2レの旅 2 | こぴっとちぴっと

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やってみたいことをやってみた

雨に濡れて艶やかなボディー。往年のブルートレインの貫禄そのままです。

ホーム上の乗客が、もの珍しそうにブルーの列車の中を覗いていたり、出張かスーツ姿の乗客が行先表示板を記念撮影している場面も。九州で東京行きの表示は、新幹線を除くとこの列車と「はやぶさ」しかないので珍しい行先表示でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

16:43 発車ベルが鳴り響き、ステップつきの折り畳みドアがゆっくりと閉った後、ブレーキが緩んだら、少し後退するかのような動きをして、ジワジワと進み出します。

上手な機関士だと連結器が伸びるだけで静かに動き出しますが、不慣れな機関士だと連結器が前車両から後方車両へガッチャンガッチャンとショックを伴って動き出すのでした。

当時、既に操縦免許を持つ機関士はほとんどベテランしか残っていなかったでしょう。

 

 

 

 

 

 

最後尾の車両、貫通ドアまで行きます。その脇の乗務員室は立入禁止です。

 

 

 

 

 

 

高架工事の進む大分駅を出発。

雨の中の旅の始まりでした。明るい時間に始発駅を出るブルートレインは特別な感じがしてあこがれでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

「富士」には何度か乗りましたが、始発駅から終着駅まで乗り通したことはなく、今回、念願のその旅の行程を無理矢理ねじ込んだのでした。

「富士」が西鹿児島まで走っていた頃は、東京発の「富士」が夕方発車した時には、まだ前日発車した「富士」が終着 西鹿児島へは着いていないということにロマンを感じました。いつかこの乗ろう…と少年時代に決めていましたが、遂にその約束を果たすのでした。

 

ドラマチックな旅の始まりを期待しましたが、踏切トラブルで出発前の余韻も乏しく、雨が降る中、17時間の旅が慌ただしく始まったという印象でした。

 

 

 

 

 

 

進行方向右手に別府湾に沿って走りました。国道は混み始めていました。天気が良ければ夕景が望めたでしょう。天気に文句言うほど無駄なことはないので、その状況を楽しみましょう…

 

 

 

 

 

 

 

 

大分出発から10分で別府駅に到着。

別府駅では九州レッドエクスプレス色からリバイバル国鉄色に戻された485系が…JNRマークまで再現されていました。

前面飾り帯が無いとこうも不自然に見えますか…

 

 

 

 

 

 

 

 

車内を移動して先頭車へ向かいます。

 

 

 

 

 

 

 

先頭車貫通ドアから見えるED76 90号機。

 

 

 

 

 

 

まだそう始発駅を出てから間もないのに雨で飛び散った架線からのオイル混じりの赤錆が貫通ドア窓に付着しています。

雨が降るとこうなります。