5月3.4.7日にVSEを2本同時に使用したツアーが実施されました。内容は3月11日限りで通常運転から引退し、来年秋の完全引退まで団体専用車となったVSE同士の並走や横並び、乗換え体験、留置線または車庫に入るなど中身の濃いイベントで、これらの体験を半日程度にまとめたライトコース、海老名で2本並べた撮影会つきのがっつりコースが用意され、管理人は7日に参加しました。

新宿発車時点ではライトコースの50002編成

管理人は新宿発車時点でがっつりコースに50001編成に乗ります。

その後は狛江ー和泉多摩川で並走→50002追い抜き、向ヶ丘遊園ではつい先ほど追い抜いたはずの50002に抜かれ、新百合ヶ丘で50002を抜き返し、相模大野では小田急線の乗務員所属基地である大野電車区・車掌区のメンバーから手厚い歓迎をいただきながら車庫へ。(この日は計3回にわたり電車区、車掌区前を通過。その度に歓迎いただきました。)40分ほど留置されました。その間横並びや車庫出発時の運転士による確認作業について解説が行われました。その後は検車区のメンバーに見送りをいただきながら駅へ。

新宿寄り展望席から見た相模大野車庫停車中の様子

50001から50002を見る

相模大野発車後は大和で50002に乗換え

成城学園前から喜多見検車区へ

途中、車内消灯や運転操作実演、停車時間を利用したチャイム4種類2セット、車掌はトイレに行きます。など多くのイベントが行われました。

8号車の車内販売カウンター



食事タイムを経て唐木田へ

車庫内から駅方向を見る

唐木田から終点の海老名に到着したあと、ツアー客を降ろした50002は折り返しの都合で伊勢原駅まで回送し、海老名検車区へ。

1時間ほど撮影会です。

ツアー担当メンバーに加えて車庫警備に10名ほどの乗務員が来られました。ここでは4年ぶりに↓の運転士さんにお会いできました。

しかも制帽を被り2本のVSEの前で写真を撮っていただくという大サービス。事前に撮影は参加者自身で行うよう説明があり、撮っていただけるとは思っていませんでした。まして元通学電車のVSEで。この上ない感謝、感激です。この方によると「VSEの引退は社員にとっても衝撃的だった」「最新のGSEが運転士しやすい。それに対してVSEは加速性能が良すぎるじゃじゃ馬のようだ」とのことでした。車内では飲食をする人が多くいるほか、1年半前までは車内販売も行われていたため、相当な気遣いが求められたといいます。また「50002編成は列車を制御するATSがシビアに反応するため、より慎重さが求められた」とお話しいただきました。最後の最後までVSEを味わえる企画である反面、既に第一線を退いたからこそ出来るイベント。その意味では寂しさもありました。完全引退まであと1年強。本当のラストまでチャンスがある限り乗る予定です。次は7月2〜3日のナイトツアーに参加し存分に楽しみます。

ツアー全体の様子は動画にまとめてあります。お時間のある時にご覧いただけましたら幸いです。