こんにちは!今回は緊急更新です。

なんとなんと105系広島色が復活することとなりました!!想定外中の想定外で、逆に困惑しています…!

1.105系広島色の復活について

今回、105系が復活します!!

復活の経緯はプレスに特に記載されていませんが、背景には山口県立美術館での庵野秀明展が開催や、宇部線・小野田線でのまちじゅうエヴァンゲリオン第2弾スマホスタンプラリーの開催が関係していると思われます。

庵野秀明さんは、山口県宇部市出身のアニメーターで、「新世紀エヴァンゲリオン」の監督として知られています。劇中では、宇部線・小野田線の車両が数多く描かれ、「ケンスケの家」では、広島色の105系も登場します。

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施行編成…広セキ105系K-02編成(クモハ105-14+クハ104-14)
運用区間…山陽本線(新山口~下関)、宇部線、小野田線

※105系の運用は後述
実施期間…7/9(土)~当分の間
※庵野秀明展やスマホスタンプラリーは9/4まで。
※7/9は宇部線で大雨による運転見合わせが発生したため、実際の運行開始は7/11(月)となります。(7/10追記)


105系は現在、広セキ、岡オカの計36両しか残っておらず、今回このように105系に注目が集まることは、長年105系を推している身としては、感無量です。

近年は復刻塗装が多く見られますが、広島支社管内でそのような復刻塗装がなされたことはほぼなく、車両に対する愛も少なめな支社であると感じていたので、そんな広島支社が、よりにもよって105系に復刻塗装をしてくれるとは、奇跡以外何者でもありません。

ついつい103系や115系ばかりが注目されますが、これを機に全国の鉄道ファンに105系の魅力も伝われば嬉しいです。

ここからは、広島色、広島支社105系、K-02編成について、詳しく説明していきます。ついつい書き過ぎてしまいましたが、ご容赦ください。

※予備知識⤵
・下関総合車両所広島支所(広ヒロ)…広島~天神川間にある。車両は主に広島地区で運用される。
・下関総合車両所運用検修センター(広セキ)…下関にある。車両は主に山口地区で運用される。
・下関総合車両所本所…幡生にある車両所。数々の改造工事や迷列車を生み出してきた。
なお、今回の記事には関係ありませんが、下関総合車両所には新山口支所(広クチ)も新山口構内にあります。

2.広島色について

ここでは、105系の広島色について紹介していきます。
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広島色という呼び名は、広島支社所属のキハ40系の旧塗装も広島色と言うため、使用には注意が必要です。

105系広島色は、様々な呼び方があり、ここでは一部を紹介します。

新広島色…国鉄時代の広島地区の105系は朱1号の単色塗装であり、JR化後に塗装変更がなされたため、朱1号の塗装を広島色とし、所謂広島色を「新広島色」と呼ぶ呼び方もあります。近年は、広島色といえば新広島色を指していたため、わざわざ「新」をつけることは少なくなりました。

たまゆらカラー…2010年代に制作された、広島県竹原市を舞台としたアニメ「たまゆら」に、広島色の105系が登場したため、たまゆらファンを中心にこのような呼び方も生まれました。

トリコロールカラー…「トリコロール」とは、赤・青・白の3色から成る配色を表す言葉で、フランスの国旗を示すこともあります。105系の配色と同じだったため、このような呼び方もありますが、「トリコロールカラー」といえば、仙石線の105系を示すことの方が多いです。

ゆうパック…配色やデザインが、日本郵便が提供する「ゆうパック」の配色(一世代前)と似ていたため、この呼び方が生まれました。広島色だと、他形式の塗装と混同するため、ファンの間では、特に好まれていた呼び方です。

