【みよし廃止15周年】TOMIXの広島支社急行用キハ58系 | 金屋代かずおのお部屋

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(懐かしの「みよし」号)

 

明後日6/30で,芸備線の急行「みよし」が2007年に廃止されてちょうど15年となります.

一応筆者も最終日(土曜日)に見送りに行きましたが,当時は乗ることはできませんでした.よく見ると広島駅9番乗り場の雰囲気も現在とは大きく異なります.

末期はそれなりに乗車されていましたが,当時は115系のリニューアルが進んで転換クロスシートが導入されており,とてもではありませんが急行料金を支払ってまで乗車する列車とは言えませんでした.現在は「みよしライナー」が広島市の住宅街の需要を拾いつつ,かつての「みよし」を彷彿とさせる走りをしています.

 

さて,この塗装のキハ58系もTOMIXで製品化されたことはあります.広島支社では急行用のキハ58系に3種類の塗装を纏わせていました.

(普通列車用のキハ58系は一貫して「黄色と白のツートン」です.)

最初は普通列車用のデザインとついになる「赤と白のツートン」でした.これは「旧広島急行色」といいます.これのみ別に2両セットで発売されました.転写シートで渡り板の車番が再現できます.

2代目は緑のツートンです.この時代では急行「さんべ」にも使われていたり,普通列車にも使われていたりしたため見覚えがある塗装です.

そして3代目がこちらです.末期は広島に6両,小郡に2両配置されており,「みよし」の他,九州方面への団体臨時列車にも使用されていました.

2代目と3代目の塗装が2両ずつのセットで「ちどり」という製品名で発売されていました.その名の通り本来は木次線も通って松江に向かう列車でしたが,JR化後程なく備後落合止まりになり,そのまま「ちどり」を名乗って運転されていました.実に懐かしいものです.現在となっては路線が廃止筆頭候補の扱いとなってしまっています.

 

しかし,「普通列車用」と異なり,これらの広島急行色の製品はTOMIXのこれらのみであり,再販も他メーカーからの製品化もなされていません.当然ずっと探しておりましたが,2013年に開店した「柳井レイルモデル」で筆者が最初に購入した製品は「ちどり」でした.パノラマミックウィンドウである3014番車もこの塗装を纏い,現在でも「みよし」で使われていたキハ58 563・キハ28 2329は「津山まなびの鉄道館」で保存されているなど,製品としても魅力はあるのではと思います.