岩沼駅で東北本線と合流したJR東日本常磐線特急「ひたち3号」仙台行は終点の仙台駅に向けてラストスパートをかけます。

 今回の動画で最初に通過するのが名取駅です。

 名取駅は日本鉄道の「増田駅」として明治21年(1888年)10月11日開業、昭和38年(1963年)5月25日に現在の「名取駅」に改称されました。
 現在では仙台市のベッドタウンとして発展し、名取駅からは仙台空港鉄道仙台空港線が出ています。
 仙台空港線は東北本線と併せて通称仙台空港アクセス線と呼ばれ、JR東日本仙台空港鉄道それぞれの車両が相互乗り入れにより全列車が仙台駅~仙台空港間を直通運転しています。

 次に通過するのは南仙台駅。列車は既に仙台市に入っています。
 南仙台駅は大正13年(1924年)9月10日開業に「陸前中田駅」として開業、名取駅と時を同じくして現在の駅名に改称されました。どちらも日本鉄道が国有化されて東北本線の駅となりました。
 名取川を渡り、いよいよ仙台市街へと入っていきます。

 高架区間に入りまず通過するのは太子堂駅。そしてすぐに長町駅を通過します。
 太子堂駅は平成19年(2007年)3月18日開業の歴史が浅い駅です。近辺にあった祠から命名されたそうですが、こちらは現存しないそうなのでご注意を!
 次の長町駅まではわずか1kmほどの駅間距離となっています。長町駅は優等列車は停車しない駅でしたが、かつて仙台駅における東北新幹線建設工事に伴い仙台駅を通る夜行の寝台特急列車「ゆうづる」などの夜行列車の一部が停車し、仙台駅を通過していた時期がありました。
 終点の仙台駅が近づいたことを知らせる車内放送が流れはじめます。
 高架から地平に線路が変わり仙台市の代名詞のひとつである広瀬川を渡って列車は徐々に速度を落としていきます。

 自動音声による放送に続いて車掌さんの肉声による車内放送が続きます。
 水戸駅で遅れて到着した水郡線からの乗継客を待って発車したことや内郷駅~いわき駅間での踏切工事箇所における徐行などで発生した5分ほどの遅延も取り返したようで、仙台駅には定刻に到着するようです。
 多くの乗換案内や速度をかなり落として駅構内に進んでゆく様子に東北地方随一のターミナル駅に到着する雰囲気が感じられます。


 上野駅を発車して4時間29分…終点の仙台駅に到着しました。
 東京を代表するターミナル駅である東京駅や上野駅から発車する長距離優等列車は新幹線の開業により姿を消して久しいですが、新幹線とは直接関係ない地域を走る常磐線の特急「ひたち」「ときわ」と新宿駅から発車する中央本線の特急「あずさ」「かいじ」…それぞれの路線のふたつの特急列車がほぼ30分ヘッドで発車する様子に在来線特急列車黄金時代の「あの頃」の姿が彷彿としてきます。
 数多く運転される「ひたち」も仙台直通はわずか3往復…。もちろん東京と仙台を結ぶ現在の鉄道の主役は東北新幹線ですから、ファンとすれば3往復とはいえ仙台直通列車が存在するだけでも華やかだった東北特急の名残を感じさせてくれる存在として嬉しいものです。
 正直言って、いわき駅以北の利用率や東日本大震災と原発事故の影響で長距離不通区間が存在していた常磐線…全線復旧しても「ひたち」の仙台直通列車の復活については期待できないという個人的な憶測があったものですから、復活のニュースを耳にしたときには
(必ず乗りに行こう)
と決めていました。
 なかなかその機会に恵まれませんでしたが、やっと時間が取れたこともあって今回の乗車記となったわけです。
 新幹線網の拡充などで全国的に在来線の長距離列車が少なくなり、かつては片道1,000kmを超える昼行特急列車が存在していた在来線特急列車も現在では長くても片道400kmに満たない列車がほとんどです。
 それでも今回の乗車にはかつての国鉄特急時代の名残を感じることができました。








 この日は仙台も暑かったです。
 ちょっと観光しようかとも思いましたが、あまりにも暑くて断念しました。
 駅からすぐのこちらで山形県の庄内ラーメンのお店があったのでこちらで昼食を…。
 焼きあご出汁スープのラーメン。スープは美味しかったです。人気店なのか昼休み時分だったこともあってたくさんのお客さんが入れ替わり立ち替わり入ってきました。
 結局ラーメンを食べただけで新幹線で東京へとんぼ返りです。


 上野駅に戻ってきて今回の日帰り旅は終わりました。



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 海外のモノより国内産で現地でもなかなか手に入らない美味しい漬物とか酒を頂いたときの方が嬉しいかな…。