惜別!はやとの風乗車記①(4号:鹿児島中央→吉松) | 風かおる 鉄の路

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主に私が乗車した乗り物関連(鉄道中心)、その他気になったことを綴っていきます。稀にお絵かき。

はやとの風長期運休…

2020年7月、肥薩線を未曾有の豪雨災害が襲い、八代~吉松間が運行不能となってしまいました。

橋梁や路盤が多数流されたため、復旧には数百億単位の費用が必要とされており、さらに被災前は年間約9億円の赤字を計上していたこともあって、復旧は疑問視されています。

 

肥薩線といえば観光列車が数多く走る路線。

そのうち「かわせみ やませみ」、「いさぶろう・しんぺい」は博多~門司港間にて、「SL人吉」は最終的には熊本~鳥栖間と運行区間を変えて運行を続けています。

 

そんな中、唯一運行区間が被災区間と重ならなかった「はやとの風」はそのまま運行を続けたものの、いさぶろう・しんぺいとの乗り継ぎ需要が消滅したことから乗客が激減、ついに2020年9月には運行を中止することとなってしまいました…

 

運行最終日の9月13日は客室乗務員さんから「また会う日まで」と書かれた記念切符が配られたといいます。

 

また会う日まで…

 

 

復活!でも…

復活の日はやってきました。

でもそれは同時に、はやとの風の命脈が完全に断たれてしまう前のファイナルイベントとしての運行でもありました。

というのも、西九州新幹線開業に合わせて長崎~武雄温泉間で運行される「ふたつ星4047」への改造種車として選ばれたのがはやとの風の2両(他にいさしんの予備車のキハ140-2125も種車)だったのです。

車両が改造される前の最後の晴れ舞台として2021年12月25日よりはやとの風は従前の2往復で運行を再開、翌年3月21日のラストランの日まで、土日祝を中心とした44日間運行されることになりました。

 

新たなD&S列車の誕生はうれしいですが、はやとの風がなくなるのは悲しい…それに完全に観光列車がなくなってしまった肥薩線の運命を考えると…

 

とはいえ最後に復活してくれたはやとの風。最後の機会に乗車することにしました。

 

 

さくらで鹿児島中央へ!

2021年12月26日。

はやとの風が復活してから2日目のこの日、再びみんなの九州きっぷを手に、博多駅新幹線のりばへとやってきました。

 

………………

 

……はい、遅れてますね。

この日は大雪のため、東海道・山陽新幹線が遅れており…

 

私が乗るはずの列車も5分ほど遅れてやってきました。

 

乗車するのはさくら545号。新大阪から来た列車です。

 

博多総合車両所を眺めながら南下していきます。

 

車内のお供は先ほど博多駅で買った「島川特選 焼肉弁当」。

 

味噌味と醤油タレ味の2種類の味が楽しめる焼肉弁当です。

とっても美味しいお弁当なのですが、博多駅以外では見かけたことがありません。

 

 

 

博多を出た頃は晴れていたのですが、南下していくと空が雲に覆われるように…

 

列車は終点の鹿児島中央に到着です。

鹿児島に来たのはほぼ1ヶ月ぶりですね。

 

 

 

みん九特典で白熊!

はやとの風が来るまでにはまだ時間があるので、まずはアミュプラザ鹿児島へと向かいます。

 

アミュプラザのインフォメーションへ行って…

 

こちらを引き換えてきました!

これはみんなの九州きっぷ購入で必ずもらえるアミュプラザ鹿児島・さつまち鹿児島中央駅で使える500円チケットです。

前にみん九使ったときはこの特典なかったような…

新たに追加されたのかもしれません。

 

引き換えたらさっそく…

 

白熊!

アミュプラザの地下にある天文館むじゃきにやってきました。

この日の外気温は4℃。そんな寒い日に冷たい白熊を(笑)

36ぷらす3で来て、ここで白熊食べたときも外気温3℃でした。寒い冬こそ白熊を食べよう…みたいな(?)

特典券を使うと実質30円で鹿児島名物を食べられるの、いいですよね~

 

さて、しっかり身体も冷え切ったところでいよいよ今日の真打ち登場です。

 

 

 

はやとの風入線!

在来線ホームへと向かいます。

その途中…

運賃表の横にあるこれが気になりました。

隠されているのはたぶんはやとの風…

すでに肥薩線特急としての役目を終え、あとはお名残り乗車需要だけ…

そんなはやとの風の現状を感じます。

 

ホームに降りてきました。

 

はやとの風の乗車位置案内がありました。

2号車(指定席/自由席)の表記がありますが、これは2020年9月までは自由席があったことが理由。

復活時には全車指定席での運行となりました。

 

 

 

 

しばらく待っていると、薩摩の黒をイメージした漆黒の車両が入線してきました…!

