。

 

 

 
GV-E401形の車内です。
全車種ともロングシートとボックスシートの組み合わせです。
401と402は2両固定編成なので機械配置を分散できるのですが、400は1両にそれを集約しているので座席や窓が極端に少なくなっています・・・
 

ちなみに座席は

 

カッチカチやで!

 

冗談抜きでコレです。

軽く座面を叩いただけでベンチを叩いた時と同じ音がします。

 

車体が金属の塊から削り出した印象というコンセプトで設計され、見た目めっちゃカッコイイのに、座席の硬さやGV-E400形の窓と座席そのものの少なさ、この車両が置き換えたのが人気の高いヨンマルことキハ40系列なので、鉄道ファンからの評判はすこぶる悪いと聞いてたのですが・・・

 

どうも模型では外観が重視されるためか、かなり売れ行きがいいようでして、私も予約していたのに発送がかなり遅くなってしまいました。

新潟車も秋田車も風光明媚な場所を走っているので、田舎風のレイアウトに似合いそうです。

 

 

羽越本線は電化されているのに何故ディーゼルカーが走っているのかというと、村上~間島に交直流デッドセクションが存在し、新潟側の主力電車E129系や秋田側の主力電車701系がこの区間を跨ぐことができないためです。

交直流両方の電化に対応している電車を新規開発するのは非常に費用がかかるため、羽越本線の村上~酒田では電化されているにもかかわらず、ローカル運用では長らく気動車が主力となっております。

 

 

最近のJR東日本の新車の特徴である前面のドット。

気動車ではこの形式が初採用だったかと・・・

 

 
話を模型に戻します。
上で長々とした解説を簡潔に纏めたものが掲載されております()
 

 

 

方向幕シールは何故か前面のみのものしか付属しておりません。

行先は無難で定番のもので固められています。

個人的には普通 鼠ヶ関普通 村上を収録してほしかったところですが、これはサードパーティーに期待でしょうかね?

 

 
で、その前面方向幕は車体から遮光ケースを引っ張り出して貼り付けろと説明書には書かれているのですが・・・

 

 

 
ア〇パンマン!新しい顔よ!
 
と言わんばかりに顔が着脱式なんですよ。
ぶっちゃけ遮光ケース引っ張り出すよりもこっちの方が楽です。
 
グリーンマックスの名鉄車、2000系や1600系や、KATOの四国2000系では顔が着脱式なのは有名な話なのですが、TOMIXでこのパターンはなかなか珍しい気がします。
 
恐らくですが、今後GV-E401・402やら姉妹車であるJR北海道のH100形のバリ展を見越してのこと・・・?と思いたいです。
というかそれらが製品化されるなら是非是非買わせていただきますとも!

 

 

 
早速室内灯を組み込んでT車に通電してみました。
実車の前照灯が超眩しいという点が完璧に再現されております。

 

 

 
やはり見た目は近未来的でカッコイイです。
実車の評判の悪さに反して売れ行きがいいのも納得がいきます。
こちら側はトイレと配管ダクトなどで窓が少なくなっています。
 
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顔を外して方向幕貼り付けて、インレタを転写していきます。

地味に量産先行車であるGV-E400-1のものがなく、GV-E400-2から始まっていきます。

 

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少し幕がズレてしまっているのであとで微調整しなきゃ・・・

こうしてみるとやはり完成度は高いです。

 

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いろいろ貼り付ける前に試運転してみました。

どちらかと言えば海沿いを走ってるイメージの強い車両なのですが、山岳路線も似合いますね!

 

当館では展示路線にて私の気まぐれでたま~に走ってるかもです(笑)

 

ともあれ今後H100形などのバリエーション展開があるのか期待ですね!