6月4日、天気は梅雨入り前の快晴だったが、自分の中では積乱雲が湧き立ち雷鳴轟く心境。
未だかつてない心の乱れを引き摺りながら、この日のメインだった6101Fの撮影を所沢で開始。
ここから池袋線内での回送撮影に掛かるわけだが、普段ならば秋津あたりで撮影となるところで
今回は周囲からの助言を受けて、もう一駅足を伸ばしてみることにした。
清瀬
たびたび通過しようとしたら、当該が待避していてアレっ?!とよく拍子抜けする駅。
今回はここで一度降り、回送を迎撃することとなった。
11:51頃。
想定通り、上り2番線に6101Fが入線してきた。
清瀬駅は上下ホームが微妙にズレているため、編成写真を撮れるのは池袋方のみ。
なんかこの日は妙に運用が固まっていたのか、後続列車の多くに6000系が入っており…
追い越しや離合で、停車中にこうして顔合わせする場面が多く見られた。
それは果たして偶然なのか、粋な演出だったのか。
しかしこうして見比べてみると、白く塗られただけでだいぶ印象が変わるのがよく分かる。
地下鉄乗り入れが続いていたら、決して珍しくなかったであろう並びも。
殊に東京メトロ副都心線へ、更に東急東横・みなとみらい線への乗り入れ開始は、西武線内での
雰囲気を一変させてしまう強いインパクトがあったのだなと改めて思う。
特に東急と西武の電車が日常的に並ぶ光景を見られるようになったのは、昔の経緯を知る人には
相当な感慨を持って迎えられたのではなかろうかと未だに思う。
それでも、さすがに9年経つと慣れるもんだなぁとまたそれも感慨ものなのだが。
しかしこの6101Fと6102Fは量産先行車ゆえの特殊性から、その激動からは一歩距離を置いて
ほぼ登場時のままの姿を維持し、今回のデビュー30周年を迎えた。
黄色い電車ばかりの時代に新風を吹き込んでから、もうそんなに経ったかと感慨深い。
そして、また激動の風が吹き荒れてきそうな情勢の中で、自分の個性を失わない姿勢に感銘。
12:07。
池袋に向けて、ツアー客を迎えに発車。
またまた6000系と並ぶ姿を見つつ、ここで区切り。
これまでなら池袋までとことん追って撮りたいところなのだが、今回の西武・電車フェスタでは
入場締め切り時間が14:00までと告知されていて、入場が間に合わなくなる懸念があった。
詳細ダイヤこそ分かればギリギリ攻め込めるのだが、そこまでネットワークを持っていないため
この清瀬で踵を返し、飯能まで先に走り抜けていくこととなった。
この見切りの難しさが、今回の一連のイベントの最大の肝となったのだった。
やむなく、パワーが切れかかった身体を西に向けて動き出す。
実際に3月ダイヤ改正後、優等列車の小手指止まりが増えて飯能までの所要時間が延び気味。
小手指での乗り換えロスが10分ほど生じたから、この判断は正解だったようだ。
しばらく乗り換え待ちで、小手指駅のベンチで身体を休めていたら…
あら?
朝、西武新宿発のツアーで向かった6158Fが、目の前に。