10.おおさか東線の完乗と尼崎の夕食
東海道新幹線「のぞみ229号」は定刻通りに新大阪に到着した。
新大阪での乗り換え時間は25分で、
予定ではこの乗り換え時間にいったん改札外に出て、
コインロッカーに旅行用バッグを入れ、
カメラバッグだけを持って再入場し、
おおさか東線の乗り潰しを決行することにしていた。
しかし新幹線の車中で携帯に着信が2つあるのを見つけた。
ひとつは会社からで、今日は夏季休暇中だったが、
どうしても緊急に訊きたいことがあるということだった。
もう一つは区役所からで、こちらも折り返しする必要があった。
そこで新幹線改札を出てから在来線ホームに下りた。
コンコースは以外と人の会話や構内放送などでうるさい。
ホームの端の方に行けば少しは静かに電話出来るのではないかと思った。
2件の着信に折り返しして用事を済ませた。
しかしここでだいぶ時間を使ってしまったため、
コインロッカーの使用は諦め、
電話をしたホームから発着するおおさか東線久本寺行きを待つことにした。
少しして折り返しの201系おおさか東線が入線してきた。
首都圏ではほとんど見掛けることのない、
国鉄時代の直流通勤形車両だが、関西圏ではまだ延命している。
またホームの反対側には287系「パンダくろしお」が入線してきた。
これはSustainable Smileと呼ばれる、
アドベンチャーワールドとJR西日本との、
SDGsを応援するラッピング列車だった。
これを取材して15:55新大阪発のおおさか東線で、
延伸開業区間の放出までを乗り潰す。
乗車時間は15分で、放出では改札の外には出ず、
そのままJR片町線のホームに移動し、
16:32発の快速・宝塚行に乗り込む。
JR片町線はここからJR東西線に乗り入れ尼崎まで行く。
尼崎からは福知山線に直通して宝塚まで行く。
24分の乗車で尼崎に到着する。
この駅は未取材だったため、駅取材するが、
その前に南口の駅前にある「東来軒」で夕食を喰う。
ここは非の打ち所のない“町中華”だった。
食後に北口に渡って十分に駅取材して、
17:28尼崎発の東海道本線京都行各駅停車に乗り込む。
新大阪に到着したのは17:44だった。
これで1日目の予定は終了である。
あとは青春18きっぷで有人改札を出て、
酒のつまみなどを買い、
予約していたヴィアイン新大阪にチェックインする。