六甲道駅【兵庫県】(JR神戸線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県神戸市灘区東部、六甲山の山麓に広がる市街地に位置する東海道本線【JR神戸線】の快速停車駅で、1995年の阪神・淡路大震災では駅が倒壊したものの、必死の工事により2ヶ月半でのスピード復旧を果たした、
六甲道駅 (ろっこうみちえき。Rokkomichi Station) です。
 
 
駅名  
六甲道駅 (JR-A 58)
 
所在地  
兵庫県神戸市灘区  
 
乗車可能路線  
JR西日本:東海道本線【愛称:JR神戸線】   
 
隣の駅  
大阪方・東京方……住吉駅   
神戸方・姫路方……摩耶駅  
 
訪問・撮影時  
2019年4月  
 
 

六甲道駅は高架駅で、3階部分にホームがあります。
国鉄時代の1976年に高架化され、昭和期より近代的な駅でしたが、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災により高架橋が倒壊し、駅も被災しました。その後の懸命の復旧工事により、わずか2ヶ月半後の4月1日に復旧を果たしました(7月8日に完全復旧)。並行する阪神や阪急より先に大阪~神戸間の線路が復旧して、その後の積極的な利便性向上施策もあり、多くの乗客を獲得したとされています。
 
高架下2階に駅舎・改札口があります。2階の一部と1階はJR西日本系の商業施設「プリコ六甲道」が入居しています。
南北に出入口があり、駅舎2階改札外コンコースは南北自由通路を兼ねています。
出入口はいずれも2階にありますが、南から北へ向かって標高が上がる地形の関係で北口は2階が地平面とほぼ同じ高さになっています(段差はスロープで解消。また、「プリコ六甲道」1階フロアから直接の出入不可)。南口は地平部と2階を結ぶ階段とスロープが設置されています(「プリコ六甲道」1階フロアからも出入り可能)。六甲道駅はバリアフリーに対応しています。
 
写真は北口です。南東を望む。
前述の通り、地形の関係で2階に出入口があります。多少の高低差がありますが、階段とスロープ(右)で解消しています。
下層の1階には「プリコ六甲道」が入居していますが、こちらから見ると地下フロアのような感じです。
左側には駅前広場があります(後述)。
 
 

北口にはロータリーを有する駅前広場があり、バスターミナルとタクシー乗り場が併設されています。
神戸大学六甲キャンパスや六甲ケーブル下、摩耶ケーブル下(ともにケーブルカーの山麓駅)などへ向かう路線バス(主に神戸市バス)が発着しています。
左側には再開発複合ビル「フォレスタ六甲」があり、低層階には商業施設や神戸市立灘図書館が入居しています。
写真は北東を望む。右奥には南北方向(左右方向)に八幡本通(神戸市道)が延びており、左が阪急の六甲駅や神戸大学・六甲ケーブル・六甲山方面、右折してJR線をくぐると阪神の新在家駅・神戸製鋼所神戸製鉄所方面です。
 
 

北口駅前です。北を望む。
左手に六甲道駅北口があり、後方にJR線のガードがあります。
手前(南)~奥(北)の道路は八幡本通で、沿道には主にマンションがびっしりと立ち並んでいます。
駅前は市街地で商店が多く、駅北西側にはアーケード商店街もあります。
駅から離れると住宅街が広がっています。
約750m北には阪急神戸本線六甲駅が、約2km北には神戸大学六甲台キャンパスが、約3.5km北には六甲ケーブル下駅があります。
写真奥には六甲山が見えます。六甲山に向けて道路は上り坂になっています。
 
 

 

こちらは南口です。2枚とも北を望む。
前述の通り、地形の関係で駅出入口は2階にあり、ペデストリアンデッキが設けられています。地平部とは階段とスロープ(左)で接続しています。
右側には再開発複合ビル「メイン六甲Aビル」があり、ペデストリアンデッキで接続しています。ビル内にはスーパー「グルメシティ」などが入居しています。
南口にもロータリーを有する駅前広場があり、タクシー乗り場が併設されています。
バス停留所はロータリー外に設けられています。
 
