JR3700km フルムーン夫婦グリーン旅(3日目 後編) | tundraの世界

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東萩駅前にあるバス停で萩市内循環の”まぁーるバス”を待つ。

このバスは1回100円で市内主要カ所を回っていて萩観光には便利。

荷物は駅にあった観光案内所に預けたので少々身軽になった。


でも予定では10:56発なのだけど10分過ぎてもまだ来ない。

どうも午前中はお年寄りの利用が多く、
途中での乗り降りに時間がかかるためだったとあとでわかった。

15分ほど遅れてきたバスは、
道の駅やショッピングセンターなど立ち寄りながら走る。
このバス結構運転が粗い。
コーナスピードが高く吊革につかまっている手が痛いほど。
加減速ショックが大きく前後にも揺らされる。
道の駅の駐車場内もバスとは思えない速度で走っていた。


さておき最初の目的地は東光寺
15分ほどで門前についた。

ここは戦国武将毛利家の菩提寺で、
三代目毛利元就が建立したとのことだ。


参道をすすむと大きな三門が迎えてくれた。
三間三戸(柱間が3、戸口が3)の二階二重門




三門の上には登る事は出来ないみたいだけど、
見上げるだけで十分だった。

緑に覆われた参道をさらに進むと大雄宝殿(本堂)があった。

正面の庭は綺麗に整えられている。

本堂入り口にかけられた布が風にはためき、
時折お釈迦様が見えるのがありがたみを増した。

本堂の裏に回ると萩藩主毛利家墓所がある。



墓所には五つの鳥居が立っていた。

左から吉元、斉房、吉就、斉元、重就
それぞれの参道が墓所に導いている。

吉就は27歳で亡くなったのだっけ。
戦国武将の威厳さを感じる。

なにか特別な空気が漂っている感じがした。

でもどうしてもその空気が撮れない。。。


ここは夕方とか日が当たらないときの方が趣がありそうだ。


斎堂前には魚の形をした開梛が吊るされていた。

これは叩いて時を報ずるためのもので、木魚の原型との事だ。


東光寺からは再び市内循環バスに乗って移動する。

このバスも加速の粗さ、
コーナスピードの高さはさっきのバスと同じだった。

この時も立っていたのだけど結構ふんばる力を使う。

バスを萩市役所で降り、道の反対側にある明倫学舎にむかった。

ここは萩藩の人材育成の中枢を担い、多くの先覚が志を立てた学校との事だ。

最近まで小学校として使用されたものを修復したみたい。

中に入ると昔懐かしい木造校舎の光を感じられる。

なんか良い感じの写真が撮れた。。

展示品にはむかしの給食食器などがあった。

アルマイトの食器、先割れスプーン、牛乳運搬かご、食材入れバケツ。
そのほか黒板けしと黒板消し叩き棒。電動黒板けしクリーナ。。
懐かしさに浸りながら1時間ほど明倫学舎を楽しんだ。


次に向かったのは城下町
菊谷横丁では漆喰の白い塀がタイムスリップさせてくれた。


路地からお侍さんが出てきそうな気もしてくる。
平日のお昼時なので人があまり歩いていない。

それが不思議な景色を作ってくれた。





横町を抜けると菊谷家と旧久保田家があった。
”料金が100円でお得”と口コミがあった旧久保田家を見学する。
ここは萩市が買い取って整備しているとの事だった。


檜の一枚板の縁側や立派な大黒柱、蔵の隠し金庫など、

お金が沢山あった家だったのがうかがえる。

外から見えにくい格子窓とか、工夫も凝らしている。

断面が台形で外側に長辺が来るように組まれているらしい。




旧久保田家を出て次に向かったのは鍵曲
久保田家からは1.5kmほどの距離にある。
途中の白壁を見ながら城下町を散策する事になる。

 

ただ白壁塀を維持するのは大変なようで、

ところどころ崩れた塀があった。

鍵曲はほぼ直角に曲がる城下町特有の道筋。
敵が行き止まりと錯覚するように侵入の防御としたらしい。

たしかに行き止まりに見えるか。。。。

鍵曲から市内循環バスの停留所までは5分ほどの距離だった。


バス停の前には橋本川につながる萩城の堀がある。
川縁にとまった鷺を見てたら観光船が目の前を通過していった。

鷺も飛び立っていった。
なんか夏っぽい日差しのゆるい時間が流れてゆく。

バスは10分ほどでやってきた。

この時間になると時間通りに来るみたいだ。
今回の車内は空いていた。
相変わらず加速ショックとコーナースピードは高いけど、
今度は座っているから大丈夫。

バスは萩駅に着いた。
萩駅の駅舎は何ともモダンでいい感じ


色は塗り替えられているけど、構内も古い様式の作りだった。




30分ほど萩駅を楽しんだ後、
再び循環バスに乗って東萩駅に戻る。


東萩駅では1時間弱の乗り換え時間があった。
乾いた喉に冷たいビールと思ったけど、駅前の居酒屋はまだ開いてない。
近くのコンビニを探すけど、ローソンが1kmくらい離れたところにあるだけ。。

ビールをあきらめ駅の自動販売機で濃い茶を買ってがまんするショボーン

16:23 普通の長門市行に乗り込む

この列車には地元女子高生が何人か乗車した。


16時半を過ぎ、太陽はだいぶ西に傾いてきた。
その光が海に反射してキラキラしている。

車窓の変化する海辺の景色を楽しむ事にする。


17:02 長門市駅に到着した。
影はだいぶ長くなっているけど、まだまだ明るい。
ただ風はちょっとだけ温度がさがったみたいだ。

この駅は山陰本線と美祢線の交差駅。

そして車両基地でもある。

広い構内には何両ものディーゼル車が停まっていた。

今夜の宿は、駅から少し歩いたところにある西洋モーテルスタイルの旅籠屋。
チェックインした後、部屋に荷物を置いてすぐに目の前の居酒屋に入る。

そして生ビールを注文した。

うまい!

本日の旅程はこんな感じ。。。

本日の乗車距離90km 乗車時間2時間49分 待ち時間3時間29分