SN総合車両所です。

当車両所では広島地区で活躍した国鉄型車両を保有していますが、まだ製作できていないタイプの車両が残っており、ゆっくりと製作を続けています。昨年秋には103系B-09編成、その後には同D-02編成が完成するなど、これまで後手に回っていた103系を最近よく作るようになっています。今回もその流れで、広島運転所のB-01編成を製作しましたのでご紹介します。
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種車はTOMIXのHG製品ですが、初期非冷房クハ(スカイブルー)、新製冷房クハ(カナリア)、西日本仕様モハユニット+サハ2両(オレンジ)の6両です。

4両作るのに6両使うのは勿体無いのですがそれには訳があります。今回製作するB−01編成の先頭車は黒サッシになった更新車なのに前面窓がHゴムのまま、かつクハ103−98が初期車ということで、該当する製品が存在しないので切継ぎで再現するしか方法がないのです。
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サハの車端部を切除し、クハから運転台を供出して取り付けます。瞬間接着剤で固着しましたが、断面を斜めにすることで接着剤と触れる面積を増やし、強度UPを図ってみました。

クハ103−98はライトがシールドビームに改造されているので銀河モデルのパーツを取り付け、また全4両側面にサボ受けを設置しました。
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いきなりマスキングを剥がしていますが、サーフェイサーを吹いた後に青、クリームの順に塗装しています。2mm幅にカット済みのマスキングテープを使えば綺麗に仕上がるので、「薄い色から順に塗る」という常識とは異なる塗装順となっています。
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トレジャータウンのインレタを用いて車番を転写していきます。そういえばこの編成の中間車はとても若番のモハ102/103-29なんですよね。
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所属表記を貼り付ける最中にセロテープで塗装を剥がしてしまいました。再塗装が大変なので車番インレタの余白にあった謎の四角を転写して隠しました。
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広島のB−01編成としてだけでなく岡山転属後のH19編成としても使えるように行き先を限定したくなかったため、世田谷総合車両センターの白幕再現インレタを使って白幕としてみました。
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その他幕や小パーツの取り付けなどを行い、B−01編成の完成です。
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広島最若番だったモハ103−29です。古めかしい非ユニット窓は更新されて面影もありませんが、車番が二桁というのはなかなか強烈です。
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こちらはモハ102−29です。実車のクーラーがAU75Gだったので在庫品に交換しています。
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サボ受け、塗装したパンタ、銀色になった靴ズリ・・・情報量が多いですね。
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銀河モデルのパーツでシールドビーム化したクハ103−98も綺麗に仕上がりました。非冷房の種車に再現されていた前面通風口も実車に合わせて撤去しています。スカートはTAVASAのパーツで、TNカプラー(0337)と組み合わせています。
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切継ぎ部分の拡大です。久々に切継をしましたが満足いく出来になったと思います。側面昇降ステップはマッハ模型で購入したTAVASAのパーツで復活させています。
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ぱっと見あまり強烈なインパクトを与えない姿ですが実は中身が濃いB−01編成、昨年夏から温めてようやく完成です。広島の103系4連はB-09、E-04、E-06、E-07に続いて5本目となり、8連運用も組みやすくなったので、これから柔軟に活躍してもらおうと思います。

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それでは〜
(当車両所は皆様方における加工時の事故等につきましては一切の責任を負いません)
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