佐賀駅を定刻の11時33分に発車したかもめ17号は、長崎へ向けさらに進んでいきます。

 

佐世保線と分岐する肥前山口駅には、11時42分の到着。

 

 

座席位置の関係もあり、駅名標を撮ることはできませんでしたが、向かいのホームの『早岐』の行先表示に惹かれ、思わず列車を撮影。旅先に出ると、こうした些細なことすら新鮮に思えてくるのがいいですね。

 

ちなみにこの肥前山口駅、今年9月の西九州新幹線開業を機に、所在自治体の江北町に合わせ『江北駅』に改称されるとのこと。古くは寝台特急の増解結なども行われ、鉄道の要衝として古くからの鉄道ファンには愛着のあるこの駅名が改称されるのは、時代の流れとはいえ、どことなく寂しい気もします。おそらくこの駅名である間に再訪することはないと思われるので、駅名標を撮りたかったな・・・ 残念です。

 

佐世保線と別れ、列車は有明海に沿って進みます。

 

途中多良駅で列車行き違いのため運転停車。

 

 

肥前山口駅以遠、諫早駅までのこの区間は単線区間で、特急といえどずっと快走というわけにはいきません。表定速度も一気に低下し、一刻も早く目的地へ向かいたい利用者としてはまだるっこしい感じもしてきます。線形も決してよいとは言えず、某鉄道系Youtuberの言葉を借りれば、『かったるい』ということになるでしょうか。鉄道好きな乗り鉄である私でも、正直そう思ってしまったわけなので、一般の方にしてみればなおさらかと思います。

 

とはいえ風光明媚な有明海に長時間沿うこともあり、景色は最高。私も時折カメラを構え、遠浅の海の撮影を試みます。

 

 

 

 

う~ん、なんというか・・・ 何を撮りたいのかよくわからない写真ばかりですね。もっと構図やアングルなど、写真の勉強をすべきなのかもしれません。

 

その後もしばし有明海と付き合い、下車予定の諫早駅には2分遅れて12時35分の到着。しきりに車掌さんが遅れたことをお詫びしていましたが、そんなことは大した問題ではありません。ここまで連れてきていただき、本当にありがとうございます。それだけで感謝です。

 

 

諫早駅で降りたのは、どうやら私1人だけのようでした。諫早市は人口約13万。長崎市佐世保市に次ぐ長崎県第3の都市として発展を続けています。9月に開業する新幹線も、全列車が停車する主要駅ではありますが、思ったよりも閑散としているなというのが、正直な感想です。

 

 

かもめ17号に別れを告げ、改札の外へ出ます。

 

コンコースには西九州新幹線開業までのカウントダウン表示が。

 

 

構内もキレイに整備され、新幹線への市の期待の高さが窺えます。

 

 

駅舎もピッカピカです。

 

 

空はどんよりと曇ってはいますが、雨の心配はなさそうです。予報でもこれからの時間は晴れるとのこと。旅先での雨は、本当に勘弁してもらいたいもの。とにかくひと安心ですね。

 

長崎までのきっぷの効力を捨ててまで、ここ諫早駅で降りた理由は2つ。徒歩10分ほどのところにある『九州総守護』諫早神社参拝と、ご当地グルメの皿うどんをいただくことです。

 

早朝からの行動でさすがに空腹感を覚えますが、食事は後回しににし、まずは諫早神社へと向かうことにしました。