「花嫁のれん」車内販売と接客2022 | 車内販売でございます。

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車内販売を13年半で10000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 各地の観光列車に乗り鉄しています。

JR西日本の観光特急「花嫁のれん」に乗ってきた話、前回は車両と座席について。

今回は車内販売と接客について。

 

【1】車内販売カウンター

「花嫁のれん」の車内販売は、車内販売スペース(販売カウンター)で実施しています。

ワゴン販売での巡回はありませんが、短い2両編成ですから、簡単に買いに行けます。

(↑2019年3月撮影)

今まで2回は、往復で「花嫁のれん」に乗りましたが、今回は片道だけで乗りました。

アテンダントさんがいないタイミングで撮ろうとしたら、機会がなくなってしまいました。

そのため上の写真だけは3年前のです。

カウンターでは、商品と商品の写真が分かりやすく並んでいます。

カウンターの前に行って、選ぶのもアリでしょう。

 

 

【2】車内販売

販売カウンターに出向いて、2品を購入しました。

1つは、「輪島サイダー里山」250円です。

青く澄み切った色は、美味そうに見えました。

(販売者は石川県輪島市ですが、製造者は北海道?まあ美味かったから良いかな。観光地あるあるですね)

 

2つ目は、金沢金箔ショコラ290円です。

金箔がついています。金沢らしい食べ物です。

 

 

【3】今回は予約せず

「花嫁のれん」では、予約制での注文もできます。

下り1号3号が「スイーツセット」、上り4号が「ほろよいセット」、上り2号が「和軽食セット」です。

私は3号に乗りましたが、2016年、2019年と予約しましたので、今回は「一万三千尺物語」で寿司を食べた直後ということもあり、予約しませんでした。

参考までに2019年乗車時の予約セットです。(スイーツの種類を除いて大きな差はなさそうです。)

《スイーツセット》・・・2000円

コーヒーとスイーツです。

お土産にもなる焼き菓子の箱がつきます。

 

《ほろよいセット》・・・2000円

料理に加えて、日本酒と加賀棒茶がつきます。

 

 

【4】記念撮影ボード

記念撮影ボードを持って、和装アテンダントが席にやってきました。

私は「ボードだけ撮らせてください」とお願いしました。

数分後に、2号車の大型モニター画面を撮っていなかったなと気づき、2号車を撮りに行きました。

そして1号車の席に戻ろうと、販売カウンターの前を通ると、別の男性アテンダントさんから声をかけられました。

「記念撮影ボード、ありますよぉ」

オヤジが1人で乗る姿を撮っても、絵にならないので丁寧に辞退しました。

でも何度も勧められたので、お願いしました。

 

【5】お手振りで感激

私は、終点・和倉温泉駅の1つ手前、七尾駅から「のと里山里海号」に乗り換えます。

そこで、七尾駅で降りて、あと一駅走る「花嫁のれん号」に、ホームから「お手振り」をしました。

上の写真のように、七尾駅ホームで、駅員さんから少し離れて、「花嫁のれん号」が発車した際に「お手振り」です。

車内の乗客の半数くらいは気づいてくれて、振り返していただきました。

そして、先ほど記念撮影をしてくれた男性アテンダントさんも気づいて、手を振り返してくれました。

こういうの、気分良いです。

(大きな「手」です↑)

 

ところが、更に続きがあります。

私は7分後に、のと鉄道の観光列車「のと里山里海号」穴水行に乗りかえて、七尾駅を出発しました。

次の和倉温泉駅に着いた際は、「花嫁のれん」も到着して7分後。終点に着いたアテンダントさんは「乗客が忘れ物をしてないか」などを確認する車内点検中でした。

まだ和倉温泉駅のホームにいる観光客に再び手を振るくらいはできるかな?と私は思って、大きな「手」を構えていると、先ほどの男性アテンダントさんと目が合いました。

そして!!「のと里山里海号」が発車する際には、ホームの先頭にアテンダント仲間と一緒に並んで、大きく手を振ってくれたのです。

仕事としてじゃなくて、楽しいからお手振りしてる!

気持ちが伝わります。こういうの素敵です。

 

 

【6】社員アテンダントの強み

特急「花嫁のれん」に乗務するアテンダントは、運行開始の2015年より老舗旅館「加賀屋」などに委託してきました。

2021年4月からは、JR西日本の社員が直接、アテンダントとして乗務することになりました。

前回2019年3月に「花嫁のれん」に乗車したも、素敵な接客で満足して帰ってきました。(2016年に乗った際は、とんでもない低レベルな部分が目立ちましたけど)

今回は、最後の「お手振り」に代表されるように、一層接客レベルが上がったと感じました。

 

今回あらためて感じたは、次の点です。

『社員なら、思い切った《攻めの接客》ができる』

契約期間1~2年の派遣の人でしたら、裏目に出るかもしれない攻めの接客はしにくいと思います。

今回は、こういうやりとりがありました。

アテンダント「記念写真ボードありますよぉ」

わたし「いや~いいですよぉ(#^.^#)」

アテンダント「記念にいかがですか?」

わたし「いい歳したオヤジを撮っても絵にならんですよ(^^)/」

アテンダント「でもせっかくですから~」

わたし「・・・それじゃあ、頼みますかぁ」

こういう声かけを200人の客にすれば、そのうちの1人は「しつこい!」と怒って本社にクレーム入れるかもしれません。身分が不安定な派遣の人でしたら、ミスしない接客を考えがちで、攻めの接客はしにくいのでしょう。(金沢支社だから・・という訳ではなさそうな気がしますけど)

上の写真は金沢駅を発車する前に、車掌さんが乗客に「お撮りしましょうか」と声をかけて撮る場面です。

アテンダントは、運転士、技術職、内勤の事務職など多くの社員の中から希望者を募って、研修した上で「花嫁のれん」に乗務しています。

ですから、車掌さんにしてみれば「同じJR西日本の社員が頑張っているなら自分も!」と思うハズです。

JR四国の「四国まんなか千年ものがたり」では、桜の季節には社員のアテンダントが運転士に「今日、桜が満開な区間は××ですので、徐行をお願いします」といった社員でないと提案しにくい連携もとっています。

「花嫁のれん」でも、様々な連携が進むのではないかと考えます。

 

 

今までの「花嫁のれん」の記事はこちら↓