下関・山口地区を走るJR山陽本線、山陰本線の運行拠点で、今も多くの国鉄形が残るJR西日本下関総合車両所運用検修センター。2012年には115系瀬戸内色、広島更新色、117系国鉄色など多彩なカラーが見られました。当時の写真を振り返って、前回記事でご紹介した現在(2022年6月)と比べてみました。

 

 

 

電留線に並ぶ115系、113系など。中央にはこの日、電気検測用の443系が入線していました。国鉄色ではありませんが、濃黄色ばかりの現在よりバラエティー豊かでした。右端にはちょっとだけキハ47形「みすゞ潮彩」が写っています。現在は「◯◯のはなし」に再改造されています

 

 

広島からやって来た115系 L-02編成「カープ電車」の姿も。その手前のキハ40系も、いわゆるタラコ色になる前の広島色が多く残っていました

 

 

客留線に入線していた115系。写真のC-42編成のクハ115-652は、モハ114-15を先頭車化した改造車。分散型クーラーAU13Eを6基備え、当時同系で最古参の車両でした。この日は奥に14系「サロンカーなにわ」が入線していました

 

 

この頃は117系も4両編成5本が下関地区で活躍していました。写真は国鉄色のC102編成と濃黄色のC105編成の並び

 

 

一番南側にある洗浄線で休むEF65 1128。金網越しですがPF形を間近で見られるこのポイントは、ファンにはたまりません

 

 

 

10年前の2012年と現在の下関総合車両所運用検修センターを比べると、所属車両自体はあまり変わりないのですが、鋼製車は塗装によって随分と印象が変わるものだと実感しました。

 

 

すっかり見慣れた今の濃黄色もやや面白味に欠けるところはありますが、やがては歴史の1ページとなり懐かしい塗装になることでしょう。10年後の2032年はどのようになっているでしょうか…。