NO.2684 この地区でしか見られない行先も存在します、昭和バス入野バス停、路線バス発着シーン | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 当ブログでは、NO.2683におきまして、昭和自動車(昭和バス)の「中浦線」に乗車しまして、唐津~満越間の乗車の模様を皆様にご紹介しておりました。

 

 昭和バス「中浦線」は、唐津バスセンターから唐津市肥前町間を結ぶ路線でありまして、このうち3本(下り2本・上り1本)に関しましては、平成25年より運行されるようになりました唐津~満越間を運行しております。

 

 また、このうち1往復におきましては唐津営業所管轄ではありますが伊万里支所の路線車が運用にも入っております。これは令和3年夏まで存在しておりましたかつては路線バスも運行しておりました湯野浦旧バス停にありました現地出退勤が廃止されたためでありまして、それに伴いましてこの1往復の運用が伊万里支所に移管されております。

 

 さて、この日は上の画像1の車(佐賀200か・288、日野KK-RJ1JJHK)でありましたが、本来はノンステップバスが運用に入るようになっております。しかし、この日はワンステップバスであります同車が運用に入っておりまして、イレギュラーな姿も見せておりました。

 

 そんなこの時は、画像のように利用者はおらず、結局竹木場バス停から乗車しました2名を含めまして3名でありました。そんなこの路線も、本来は学生さんメインの運用でもありますので、それを思いますと致し方ないかなとも思う所でもありました。

 

 それでも、画像の「大浦の棚田」などと言った眺めを見る事はできておりまして、本当に美しい姿が見られておりました。私自身も、この姿は「アメブロ」の表紙にもしているほど気に入っている所だけに、カラーとよく合っていたのが良かったのではないかとも思う所でもありましょうか。

 

 

 さて、今回私は以下画像にあります「唐津2dayフリー乗車券」を使用させていただきまして、「乗りバス」を体験しておりました。この乗車券はスマートフォンで表示されるようになっておりまして、支払いも現金のコンビニ払い、一部のクレジットカード(JCBは利用できません)が利用できるものでありまして、2550円で2日間唐津地区の一般路線バス、そして「からつ号」も利用できる大変お得な乗車券であります。

 

 前回本文のみご紹介しました際には、万賀里川(まがりかわ)バス停から古保志気(こぼしき)バス停間、古保志気バス停から金の手(かねのて、まいづる9玄海店)バス停を経まして唐津バスセンター間も利用させていただきましたが、画像のように利用者も少なく、まさに「ローカル路線バス」としての姿も見られておりました。

 

 (万賀里川→古保志気間、佐賀200か・476、日野KC-RR1JJAA)

 

 (古保志気→唐津間、佐賀200か10-51、いすゞPA-LR234J1)

 

 

 さて、ここまで「中浦線」以外に利用していた姿もご紹介しておりましたが、今回は行程上利用する事はありませんでしたが、以前古保志気バス停より先の入野バス停で収めておりましたここでしか見られない行先の姿を収めておりましたので、皆様にご紹介してまいります。

 

 上の画像右側にありますのは、佐賀県唐津市肥前町入野にあります「肥前市民センター」であります。

 

 この肥前市民センターは、さかのぼりますと合併前は肥前町役場、合併後は唐津市肥前支所として運営されておりましたが、現在は支所から市民センターと称する事となった事から、肥前市民センターとして現在に至っております。

 

 また、上の画像左側の建物には市民(←町民)ホールであります「ハーモニー」と呼ばれますホールも設けられておりまして、各種イベントがここでも行われております。それほどこの地が肥前町の中心地である事をも伺わせる所ではないかとも思います。

 

 

 そんな肥前町の中心施設がある所にありますのが、昭和自動車(昭和バス)の入野バス停であります。

 

