広電宮島口駅駅移設でフェリー連絡改善へ! 広島電鉄宮島線ダイヤ改正(2022年7月2日)

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広電宮島口駅駅移設でフェリー連絡改善へ! 広島電鉄宮島線ダイヤ改正(2022年7月2日)

広島電鉄は2022年6月2日、プレスリリースにて7月2日に広電宮島口駅を移設すると公表した( 広電宮島口駅および軌道を移設し、7月2日(土)14時頃より新駅を供用開始します )。また広島電鉄は2022年6月17日、プレスリリースにて広電宮島口駅移設に伴い7月2日にダイヤ改正を行うと公表した( 宮島線のダイヤ改正を実施します )。今回はこれらについて見ていく。

1. 広電宮島口駅移設で宮島アクセス向上へ!

今回の2022年7月2日広島電鉄ダイヤ改正では、2022年3月28日広島電鉄ダイヤ改正以来約3か月ぶりに宮島線でダイヤ改正を行う。

今回のダイヤ改正では、宮島線の終点広電宮島口駅を西へ70m移設し、宮島口旅客ターミナルの目の前に移動する。これにより宮島方面へ向かうフェリー宮島松大汽船への乗り継ぎ時間が1分程度短縮する見込みだ。

なお今回の駅移設に伴う線路移設では運賃に変更はないほか、踏切を1つ除却する。




今回のダイヤ改正では線路移設の影響で広電阿品~広電宮島口間で所要時間が若干延長し、2分で到達する列車がなくなり3分での到達となる。が、このほかに大きな変更はなく微調整にとどまっている。

今回のダイヤ改正のメリットは広電宮島口駅が移設したことで宮島方面フェリーの発着する宮島口旅客ターミナルに隣接したことだろう。もっとも山陽新幹線の発着する広島駅から宮島口へは速いJR西日本山陽本線を使う人が多いが、紙屋町や八丁堀などの広島市中心部から宮島口へ行くのは広電利用が多い。今回の駅移設は少しでも広電宮島線利用を促進するためのものだろう。

なお今回の広電宮島口駅移設に伴い、同日7月2日より広電宮島口駅での集札及び運賃精算を取りやめ、車内精算に移行する。これに合わせ宮島線内では7月2日より順次各駅での集札・運賃精算業務を取りやめ、7月23日以降は宮島線内全駅で集札・運賃精算業務を取りやめる

これにより駅での集札・運賃精算業務が残るのは広島駅、紙屋町西、横川駅の3電停のみとなる。この合理化で費用を節減しに行くようだ。




2. JR西日本は指をくわえて見ることしかできないのだろうか

今回の2022年7月2日広島電鉄宮島線ダイヤ改正で宮島アクセスを向上する広電であるが、JR西日本は指をくわえて見ることしかできないのだろうか。

今回の広島電鉄宮島線の駅移設は、広電宮島口駅が宮島線の終点だったため比較的容易であった。が、両端につながっているJR西日本宮島口駅は現在位置からの移設は難しい。

とはいえ、JR西日本宮島口駅経由で宮島に向かう人は山陽新幹線から乗り換えて向かう人が多いことを考えると、山陽新幹線からのアクセスを向上すれば旅客増は図れる可能性はある。しかも山陽新幹線はJR西日本宮島口駅から西に約1kmのところにあり、もし駅を設置すれば徒歩約20分またはバス約10分で宮島行きフェリーの出る宮島口旅客ターミナルに向かうことができる。

ただ、2022年現在宮島口から山陽新幹線方面への道路事情があまり良くないこと、山陽新幹線に新宮島口駅を設置したとして「こだま」や「ひかり」しか停車しなかったら意味がないわけで、せめて「のぞみ」の停車は欲しい。幸い「のぞみ」は東京~広島間では航空機との競合のために停車駅を絞る傾向があるが、東京~山口県内には昼間毎時1本しか列車を停車していないため、残る毎時1本を新宮島口に停車させれば遠方からの新宮島口駅経由での宮島アクセスを向上させることはできそうではあるが。

まあ宮島口駅の駅周辺は人口が少ないだろうと言われればそうではあるが、広島~新岩国間は実キロにして44.2kmと長いことから中間地点に近い新宮島口駅を設置しても駅間距離的には問題はないし、宮島は世界遺産のため観光客が多く訪れる。そう考えると山陽新幹線新宮島口駅設置は一考の余地があるのではないだろうか。


3. 結び

今回の2022年7月2日広島電鉄ダイヤ改正では、広電宮島口駅の移設に伴い宮島方面へ向かうフェリー宮島松大汽船との接続を向上することとなった。

今後広島電鉄でどのようなダイヤ改正を実施するのか、楽しみにしたい。

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