【驚きの展開】引退したはずの電車がまさかの復活を遂げました E127系上越線

普通列車乗車記

みなさんこんにちは!

JRや私鉄等で行われているダイヤ改正、今年2022年3月12日のダイヤ改正でも、多くの車種がデビュー、そして入れ替わるように引退をしています。

今回は、今年のダイヤ改正でしれっと引退したはずの電車が、衝撃の復活をしたのと、急遽復活した理由について紹介いたします。

上越線 岩原スキー場前〜越後中里

こちらは上越線岩原スキー場前〜越後中里間のカーブです。
上越線の水上〜長岡間のJRの普通電車は、2016年改正よりE129系に統一されています。

6時40分ごろ この付近を普段は、E129系が通過するところ、なんとE127系電車の回送列車が通過していきました。

2両編成を2つ繋げた4両編成での運転です。このE127系の4両編成というのも大きな注目ポイントとなっていますが、後ほど紹介します。

乗車前に、復活を遂げた車両の簡単概説

運用離脱前のE127系

今回、まさかの復活を遂げたE127系電車について、簡単に紹介していきます。

E127系は1995年より新潟地区にて、1998年より長野地区大糸線を中心に営業を開始した2両編成の通勤型電車です。

細かい違いはありますが、ざっくり言ってしまうと、東北の701系電車の直流電車バージョンと考えるとイメージがしやすいかと思います。

新潟地区のE127系0番台は、2両13編成 計26両が製造され、
新潟近郊、新潟駅から越後線は吉田まで、白新線・羽越本線は村上まで、信越本線は長岡までで、2両、4両、6両で組み合わせて運用していました。

逆に言うと、上越線と弥彦線の運転は行っていませんでした。

なお、2008年に発生した踏切事故により1編成(V3)が廃車となっています。

しばらくは大きな動きがなかったE127系0番台ですが、2014年より新型車両E129系が運行を開始、
それにより12編成中10編成が、2015年3月に北陸新幹線開業後の並行在来線、えちごときめき鉄道妙高はねうまライン用の電車として譲渡されました。

そして、譲渡されなかった2編成(V12、V13)は、弥彦線の全線とそれの入出庫に関連する越後線運用のみとなり、連結して4両や6両の運転は行われず、単独の2両編成のみの運用となりました。

その後、新潟駅高架化に伴うATS-P車上装置の取り付けと、それに伴う一部座席の撤去が行われるなどの改造工事が行われましたが、しばらくは前述の弥彦線でひっそりと運用されています。

しかし、今年2022年3月12日のダイヤ改正をもって、同地区の115系と共に運用から離脱をし、離脱した2編成は長岡に留置されていましたが…

なぜ引退したのに復活したの?

6月27日 落雷の影響により、E129系電車が計14両が被災、当分使えない状態となりました。
そのため、6月29日よりピンチヒッターとして、上越線の運用に抜擢され現在に至ります。

6月28日プレスリリース

https://www.jreast.co.jp/ass/2022/niigata/20220628_ni01.pdf

越後中里駅から越後湯沢まで乗車

7時前、こちら越後中里駅です。湯沢中里リゾートの名物、スキー場休憩所の旧型客車との2ショットです。この光景も、E127系では見ることができませんでした…

2015年以前も上越線での運用が行われなかったE127系が居るって時点でも強烈な違和感…

越後中里駅にて、磁気券の乗車駅証明書を発行し、駅構内へ入ります。

越後中里駅の中線にて7時00分発長岡行きとして、折り返し準備をおこなっています。
駅では、この列車を見にきた鉄道ファンの方が数名いらっしゃいました。

上越線のイメージがないE127系が、越後中里にいるのは不思議な感じです。

えちごトキめき鉄道の精算運用、長岡行きを除いて、しばらく見ることができなかった「長岡」の表示です。

JR新潟色のE127系が連結している姿を、まさかこの形で再び見られるようになるとは思いませんでした…

2015年からの実質弥彦線専用車になってから、連結して運用されることはありませんでした。

こういう連結面の光景は、えちごトキめき鉄道に行けば、運用を狙えば見ることはできます。

車内は、これまでの上越線水上以北で見ることができなかった、オールロングシートです。

運転台後方の座席には、後付けされたATS-P車上装置を見ることができます。

車内には、ワンマン運転時の運賃表が残っています。上越線の運賃が入っていません。

壁面や中吊り広告がほとんど無いのが、緊急で運用に就いたことを物語っています。

越後中里発車

7時00分 越後中里駅を発車しました。上越線でドアチャイムが、701系やキハ110系と同じチャイムって時点で超面白いです。
越後中里駅から乗車してきた地元の高校生も、「何?この電車」と驚いていました。

E129系になって以降、上越線は原則自動放送となっていますが、E127系はツーマン運転時は肉声放送となっているため、肉声放送が復活しました。
駅発車後、車掌より、6月27日の落雷による一部列車の運休や車種の変更のお知らせとお詫びの放送が行われました。

上越線の大きなカーブを勾配を下りながら進みます。

5分ほどで、岩原スキー場前に到着、ここからも多くの高校生が乗車されます。
E127系は機器更新によって、VVVFインバーバー装置が交換されたので、磁励音はE129系と同一となっていますが、歯数比は209系やE231系と同じ14:99ということで、加減速の音程がいつもと違います、

その後も、カーブを描きながら勾配を下っていきます。

越後湯沢到着

7時09分 越後湯沢に到着しました。普段は、直江津で顔を合わせるHK100系と、まさかの越後湯沢でも顔合わせするとは面白いですね…
越後湯沢独特の角度で両者を撮ることができたのが、個人的に良かったです。

越後湯沢到着後、すぐ長岡に向けて発車しました。この列車は8時27分に長岡駅に到着します。

越後湯沢駅の自動精算機に、乗車駅証明書を挿入して、精算券を発行し改札を出ます。

珍しいところまとめ

  • 2015年以前も運用されてこなかった上越線で運転
  • 2015年以降、JR車では見られなかった2両×2編成の計4両編成での運転
  • 車内の広告類がほとんど無い状態での運行

と、とても珍しい光景を見ることができました。

今後、E127系がいつ頃までピンチヒッターとして運行されるのか?気になるところです。

引退した電車がまさか初の上越線で奇跡の復活!違和感だらけのE127系に乗ってきた。

今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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