わずか7分の滞在
はやとの風4号で吉松駅にやってきました。
となりのホームにはいさぶろう・しんぺいの表示があり、本来はここで熊本行きしんぺい4号と接続するはずですが…現在は豪雨災害により運休中。
またいさしんが戻ってくる日が来たとしてもそのときにはもうはやとの風に接続することはありません…
人吉方面には向かえないため、折り返し列車に乗車することにします。
折り返しのはやとの風3号に乗車。わずか7分の滞在でした。
吉松駅は旅行後の2022年3月ダイヤ改正で無人駅化されてしまいました。
観光列車もなくなった今、肥薩線の運命はどうなるのでしょうか…
再び木造駅舎たち
はやとの風展望スペースには、はやとの風の思い出を自由に書き込むことのできる「はやとの風紀行~18年の歴史~」というノートのようなものが。
せっかくなので以前乗ったときの思い出を少々綴ってみました。
しばらくすると列車は大隅横川に停車。
上り普通列車と行き違いです。
少々停車するので改めてはやとの風の車体を眺めてみます。
窓が天地方向に拡大された展望スペース。
よく考えてみるとこのタイプの展望窓ははやとの風と指宿のたまて箱の予備車(元・はやとの風車両)、それにいさしんの予備車のみ。
JR九州の観光列車は数多くあれど、窓が拡大された展望スペースを備えた車両は少数派、しかも最近改造されたものにはほとんどありません。
なぜ広まらなかったのでしょうか…
対岸ホームから眺める大隅横川駅舎。
はやとの風がなくなると列車での訪問は一気にハードルが上がってしまいます。
果たしてもう一度来る機会はあるでしょうか…
停車時間が長めに取られていたのと、車内から降りてくる方が少なかったため、行きよりもゆっくりと駅舎内を見ることができました。
続いては嘉例川駅。
行きは駅舎の外に出なかったので今回は降りてみることに。
ここでも立派な門松が建てられています。
無人駅とは思えないその光景に、地域の方々から愛されている駅であることを感じられますね。
そして…
再び現れたねこ…!
ここ嘉例川駅には数匹のねこが暮らしているようで、私たちはやとの風の乗客を出迎えてくれました!
わずかな時間でしたが、木造駅舎に佇むねことのふれあいを楽しめました。
クリスマスは過ぎていますが、クリスマスプレゼント…?
嘉例川駅周辺のマップもあったのでいただくことにしました。
ふと自動車の音が聞こえたので駅舎の外に目を向けると、ちょうど路線バスが入ってくるところでした。
行き先を見ると、「鹿児島空港」…
実は、この嘉例川駅は鹿児島空港の最寄り駅。空港までは2kmほどの距離にあります。
空港からは1日6往復のバスが嘉例川駅に乗り入れ、一応はやとの風との接続も考慮はされているようです。
空港からバスで来て観光列車に乗り換える…
うまく考えればそれなりの需要も生まれそうですが…残念ながらそうはならなかったようです。
それでは、再び列車に戻ります。
錦江湾を眺めて
列車は隼人に到着しました。
ここからは日豊本線を走っていきます。
まずは帖佐で運転停車。
その先、列車は錦江湾沿いを走っていきます。
再び鹿児島のシンボル・桜島が出迎えてくれました。
その桜島がよく見える駅、竜ヶ水でしばらく運転停車します。
夕暮れに近づく錦江湾とその向こうにそびえる桜島の姿がよく見えます。
駅のホームにはなにやら石碑が。
こちらは「竜ヶ水災害復旧記念碑」。
1993年8月6日に発生した土石流に竜ヶ水駅が飲み込まれ、キハ40系2両、キハ200系1両が廃車となる災害が発生しました。
乗務員の機転によりほとんどの乗客が避難し難を逃れたものの、日豊本線は1ヶ月以上不通となってしまいました。
この災害からの復旧を記念して建てられたのがこの石碑なのだとか。
竜ヶ水駅を発車した列車は錦江湾に最も近づく場所を通過。
遠くには桜島へと向かう桜島フェリーの姿が見えました。
桜島をバックにED76が停車しているのが見えると鹿児島に到着です。
鹿児島を出ると市街地に入り、数分で終点の鹿児島中央に到着しました。
最後にはやとの風の外観を撮影して、ホームをあとにしました。
恒例の黒豚とんかつ
再びアミュプラザ鹿児島へ。鹿児島に来たら恒例のかつ寿というお店で黒豚とんかつを…!