 この入野バス停は、肥前町の中心バス停となっておりまして、唐津方面が有浦・切木(きりご)経由で運行されておりますし、枝線の高串・納所(のうさ)・星賀(ほしか)・菖津(しょうず)各方面、そして長崎県松浦市の鷹島までも運行されておりまして、現在は系統が入野バス停で分離されている事もありまして、いわゆる乗り継ぎ拠点としての姿を見る事もできております。

 

 また、高串・納所・星賀方面に関しましては、日中は画像の乗合タクシーでも運行されておりまして、運行時間帯が利用者が少ない時間帯でもありますし、従来のバス区間よりも延長されている区間もありまして、特に高齢者を中心とした利用者が目立ちますので、それら方々の足としての姿をも見せております。尚、運賃はこの3区間では200円に統一されておりまして、従来のバス・乗合タクシーとも同一運賃となっております。

 

 (昭和自動車タクシー事業部所有、肥前町乗り合いタクシー、佐賀300あ・210)

 

 また、この入野バス停には車庫も併設されております。車庫に関しましては令和元年に納所・星賀・高串の車庫が廃止されておりまして、入野に車庫が統一されております。そのため、現在はこれらから集められた事もありまして、7台が駐車するようになっておりまして、入野バス停の裏・保健センターの所の2箇所に駐車するようになっております。

 

 (バス停裏に駐車、佐賀200か・・21、日野KC-RJ1JJCA)

 

 (佐賀200か・792、日野SKG-KR290J1)

 

 (佐賀200か・156、日野KK-RJ1JJHK)

 

 尚、以前は旧肥前町役場であった所にも駐車しておりましたが、現在は駐車は行われていないようであります。実際にその下の画像のように4台が夜間は駐車しておりました。

 

 (夜間駐車時)~令和元年撮影

 

 

 ここからは、入野バス停で収めました行先の姿をご紹介してまいります。この時は、夕刻での撮影でありまして、時間的にもレア行先の路線の発着時間にも相当してまいります。まずは画像の車(佐賀200か・158、日野KK-RJ1JJHK改)からであります。

 

 この車の行先は、高串福祉センター行きでありますが、この表示は現在この入野バス停からと、朝1本のみ金の手(まいづる9玄海店)バス停からでしか表示できなくなってしまっておりまして、まさに区間運転としての姿が見られております。かつては、唐津方面からも直通で運行されてもいましたが、そう言った事からこの入野バス停、もしくは古保志気バス停で乗り継ぐ形に変化しております。

 

 こうして、高串福祉センター行きが発車して行きましたが、利用者は1名もいらっしゃらず、まさに空気輸送な姿が見られておりました。

 

 

 この車は、その後回送してまいりまして、今度は有浦経由の大手口バスセンター行きとして戻ります。この有浦経由は、先述の玄海町の金の手(まいづる9玄海店)バス停を玄海町の乗り継ぎ拠点としている事もありまして、日中を中心に系統が変わる便も存在しております。その場合は、一度運賃を支払わないといけない事から運賃が高くなりますが、この場合は直通と言う形になりますので切木経由と同じ950円で利用する事ができております。

 

 尚、乗客はこの日このバス停からはわずか1名が乗車されておりました。

 

 

 次は、入野バス停にやってきました車の姿であります。この車(佐賀200か10-68、いすゞPA-LR234J1)が表示しておりますのは、先述の金の手(まいづる9玄海店)バス停からやってきました車でありましたが、そう言った事から、表示は「牟形 古保志気」と表示されている事がお分かりいただけます(昭和バスは西鉄バスなどのように途中で表示が変わるようになっておりませんので、始発から終点までずっとそのままの表示となります)。

 

 (行先アップ)

 

 この後、この車は星賀バス停へと向かうため、表示も画像のように変わる事になります。この星賀系統も、先述の高串系統とともにかつては唐津地区でも見る事ができていた行先でもありましたが、現在はこの入野バス停からしか見られない訳でもありますので、系統分離が正直残念にも思う所でもあります。ですから、この車では金の手(まいづる9玄海店)バス停、そして入野バス停と2回も表示を変えている訳でもありますので、通し利用の場合でしたら2回も運賃を支払わないといけないと言うのも不自由かなとも思う所でしょうか。

