宇佐から派手なカラーリングの普通電車に乗り継ぎ、大分を目指しました。水戸岡デザインの派手な電車は815系。
乗った途端に叩きつけるような土砂降りになりました。
大分に着く頃には小雨になっていました。
大分駅では駅の高架工事が始まっていました。木造トラスのホーム三角屋根も見納めだったでしょう。
地方の大きな駅でよく見られたホームの構造でした。
最後の国鉄型特急ディーゼル車両のキハ185。奇しくも国鉄最後の電車特急車両も185系です。
「九州横断特急」これの前身の急行に中学卒業時に一人旅で乗ったことがありました。あの時も雨が降っていて大分から熊本に抜ける真っ暗な雨の夜、山岳部でのスイッチバックで逆送するのに驚かされました。
どちらかと言うと「白いカモメ」でおなじみだった黄色いカラーリングの方が好みでした。登場してしばらくは鼻先にSのエンブレムを付けていましたが、ほとんど取り外されました。
駅前の天然温泉銭湯「あたみ湯」で旅先銭湯。
天然温泉銭湯がそこかしこにあり、銭湯料金も安い大分県は羨ましいです。
ここで小一時間の雨宿りの温泉浴を楽しみ…湯温が熱いので洗い場にいた時間の方が長かったのですが。
加温、加水、入浴剤、消毒剤の混じり無しの天然温泉100%、レジオネラ菌も未検出との謳い文句が掲げられています。
銭湯の裏手や周囲を写すのは、15年以上前からも入湯時の習慣にしているのでした。
哀しいことにその大半が亡くなってしまったようです。
カランが何カ所、浴槽は大小深浅、湯温は、湯気抜きは…などと記録していけば文化考証的価値があるのでしょうが、それをやり出すと、入浴する度にそれをしないと気が済まなくなりそうな、課題達成義務感になるので、銭湯の雰囲気を弛緩して手放しに楽しめなくなります。だから敢えてやりません。
乗った列車の編成や車両番号とかも記録しないように…振り返れば貴重な資料になりますが、そういうことは他人にお任せです。
外出先で銭湯での雨宿りはたまにします。…銭湯から出て雨が上がっていたら得した気分です。