DD51形(愛知機関区・さよなら貨物列車)セット | 1910番のどーでもいいブログ

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日常の出来事をテキトーに書きます。
趣味の鉄道・鉄道模型の話題が多いです。
小学生のころ、“しょうじょう”をたくさんもらった作文のうでを生かしていきたいとおもいます。
あまり期待しないでくたさい。


TOMIXからまたトンデモないセットが発売されたので買ってきました。


でかい箱…


その名もJR DD51形(愛知機関区・さよなら貨物列車)セットです。
2021年3月12日に運転されたDD51形最後の定期運用である2080列車を再現した特別企画品です。
機関車とコンテナを満載した貨車が16両入ってお値段¥64,900円(税込)!!
価格のせいか受注できる数も少なかったようで、予約完売のお店も多数、さらには予約すらできなかったという嘆きの声も聞かれました。
そんな発売前から話題だったこの製品、なんとか滑り込みで予約して手に入れることができました。

でも、いざフタを開けてみたら色々といわく付きの製品だったようで…。

まぁその話しは置いておいて、とりあえず中身を見ていきましょう。
注意書きがある殺風景なスリーブを開けると、いつもの化粧箱と…?


白い箱は…


化粧箱と共に謎の白箱も入っていました。
こっちから開けてみることにしましょう。


こっちを開封してみます


白箱の中身はコンテナでした。
最終日の2080列車に搭載されていた60個の12ftコンテナが詰められています。


12ftコンテナばかり60個…


コンテナの種類や番号、ロゴマーク等は当日の2080列車に載せられていたものが再現されています。
塗装の退色具合とかはさすがに再現されていませんが(笑)


一個だけある水色の中央通運が目立つ(笑)


続いて化粧箱のほうを開封していきましょう。
TOMIXの“さよならセット”らしく凝ったイラストが描かれています。


カッコいい…


箱を開けると車両ケースが2つ…。


これまたカッコいい…


ケースのイラストも凝ってます。


なかなか凝ってますね


まずはケースAから。


機関車とコンテナ車が7両と説明書類


機関車と前寄りのコンテナ車が7両です。
記念の小冊子も入っています

続いてケースB。


コンテナ車が9両とコンテナが10個


後寄りのコンテナ車9両と、ホッパコンテナ・タンクコンテナ類が収納されています。
コンテナが別に収納されているのは破損防止の為でしょうか。

コンテナ車はコキ104・106・107・200形で、もちろん車番やJRFロゴの有無等は当日の2080列車のものが再現されています。
コキ104は、製造時期によって異なるハンドルの位置も再現されています。


コキ104の初期製造車(上)はハンドルの位置が低い


そのほか、基本的には市販品の番号を変えただけですが、コキ200形については手ブレーキ緊解表示装置が追加された2001年以降の製造車両が新規で作成されています。
単品でもそのうち出すかな~。
そしたら旧製品はもう再生産しないかな…。


手ブレーキ緊解表示装置(見辛いですがJRFロゴの左にある)が再現されたコキ200


そして機関車。
2021年3月12日に2080列車を四日市~稲沢間でけん引した愛知機関区所属のDD51 1801号機です。


DD51 1801(まだパーツは付けていません)


ナンバーは別パーツで、1801番のみが付属しています。
区名札差しには愛知機関区を表す「愛」の文字が印刷済みです。


「愛」が印刷済み


ヘッドライトは最近のTOMIX製品らしく電球色に光ります。
稲沢寄りの連結器はTNカプラーが装着されています。


カッコいいです


また、TOMIXのDD51は最近リニューアルされまして、新しい動力ユニットの採用で車高が低くなってよりリアリティが増しました。
比較として、以前発売されたさよなら紀勢本線貨物列車セット(2014年2月発売)に入っていたDD51 852を引っ張り出して来て並べてみました。
奇しくも同じさよならセット、しかも愛知機関区のDD51形同士です。


左:1801号機 右:852号機


元々クオリティの高いTOMIXのDD51ですが、車高が低くなって、さらにかっこよくなったようです。


左:1801号機 右:852号機


横から見ると尚更車高が低くなったのがわかります。
逆に、以前の製品は結構車高が高かったのですね。

そして一番気になるのは新規作成のホッパコンテナやタンクコンテナです。
今回のセットのために、6種類ものコンテナが新規作成されています。
ちょっとだけですが詳しく見てみましょう。

まずはMCLCのホッパコンテナ、UH17Aです。
今回のセットには3個入っています。

UH17A-5134


続いてNRSのISOタンクコンテナ。
すでに単品でも発売されているISOタンクコンテナですが、市販品とはフレームの形状が異なっています。

NRSU144025

NRSU341084


次はUT11Kで、MCLCのものとJOTのものの2種類が新規に作成されています。

UT11K-95125(MCLC)