はやとの風1号として吉松からやってきて、ここで折り返し4号となります。

 

車内整備が終わり、中に入ります。

こちらは1号車、キハ47-8092です。

 

車内は木材が多用された暖かく明るい雰囲気。

最近のD&S列車と比べるとすっきりとした印象です。

 

車両中央部には展望スペースがあるのもはやとの風の特徴です。 

 

引退を記念して、はやとの風客室乗務員さんからの感謝メッセージが展示されていました。

もうデビューから18年ですか……早いです。

 

 1号車車端のロングシートは車販スペースになっていました。

 

続いておとなり2号車(キハ147-1045)。

指定席の横に隠された部分がありますが、この下には一部自由席と書かれていたようです。

席数こそ少ないものの、以前は2号車の一部は自由席でした。

 

こちらが車内の様子。

木材が多用されているのは同じですが、1号車と比べると落ち着いた雰囲気です。 

この車両、少し前には指宿のたまて箱の運転台代用として連結されていたこともありますが、今回は主役に返り咲いた形です。

 

↑そのときの様子はこちら

 

 

ちなみに以前はキハ140-2066が予備車として使用されていましたが、現在は指宿のたまて箱の予備車となっています。

 

一旦車外に出て反対ホームからはやとの風を。

 

ちょうど横から指宿枕崎線の黄色いキハ47がやってきました。

 

この並び。鹿児島では珍しくないと思いますが、もう見られなくなるのですね…

 

そろそろ発車時刻。車内に戻ります。

 

 

桜島を見ながら…

はやとの風に乗るときはいつもいさぶろう1号→はやとの風1号の乗り継ぎばかりでした。

こうして鹿児島中央から乗るのは初めて。ちょっと新鮮な気分です。

 

列車は次の鹿児島に停車。

 

鹿児島を出ると錦江湾沿いを走ります。

今日も桜島がきれいに見えますね。

 

桜島を見ながらさきほど車販で買ったものを…!

 

はやとの風 紅はるかプリン」。

 

 

はるか
 

わたし…?

 

 

このプリン、どうやらはやとの風限定らしいです!

 

ぷりぷりプリン、しちゃいました!
 

展望スペースから桜島を眺めながら食べる限定プリン…!

最後にいい思い出となりました。

 

プリンを買うついでにいろいろ買ってきました!

はやとの風グッズ、運行終了後は買えなくなっちゃうのでついつい買ってしまいましたね…

 

錦江湾沿いを走った列車は隼人に到着。鹿児島中央行きのきりしまが反対ホームに止まっていました。

 

 

いよいよ肥薩線へ

隼人を発車した列車はいよいよ日豊本線と分かれて肥薩線へと入っていきます。

 

ここで客室乗務員さんから記念乗車証と引退記念ステッカーを頂きました。

 

記念ステッカーははやとの風各停車駅が書かれた特別デザイン!

最終運行日の2022年3月21日までもらえるようです。

 

肥薩線を駆け抜けた列車は嘉例川に停車。

 

ここでしばらく停車するので降りてみます。

 

 

嘉例川といえば木造駅舎!

1903年に開業した当初の駅舎が残り、開業100周年を期に一気に有名になったとか…

 

駅のベンチにはねこの姿が。

木造駅舎に佇むねこ。画になる風景です。

 

また帰りも寄るので、駅舎の外観はそのとき見ることにします。

 

 

戦争遺構の残る駅

嘉例川を出た列車は次の霧島温泉に停車。

 

ここはすぐの発車です。

 

霧島温泉を出た列車は九州自動車道をくぐり、

 

次の停車駅、大隅横川に到着しました。

 

こちらの駅も嘉例川と同じく開業当時の駅舎がそのまま残っています!

 

 

 

駅舎の外に出てみました。

もう年末ということもあって門松が立っています。

 

はやとの風で来るのもこれで最後かと思うと寂しいですね…

 

当駅は無人駅ですが、友人当時の窓口が残されています。

 

駅舎内にはさまざまな展示物が所狭しと置かれています。

 

さて、この駅のもう一つの特徴としては、機銃掃射の跡が残っていることです。

太平洋戦争中に受けた機銃掃射、その痕跡が駅ホームの柱に残っています。

銃弾は屋根・柱を貫通したそうで…

 

駅舎と一緒にはやとの風。

木造駅舎と黒い車両、よく似合っていますね。

 

それでは、列車に戻り、終着地、吉松を目指します。

 

 

吉松到着!

列車は次の栗野にも停車します。

その直前、池のようなものが見えました。

これは名水百選にも指定された霧島山麓丸池湧水。

列車が走っているここ湧水町はその名の通り、湧水が多い街なのです。

 

栗野駅は旧山野線との分岐駅。

下り普通とすれ違い、すぐの発車となりました。

 

栗野を発車すると遠くには霧島連山の山並みが。

終点の吉松はあと少しです。

 

列車は終点の吉松に到着しました。


それでは、次回に続きます。

 

 

★乗車データ

545A さくら545号 鹿児島中央行き 博多(9:54 10:01)⑮→鹿児島中央(11:20) JR九州 N700系 R9編成

8024D はやとの風1号 吉松行き 鹿児島中央(13:22)→吉松(14:54) キハ47-8092+キハ147-1045

※2021年12月26日乗車

 

 

次回→(執筆中)

 

 

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