西日本JRバス 名金線 一部区間廃止~1 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

本日2022年6月30日の運行を持って、西日本JRバス名金線の不動寺~福光間が廃止となりました。

 

「名金線」はかつて「名金急行線」として名古屋~金沢間を運行し、国鉄バスの最長距離路線であった時代もあり、名金急行線の車掌であった佐藤良二氏の「さくら道」でも知られた路線でありました。

 

路線の休廃止は早い時期から行なわれ、昭和54年6月に鳩ヶ谷~福光間の国鉄バスの運行が休止されて共同運行会社の「名古屋鉄道」便のみの運行となり、昭和62年4月1日の国鉄分割民営化で名古屋~鳩ヶ谷間は「東海旅客鉄道バス」、福光~金沢間は「西日本旅客鉄道バス」へ承継され、名古屋側の区間は「東海旅客鉄道バス」から「JR東海バス」となって平成14年10月1日に廃止、福光~金沢間が「西日本旅客鉄道バス」から「西日本JRバス」となって運行されておりましたが、今回の廃止で「名金線」の路線名は残るものの、富山県の区間が廃止となって石川県金沢市内のみを運行する路線となり、かつて長距離路線の面影は無くなってしまいました。

 

昭和62年3月に「○自」金沢駅で発行されました、「金沢から 福光ゆき」の乗車券です。

 

 

名古屋印刷調製の券となります。

 

国鉄バス時代の「名金急行線」は全区間が「中部地方自動車局」の管轄で、「名金急行線」の普通乗車券は「発売日共2日間有効」とされていたため、青地紋のA型券となっています。

 

 

 

 

 

昭和62年11月に「○自」森本駅で発行されました、「森本から 不動寺ゆき」の乗車券で、「不動寺」は今回の廃止で「名金線」の末端となりました。

 

 

「西日本旅客鉄道バス」となってからの券で、JNR/こくてつの暫定地紋券となります。

 

「西日本旅客鉄道バス」となって券の調製は名古屋印刷から大阪印刷となりましたが、青地紋のA型券となる点は引き継がれています。