UT11K-95019(JOT)


見た目が全く異なりますが、どちらも同じ形式を名乗ります。
鉄道コンテナの難しいところですね…。


どちらもUT11K


最後にMCLCのUT3C。
枠付きの12ft形タンクコンテナです。

UT3C-22


と、こんな感じで、だいぶ気合いの入った製品だということが分かりましたが、残念な点もいくつかありました…。
それは「商品仕様についてのご案内 」として、実物と大きく異なる点がTOMIXのホームページで発表されました。

まずはDD51の先端のステップの形状。
他の製品とパーツを共用する為か、ステップは直線形状のものが着いています。
1801号機は最下段の幅が広く湾曲したものとなっていたはずです。
ちなみに、途中で紹介した852号機はこっちの形状で合っています。

実物の写真があると分かりやすいのですが、生憎持っていないので手持ちの模型で比較してみます。
今度は、同じ愛知機関区の800番台がプロトタイプであるKATO製のDD51(7008-A 2018年4月頃発売)を持ってきました。


左:今回の1801号機 右:KATO製品


色合いが違うのはご愛敬。
KATO製は赤みが強くて鮮やかですが、TOMIXのほうは淡い感じです。
TOMIXは引退間近で退色が進んだ状態を再現しているんですよきっと…。

閑話休題、KATO製のほうは、ステップの形状がプロトタイプ通りとなっています。
真横から見ると結構目立ちますね。


左:今回の1801号機 右:KATO製


あと、例のご案内では触れられていませんでしたが、実車の非公式側キャブの側面のルーバーは塞がれているようなのですが、こちらも再現されていませんでした…。


ルーバーの表現(JRFマークの下)がある今回の1801号機


KATO製ではルーバーが塞がれた状態がしっかり再現されています。


塞がれたルーバーを表現しているKATO製


せっかく色々と新規で作成したセットなのに、機関車の部品は流用ばかりとは非常に残念です。
多少値段が高くなっても(元々高いんだし)専用のパーツを新規作成すればよかったのではないかと思います。
そうすればバリエーション展開も期待できるし…。

あともうひとつ、ロゴが省略されてしまっているコンテナがありました。
先ほども紹介したUT11K-95125です。


再度の登場 UT11K-95125


本来なら、タンク部分に“MCLC”のロゴマークが入っているはずなのですが、何故か省略されてしまっています。
また、付属の小冊子の写真でも、UT11K-95125のロゴマークがわざわざ編集で消されています。
※こちらには画像に加工を加えている旨の説明書きがありました。


付属の小冊子より


しかしTOMIXのホームページの製品紹介ページに掲載されている写真では、ロゴマークは編集されずに入ったままです。
製品化に当たっての版権等の都合かと思われますが、他のコンテナでは普通にロゴマークが印刷されているのが謎です。
まぁ何か大人の事情があるのでしょう。

あと、さらにもう一つ…。
これもご案内には無いのですが、UT3C-22のロゴマークが…。


“MCLC”のマーク…


これも実は間違ってます…。
実物のUT3C-22のロゴマークは、三菱化学物流時代の“MCL”が正しいのですが、模型では現行(三菱ケミカル物流)の“MCLC”と印刷されてしまっています。
これは単にミスなのか、それともやはり版権等の都合で旧いロゴが使えなかったのか…。
謎は深まるばかりです。。

さらに罪深いのが、この「ご案内」を出したタイミングです。
このセットが発売されたのは5月27日
そしてご案内を掲載したのが5月19日
発売のわすが8日前です。
これにはSNSでもちょっとした炎上騒ぎになっていたようです。

冒頭で触れたように値段も値段ですし、ほぼ予約完売状態、そしていざ発売!と思ったらその直前に不穏なご案内…。
最初から分かっていれば、お得意の“仕様です”で済んだのでしょうが、ちょっとタイミングが遅かったですね。
先月の静岡ホビーショーでマニアから指摘があったりして急遽発表したのでしょうか。。

何はともあれ、多少エラーがあっても気合いの入った製品であることは間違いありません。
もう少し値段が安くて入手しやすければ、3セットくらい欲しい内容です(笑)
コンテナもせっかく金型を起こしたんですから、是非ともこのセットだけでは終わらせずに単品で発売していただきたいです。
まぁ、すぐに発売したらまた炎上しちゃうでしょうから相当先になるとは思いますが…。

今後のTOMIXには期待半分、不安半分といったところです。
あんまり変な企画しないでね…。


では、今日はこの辺で…。