【KATO】103系「オレンジ」<10-1743B/1744B>

「スカイブルー(横浜線・混色)」「ウグイス(赤羽線・混色)」「カナリア(福知山線・登場時)」に続き、今度はオレンジです。

 

ベースになるのは中央線や大阪環状線にいた「低運・新製冷房車」と言われる物ですが、子供の頃の記憶では、スピーカーと非常灯が片側に寄っていた「冷房準備車」と言う物も存在。この多くが関西に転属してしまい、最終的には総武緩行線の一部と、京葉線に1両のクハのみいました。

 

(103系低運転代・新製冷房準備車/マイクロエース製)

関西の方ならわかると思いますが、新製冷房準備車とはこんな感じで、「中央線」「大阪環状線」「京阪神緩行線」に配属。途中より「新製冷房車」になったのです。

例外として、常磐線快速にクハの事故廃車が発生し、1両のみ非冷房でクハが新造されたのも、この形状でした。

まぁこちらは不幸な経緯というか、「冷房準備車」なのに冷房化されたのが民営化後で、なんと「分散冷房(AU712)」になった上に、京葉線へ転属したという、変な経緯があります。

それも再現してみたい・・・気がします。

 

話が脱線しました。

 

中央線としては、2010年に「大阪環状線セット<10-540>」(2007年発売)をモハユニットを2両追加した、「中央線特別快速仕様」を作成。「中央線の103系と言えば、この顔だよね」と言うことで製作しました。

 

じつは検索しても出てこなくなったので、ここで掲載しておかなくては埋もれてしまう話なんですが、グリーンマックス・ストアから独立した「リトルジャパン」というお店がありました。確か「祐天寺店」と「鶴見店」だったんですが、どちらかのお店だと思うんですが、KATOさんに受注生産した「中央線103系新製冷房車」がお店限定で販売さえていた(2008年ぽい)んですよ。それがちゃんと「西トタ」の表記で、ちゃんと車番も中央線の物になっていたようです。

当然そのセットは、手に入れることが難しいため、このセットを改造した経緯があります。

 

まぁ、この編成を作った際、ブログで「KATOさん中央線の低運転代新製冷房車仕様、出してくれないかな?」となんどか行った所、実際に発売されたんですよ。

 

それが2013年に「低運転代シリーズ」として、「中央線」「総武緩行線」さらに「1年しか活躍しなかった山手線」まで発売。

その際に、中央線快速仕様として落成させました。

こちらは「クハ103-231」を筆頭の10連仕様でした。編成番号という概念がなかったので、今で言う「T5編成」(1979年4月)にあたります。

 

今回発売した物は、「クハ103-217」になりますので、「T2編成」になります。

先ほども言いましたが「編成番号というくくりはナシ」なので、「今日はTc217の編成ね」という形だったんだと思います。(運送業も4桁ナンバーで言うことが普通)

 

ちなみに今回の編成(T2)は

クハ103-217(基)/モハ103-337(増)/モハ102-493(増)/サハ103-328(増)

/モハ103-338(基)/モハ102-494(基)/(サハ103-329)/(モハ103-339)

/(モハ102-495)/クハ103-218(基)

というのが本来の車番になります。

これは、西トタ→千ツヌの転属歴があり、「中央線(豊田電車区)」でも、誤乗防止ステッカー付きでの運用「総武緩行線(津田沼電車区)」のどちらも出来る事になります。

 

まぁ、「車番変更してやるぜぇ!(俺?)」とか、「総武線のステッカー時代を再現したい」と思っている方の、参考になれば幸いです。

 

では、今回の入線は、どうするのかですが・・・

 

●元の改造した編成を「大阪環状線」へ戻します。

まえは、離れている大阪環状線は、まず編成は組まないだろうと思っていましたが、10年以上経った結果、「関西の車両は多数在籍している」「大阪環状線も2編成在籍している」・・・。

結局のところ、「大阪環状線セット」をもう一本買う計画でした。

そんな中、今回のセット登場。組み替えたら、車番変更ナシでいけないかな?と考えた所・・・。

 

大阪環状線

●2両のモハユニットを追加している→車番は八トタ時代の「モハ103-378/102-534」に車番変更済み(青梅線/武蔵野線用)。

●その他の車番変更はしていない(Tc243他)

●所属表記は「大ミハ」のまま

●座席は印刷した物を貼っている、中間ホロ追加、ライトLED化改造済み

方向幕さえ変更すれば、簡単に戻せますね。

横方向幕は色あせちゃってるしorz

 

中央線特別快速(新編成)

●基本セット4両+増結セット3両で、不足が3両ある。

●モハユニットは大阪環状線から捻出する2両(しかも増設したM車付き)

●中央線ATC・10両セットを武蔵野線仕様にした際、「サハ103-344/345」が余剰になっていたので流用。(1枚目の写真)

 

そう、このセットの導入で、車番を被らない編成が成り立つのです。

実際は、1両床下部分を「横浜線混色」に使ってしまいましたが、増結セットのサハから部品組み替えれば、余るのはボディーのみになります。

車番は先ほどあげた、実際の編成にはなりませんが、十分でしょう。

 

と言うことで、編成数は変わりませんが「中央線 特別快速計画」と「大阪環状線の転属」が良い具合に発動されたわけです。

まぁ、「ボロをボロで置き換える(by西日本)」とか、「大阪環状線にお古を転属」とか、言われちゃうと元も子もないんですが、実際のところ「中央線201系新製導入」→「社歴の若い編成を関西へ転属」というのは、有った訳なので模型でも歴史は繰り返すと言うことになりますね。

と言うことで今日は説明だけですが、模型的には「増備」になっちゃうんですけどね。

 

以上、「KATO製103系オレンジ、転用計画の話」でした。