他にも、広島地域色という呼び方もあります。ちなみに小さい頃の私は、広島色のことを「赤白青」と呼んでいました(笑)
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広島色は、JR化後にJRのイメージアップのため、朱1号(前述)から塗り替えられ、誕生しました。広島支社所属(広セキ・広ヒロ)の105系は全車広島色となり、その後長らく、可部線・呉線・宇部線を中心に広島色の105系が運用されていました。新製車の105系だけでなく、103系から改造された105系も広島色が施され、まさに電化ローカル線の象徴=105系=広島色となりました。しかし、2010年に始まった単色化計画により、徐々に中国地域色(末期色)に塗装変更される編成が相次ぎます。
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2016年7月に、広ヒロK-03編成が末期色化され、広ヒロから広島色は消滅。さらに、2017年2月に広セキK-07編成が末期色化され、ついに広島色は消滅します。30年にも渡って親しまれた塗装でした。
私自身も、一番好きな塗装が広島色で、小さい頃から105系広島色の絵を書いたり、写真を撮ってきたりしたものです。ちなみに、K-07編成が一番好きな編成のため、最後まで広島色を維持してくれたことは、地味に嬉しかったりします。
ちなみに広島色消滅の2年後の、2019年3月16日、227系の増備が完了し、広島地区から105系撤退します。

3.広島支社105系について

ここからは、現在の広島支社105系の運用状況について説明します。
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2019年に広ヒロから105系は撤退し、現在は下関総合車両所運用検修センター(広セキ)に計13編成22両が在籍しています。

【U-01~06,10, K-01,02,06,07, I-01,02】

・K編成は元広ヒロ所属
・U-10,K-07,I-01,02は増結用クモハのみの編成(1両)
・I-01,02は下関総合車両所運用検修センターにて長期運用離脱中(検査等ではない)
・2両編成は全てワンマン対応

運用区間…宇部線、小野田線、山陽本線(新山口~下関)

~小野田線運用~
1225M.1226M

~山陽本線運用~
(上り)
<山陽本線完結(105系3両)>3506M.3406M
<宇部線直通>2452M.2454M.2456M/B

(下り)

<山陽本線完結(105系3両)>3405M.3511M
<宇部線発>2451M.2453M/F.2455M

※2456M.2453Mは105系2両+123系1両の3両で運転。

4.105系K-02編成について

最後に、今回、広島色に復刻されるK-02編成について紹介します。
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←上り クモハ105-14+クハ104-14

1981年3月 近畿車輛にて製造→宇部電車区(広ウへ)へ新製配置 
※JR化後に旧広島色(朱1号)から新広島色へ塗装変更
1990年10月 下関総合車両所広島支所(広ヒロ)へ転出
※広ヒロ転出まではK-02編成ではなくU-14編成として運用
2003年4月 ワンマン対応化
2004年2月 体質改善工事施行
2006年3月 トイレ設置
2011年5月 末期色(中国地域色)化
2019年5月 広セキ転属
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広ヒロ時代は、ワンマン設備があるために、主に呉線(糸崎~三原~広)のワンマン列車を中心に運転されていましたが、非ワンマン車の運用に就くこともあり(その逆も然り)、日中に可部線を走ることもありました。
2015年春の改正で非ワンマン車が広島地区から撤退しましたが、ワンマン対応車(K-01~06)は引き続き呉線を中心に運用され、早朝・深夜には2往復、可部線を走る運用もあり、赤ヘル号(カープ臨)で山陽本線・五日市まで走ることもありました。FullSizeRender
2017年3月4日には、←K-06+K-02で可部線あき亀山~可部間(電化延伸復活開業)の営業一番列車を担当し、細々と可部線でも話題を残していました。
2019年春の改正で、K-01,02,06は広ヒロから広セキへ転属し、広島地区から105系は姿を消しました。IMG_0097
私自身は、可部線に毎日のように乗っていたので、K-02編成を見るとするなら、可部線でした。K-02編成は、日中可部線運用に入った際に、上着を網棚に忘れ、可部線を1往復するのを広島駅で待った記憶があります。K-02の末期色化は結構早かったため、広島色の写真がないのは残念ですが…。その後、非ワンマン車が撤退してからは、1日2往復のワンマン対応105系運用に合わせて乗りに行ったり、早起きをしたりと、可部線105系全盛期の思い出に浸っていたものです。

5.おわりに…

ここまでお読みいただきありがとうございます。一個人の記憶やネットの情報を頼りに執筆しておりますので、情報に誤りがあるかもしれません。予めご了承ください。
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国鉄広島の時代を知っている方も、知らない方も、105系広島色をもう一度見れるまたとない機会です。ぜひ悔いのないように味わい尽くしてくださいね。私も、負けじと山口に行こうと思います!

最後までご覧いただきありがとうございました。

それでは!


〜参考資料〜