 

 そして発車となりますが、星賀行きの最終便でもありますこの便も乗客はありませんでした。せめて1名でもあってくれればとも思う所ではありましたが、需要を思いますと正直仕方がないのかなとも思う所でもありました。

 

 

 徐々に周囲は暗くなってまいりまして、他の枝線でも最終便の時間が迫っておりまして、2本の路線が発車しようとしておりました。まずは納所行きでありますが、この便に関しましてもここからでしか表示されない行先表示となっておりますので、ある意味レアな所ではないかとも思う所ではあります。

 

 (アップ)

 

 所で、上の画像の車(佐賀200か・426、日野U-RJ3HJAA)に関しましては、今年で27年になる車でもありますが、令和元年にLED行先に改造されておりまして、当時24年経過してのLED行先改造に正直驚く所でありました。尚、このタイプは僚車で幕式行先でありました佐賀200か・427の廃車に伴いまして、ついにこの1台のみになりましたが、LED行先が幸い(!?)しまして、現在も活躍する姿が見られております。

 

 

 一方、こちらは昭和バス唯一の長崎県への路線でもあります、鷹島線鷹島支所方面阿翁浦行きの路線バス(佐賀200か・476)であります。この路線に関しましては、開設時より入野~鷹島間の区間運行を行っておりましたので見る事はできておりましたが、平成26年に松浦市営バスが廃止されましてからは画像の阿翁浦バス停まで路線延長されております(以前は鷹島モンゴル村経由でも運行されておりましたが、鷹島モンゴル村閉園に伴いまして通らないルートに変更されております)。また、入野~道の駅鷹ら島間の乗り降りはできませんので注意が必要でもあります。

 

 (アップ)

 

 

 これら行先の乗客は、この日はそれぞれ数名ずつ見られておりまして、特に鷹島線に乗車されております方は鷹島島内で下車する形となっておりますので、鷹島まで行かれる事は保証されている事が伺わせておりました。それでも、数える程度の乗客でもありましたので、正直少ないのは残念かなとも思う所ではありました。

 

 

 そして周囲も暗くなりまして、この日最後の撮影となりましたのが、切木経由で入野バス停へやってまいりましたこの車(佐賀200か・155、日野KK-LR233J1改)でありました。

 

 この車は、この後菖津バス停へと向かう事になっておりまして、表示もこの後変更されました。この路線も、以前は唐津方面からも運行されておりまして、かつて沿線に炭鉱(大鶴炭鉱)があった頃には複数本数もあったようでしたが、現在入野発はこの1本のみが運行されるに至っておりまして、いわゆる「免許維持路線」でもあります(菖津発は朝1本のみ、但し土曜・日祝運休)。

 

 (行先アップ)

 

 (リア行先)

 

 そう言った事もありまして、この行先はレアな行先となっている事も伺わせております。また、この路線に関しましては枝線の運賃であります200円の対象外ともなっておりまして、入野~菖津間は310円となっております。ちなみに、この日の菖津行きの乗客はいらっしゃらず、空気輸送のままで入野バス停を発車して行きました。

 

 

 尚、これら枝線へと向かいました車は、各終点にやってまいりましたら再び入野まで回送してまいりまして、上の画像にもありますように車庫に駐車しまして翌日の運行へと至る事にもなります。

 

 

 今回は、昭和バス入野バス停で収めておりましたこの地区でしか見られない行先の姿をご紹介しましたが、系統分離によりまして枝線部の行先が現地へ出向かないと見られなくなってしまっておりますので、致し方ない所ではあります。それにしても、利用者が少ないと言う姿はまさにローカル路線バスならではな所ではありますが、それとともに本数も少ないと言うのもまさにレアかなとも思う所ではあります。本当に、これら路線に関しましても今後どうなるのかという所ではありますが、少なからずとも利用者はいらっしゃるようではありますので、これからも足として残していただきたい所ではあります。