 

南口駅前です。2階出入口前より南を望む。後方に出入口があります。
駅前は再開発が進み、再開発ビル群「ウェルブ六甲道」(1番街~6番街)が建ち並んでいます。右前方の1番街と左前方の2番街はタワーマンションになっていて、低層階に商業施設が入居しています。
「ウェルブ六甲道」のビル群は「メイン六甲Aビル」を介して六甲道駅と繋がっており、ビル伝いに南へ進むと350mほどで国道2号線沿いに所在する灘区役所(ウェルブ六甲道4番街2番館)に到達します。
また、駅南側の「ウェルブ六甲道」3番街・4番街(東側)と5番街・6番街(西側)の間には六甲道南公園があります。
 
 

南口駅前です。南を望む。こちらは駅東側を南北に延びる八幡本通より南を望む。
右手に「メイン六甲Aビル」があり、その向こう側(2階部分)に南口があります。
後方にはJR線のガードがあり、北口側へ抜けられますが、ガード下には「プリコ六甲道」1階フロアの出入口があり、そこからでも六甲道駅改札口へアクセス可能です(但し、バリアフリー非対応)。
駅南側も八幡本通沿いにはビルやマンションがびっしりと立ち並んでいます。商店も多いです。海に向けて道路は下り坂になっています。
駅を離れると住宅街が広がっています。
約500m南には阪神本線新在家駅があり、約1.2km南東には神戸製鋼所神戸製鉄所の正門があります。
 
 

 

高架下2階にある改札口です。2枚とも南西を望む。
右が北口、左が南口で、後方と左前方には「プリコ六甲道」の店舗があります。
通路西側に改札口があります。六甲道駅は有人駅です。
交通系ICカード『ICOCA』などに対応の自動改札機が多数あり、一番右の自動改札通路が幅広通路です。右端には有人通路があり、窓口に面しています。
改札口の右手前には自動券売機と指定席券売機『みどりの券売機』があり、さらに右には『みどりの窓口』があります。改札内には自動精算機があります。自動券売機と自動精算機はICカードのチャージが可能です。
トイレ・多機能トイレは改札を入って正面にあります。
そして3階にある各ホームとの間には階段2ヶ所、エレベーター1基が設置されています。エスカレーターはありません。
尚、上写真の左には売店「セブンイレブン キヨスク」が写っていますが、後に閉店となりました。したがって駅構内(改札内・改札外とも)に売店・コンビニはありません。
最寄りのコンビニは北口の西側にある「セブンイレブン」になります。
 
 

下り1番のりばに設置されている吊下式駅名標です。電照式と思われます。
JR西日本の標準デザインで、下部にはJR神戸線のラインカラーかつJR西日本のコーポレートカラーである青が使用されています。
尚、この駅名標には六甲道駅の駅ナンバリング (JR-A 58) が併記されていません。
JR西日本の駅ではメインの駅名標に駅番号が掲示されておらず、柱にある縦型の駅名標に書かれています。

また、六甲道駅は特定都区市内制度における神戸市内駅であるため、右上には「神」マークが表示されています。
 
 