甘みのある美味しい黒豚。今回も大満足です!
アミュプラザから駅に戻る途中、クリスマスマーケットが開かれているのが見えました。
クリスマスは終わっていますが、あと少しだけマーケットは続くのかな…?
帰還…と思いきや?
ご飯も食べ終わったところで新幹線ホームへ。
乗車するのはみずほ612号新大阪行き。
おなじみ、九州新幹線内では途中熊本のみ停車の最速達タイプです。
あっという間に熊本が近づいてきました。
…あれ?
あれれ…?
…………
博多に帰らないといけないのに、なんで熊本で降りちゃったんでしょうか私…
最後の最後に旅程崩壊?
みん九の効力を生かして途中下車!
……熊本と博多を見間違えたとか、そういうわけではありません。
最初から熊本で降りるつもりだったのです。
普通に帰っても面白くないので一旦途中下車してみることにした…というのが真相。
通常、新幹線を途中下車して改札外に出ると特急料金は前途無効となりますが、今回使っているのは乗り降り自由なみんなの九州きっぷ。
目的地に向かうまでに追加料金無しで何回でも途中下車できちゃうという特徴を生かして熊本で降りてみました。
くまモンにも会えちゃいました。
2回目のアミュプラザくまもと
駅のお隣、アミュプラザくまもとに向かいます!
「鹿児島行った帰りにちょっと熊本寄ってお買い物してから帰ろうか」みたいな気軽な途中下車ができるのがみん九のいいところですよね~
熊本のアミュプラザ行くのは2回目。夜に来るのは初めてです。
↑前回の訪問記
お買い物を手早く済ませ、3階のおおやねテラスに行ってみました。
下を眺めてみると、なにやら色とりどりに照らされていて…
プロジェクションマッピングでしょうか?
旅の最後に思いがけず、いいものを見ることができました。
そのあと、6階のフードコートでデザートを。
フルーツがいっぱい載ったクレープを食べてみました。
博多へ
帰る前にプロジェクションマッピング?で照らされている場所へ。
色とりどりの光が綺麗でした。
今度こそ本当に帰ります。
乗車するのはみずほ614号。
新大阪へ向かう最終列車です。
30分ほどで博多に到着。
…なんか予想外に混雑していますね。
新大阪へ向かうみずほ614号を見送って今回の旅は終わり。
最後にはやとの風の乗り納めをすることができ、よかったです。
[おまけ]短距離ひかり
さて、新幹線ホームに人が多くいる理由ですが…それはなにやらPayPayドームでイベントがあったためらしく…
みずほ614号にも多くの方が乗り込んでいましたが、それとは別に臨時列車が出ていたようです。
それがこちら。
ひかり584号広島行きです。
今日だけのこの臨時ひかり、なんと博多発広島行きという短距離を走るタイプ。
途中の停車駅は小倉、新下関、新山口、徳山。
この短距離をこだまでなくひかりというのが珍しいです。
みずほ614号よりは少ないものの、多くのお客さんを乗せて博多駅を発車していきました。
・おまけのおまけ
ひかり584号が博多駅にやってきた頃、11番ホームにはこんな列車が停まっていました。
前から見ただけではわかりませんが…
横から見るとこんな感じ。
HKT48とコラボしたみんなの九州プロジェクトのラッピング車両のようです。
車両側面にはメンバーの写真が貼られていました。
それでは。
★乗車データ
8023D 特急はやとの風3号 鹿児島中央行き 吉松(15:01)→鹿児島中央(16:44) キハ147-1045+キハ47-8092
612A みずほ612号 新大阪行き 鹿児島中央(18:04)→熊本(18:48) JR九州 N700系 R11編成
614A みずほ614号 新大阪行き 熊本(20:35)→博多(21:07)⑬ JR西日本 N700系 S6編成
※2021年12月26日乗車
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