割と続いている鉄コレの東急1000系譲渡車シリーズ
今回は伊賀鉄道の200系が登場し、今まで改造先頭車ばかりを攻めていた中で初めての原型先頭車がお目見え
ということで、ラッピング解除により東急時代のカラーリングに戻された203編成の方から眺めてまいりましょう
パッケージ
Aセットの203編成は伊賀鉄道開業100周年という名義の割に一切飾らない普通のパッケージです(笑)
上下面
側面の線画と正面イラスト
改造先頭車のモ203号車がどちらも描かれています。
左右面は編成での側面イラスト
こうやって見ると、パンタ配置が独特です。
裏面は実車解説とアンテナ取り付け方法の案内
電動車のアンテナ穴は2つある上に、非常に近い位置にあるので間違えないように要注意です。
付属品
最近ありがちなステッカー無しのパターンなので、TS-1006台車の台車枠とアンテナパーツのみと非常にシンプル
伊賀鉄道オフィシャル発売分は100周年記念を兼ねたステッカーが付属するようですが、流石にそのために現地にすぐ行けるかというと…orz
ということで、車両を見ていきます。
伊賀神戸方先頭車のモ203号車
前面
元を辿ると東急のデハ1406号車
車番の通り中間車ですので、こちらは先頭化改造を施された元中間車になります。
雨どいが露出する武骨な形態ながらも、窓配置などから8000系列辺りの雰囲気を感じる顔です。
尾灯周りは近鉄っぽい仕様で、この点は繋がりを感じます。
側面の乗務員扉周りも含めてですが、増設部分はステンレスの色味が異なります。
が、その点に関してはノータッチで少し残念
側面
足回りは相変わらず7700系の流用、台車はしっかりとTS-1006台車ですが、これは昔から金型があります。
ステンレス板で塞がれて撤去されている方向幕部分は特にノータッチです。
車番は元の東急ロゴ部分に来ていますが、これは実車もこうなっているようです。
妻面側
金型的に弄っているわけではないですが、窓への印刷でレスポンスブロックの取り付けに対応した窓周りを再現
そもそもGMは妻面にガラスがない仕様なので、この点は鉄コレが勝っています。
屋根周り
この製品で一番頑張っている部分だと思います。
配管の来る、妻面の増設側パンタ周り
既存パンタグラフながらも、先頭化改造で配管が大きく変更された前面屋根上
この辺りの屋根の再現はしっかりと凝っています。
灰色のクーラーと合わせて、譲渡先ならではの姿です。
続いて伊賀上野方先頭車のク103号車
前面
元を辿りますと、クハ1106号車
東横線日比直編成1006Fの8号車日吉方先頭車になります。
一見東急時代の姿に近づきつつも、白く塗られたスカートが特徴的…なんですが、それどころではなく
電車市場&東急スタイルの限定版で表現されていた前面そのままで、伊賀鉄道とみると色々エラー
ガラスパーツが共用でLEDの粒粒が表現されているぐらいまでは許容できるとして、なんと前面手すりが撤去済みという雪谷検車区の現行仕様そのまま…
伊賀鉄道では東横線で走っていた頃そのままの前照灯はハロゲンで、手すりはある仕様なので全く異なります。
これに関しては結構残念ですねぇ…せめて手すりは頑張ってほしかったです。
側面
金型的にこちらは事業者限定版のクハそのままですね。
妻面はしっかりと貫通扉付き
この辺りの考証はしっかりしていましたw
屋根周り
金型自体はそのままながらも、灰色のクーラーは東急仕様ではないことを強く実感させられます。
鉄コレの東急1000系共通の利点ですが、やはりランボードがしっかりと先頭車用になっているのは嬉しいポイント
最後の車内パーツ
モ103号車も含めてですが、完全に汎用品のロングシートパーツでクロスシートの再現は無しw
察していた通りでしたが、養老鉄道7700系の時には共用で再現しない旨の記載があったのにそれすらなくなりました。
ということで、鉄道コレクション 伊賀鉄道200系203編成2両セットA のレビュー的なものでした!
目玉としては原型先頭車の譲渡車が初めて出た点だと思いますが、その部分で金型流用というのはちょっとなぁ…という部分でありました。
先頭改造車の前面や、屋根周りなど、流用しなかった部分は良い感じに仕上がっているので前面も拘って欲しかったもんですね。
ですが、GMは現段階で先頭改造車にノータッチゆえに、今後とも出ることは恐らくないと思われます。
細かい点を考えずに純粋に伊賀鉄道の模型として遊ぶのであれば、重宝する存在とはいえるでしょう。
ということで、次は同時発売の伊賀鉄道らしい忍者列車に