六甲道駅は島式ホーム2面4線の高架構造で、北東~南西方向にホームが延びています。線路はスラブ軌道になっています。
右ホーム(南)が右から1番のりば(急行線の下り外側線。平日朝の一部の快速が発着)、2番のりば(緩行線の下り内側線。快速の大半と普通が発着)の順、左ホーム(北)が右から3番のりば(緩行線の上り内側線。快速の大半と普通が発着)、4番のりば(急行線の上り外側線。朝の一部の快速が発着)の順です。新快速、特急、貨物列車は外側線を通過します。また、1番のりばと4番のりばに快速が発着しない時間帯は上屋部分のみ線路際にロープが張られ、線路際の危険な歩行を防いでいます。
ちなみに下りが三ノ宮・神戸・西明石・姫路方面、上りが大阪・JR東西線・東京方面です。
ホーム有効長は12両分で、2019年4月時点で上り内側線の3番のりばのみ昇降式ホーム柵が設置されています。これは昇降式ホーム柵の試験運用のため2014年に設置されたもので、2017年に量産化がへと置き換えらえれ、その後も継続使用されています。将来的には下り内側線の2番のりばにも設置されるかもしれません(停車本数が少ない1番のりばと4番のりばに設置される可能性は低そうですが、新快速などが頻繁に通過する1番と4番にも設置した方が安全性が向上すると思われますが…)。
一方、ホーム幅は駅の規模の割にはやや狭く、両端は狭くなっていて特に東京方の端(奥)が結構狭いです。
上屋ですが、上り3・4番のりばは3番のりばに昇降式ホーム柵がある関係で12両分に設置されていますが(列車が停車しない両端の一部は未設置)、ホーム柵がない1・2番のりばは神戸寄り(手前側)の8両分のみの設置で、神戸方1両分、東京方3両分は雨ざらしになります。雨天時に下り快速列車で当駅にて下車される場合は要注意です。
各ホームにはベンチと飲料自動販売機が設置されています。待合室の有無は確認し忘れました…。
写真は2番のりばより大阪方・東京方を望む。 
 
 

3・4番のりばより大阪方・東京方を望む。
右から下り外側線、下り内側線、上り内側線、上り外側線の方向別複々線で、この先、琵琶湖線の草津駅まで続きます。
この先、結構な高さの高架区間で左手に六甲山を見ながら住宅街の中を北東へ走り、右へカーブして進路を東北東に変えるとほどなくして天井川の石屋川を越えて東灘区に入ります。高架化前は石屋川をくぐっており、これが日本最古のトンネルである石屋川隧道(石屋川トンネル)でしたが、高架化で埋め立てられ、現在は跡地に新たに建設された歩行者自転車用のトンネルが設置されています。石屋川を渡った後は右へカーブして、引き続き高架区間で住宅街を東へ走りますが、やがて高架橋区間が終わるとバラスト敷きの築堤区間になり、左へカーブすると六甲ライナーとの乗換駅である住吉駅へと至ります。
 
 

1・2番のりばより神戸方・姫路方を望む。
左から下り外側線、下り内側線、上り内側線、上り外側線の順ですが、新長田駅手前からは線路別複々線へと変わります。
この先、住宅街の中を下り勾配で、緩やかに右へカーブしながらスラブ軌道の高架区間を走ります。そして進路を西南西に変えるとバラスト敷き軌道の築堤区間へと変わり、都賀川を渡ります(天井川ではありません)。その後は貨物駅だった東灘駅跡のやや広い場所を走り、2016年に開業した摩耶駅へと至ります。
 
 
あとがき  
私が六甲道駅で下車(乗車)したのは1990年代、2000年代の計数回、そして2019年です。2000年代以前は用事や神戸大学で試験があった際などに利用しました。そして2019年は兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車(乗車)しました(2019年全駅制覇)。国鉄時代より近代的な高架駅で、スラブ軌道が特徴です。震災で倒壊しましたがスピード復旧を果たし、阪神間においてJR優勢になりました。駅前はビルやマンションがびっしりと立ち並び、都会らしい風景が広がっています。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線で新大阪駅まで行き、JR神戸線方面の下り快速に乗車して当駅下車。新快速に乗車した場合は芦屋駅で普通電車に乗り換えて当駅下車です。また、新幹線で新神戸駅まで行き、神戸市営地下鉄で三宮まで出てからJR神戸線の上り普通・快速電車に乗り換えても到達できます(この場合、東京都区内→神戸市内の乗車券で三ノ宮~六甲道間も乗車可能です。新神戸駅できっぷを取り忘れないように注意して下さい)。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと大阪駅からJR神戸線下り快速電車に乗車して当駅下車です。新快速に乗車した場合は芦屋駅で普通電車にお乗り換え下さい。余裕で日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニがあり、飲食店はチェーン店を含めて駅商業施設「プリコ六甲道」や駅前に多数あります。事前に用意しなくても大丈夫です。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。JR神戸線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は六甲道駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:JR西日本のHP、Google地図、Wikipedia)