京都鉄道博物館では、JR西日本の営業線と繋がった引込線を活用して現役車両の展示を行っていますが、今回「建築限界用測定試験車」の「オヤ31形 31号車」を特別展示することを発表しました。

「オヤ31形31号車」特別展示のおしらせ(京都鉄道博物館):JR西日本

概要は以下のとおりです。

【展示期間】
2022年7月26日(火)〜8月14日(日)

【展示場所】
本館1階「車両のしくみ/車両工場」エリア

【展示車両】
オヤ31形31号車
kyoto_rwy_museum_oya31
(上記発表資料内PDF(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/220624_03_oya31.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



京都鉄道博物館では、営業線と繋がった引込線があることから、これまで様々な車両が入れ替わり展示されてきました。
その車両の中には、日頃は本線上で見られる機会の少ない「事業用車両」も展示されており、私自身も配給車「クル144・クモル145」をこの京都鉄道博物館へ見にいったことがありました。
阪和線の沿線から : 京都鉄道博物館で展示されるクル144・クモル145を見にいく(2017.12.22)

今回展示される「オヤ31形」は、「建築限界測定用試験車」とされており、新たに線路を敷設したり、新たに電化工事を行った際に、列車が構造物や人に接触しないように定められた幅(建築限界)が確保されているかを確認することが、この車両の役割となっています。

建築限界が確保されているか否かは、この「オヤ31形」の車端部及び中央部に取り付けられている矢羽根が構造物に接触しないかどうかで測定するものとなっています。

その姿が花魁(おいらん)にも見えることから、ファンからは「オイラン車」と呼ばれるようになりましたが、現在現役で残っている「オイラン車」は、このオヤ31形31号車のみとのことであります。

新線や工事完了時にしか走らない、まさにレアな事業用車両でありますので、これは一見の価値がある企画だと感じました。


オヤ31形の唯一無二の特徴である「矢羽根」の様子など、じっくり見ても時間が足りないくらいでありますが、この夏に機会があれば是非とも京都鉄道博物館に立ち寄って観察してみたいな、と感じたニュースでありました。




【関連ブログ】
最後の「オヤ31形」花魁車、京都鉄道博物館で展示へ - 鉄道プレス

Msykの業務(鉄道)日誌:オヤ31が梅小路(京都鉄道博物館)へ



【関連ニュースサイト】
京都鉄道博物館 オヤ31形31号車 展示(2022年7月26日〜) - 鉄道コム

稀少な事業用「オイラン車」が京都鉄博に…元連合軍専用客車のオヤ31 31 7月26日から | レスポンス(Response.jp)



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