JR3700km フルムーン夫婦グリーン旅(3日目 前編) | tundraの世界

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障子の明るさで目が覚めた。
 

時刻を見ると5時を過ぎたところ。
昨夜は夕食後すぐに寝てしまった。
たぶん寝台列車での眠りが浅かったのだろう。

障子を開けて外を見ると、今日は快晴であることがわかった。

国道を走る車はまだまばらで、車が行ってしまうと静けさが戻る。
朝食前に散歩する事にする。

宿屋の前の道を北に進めば港までは5分もかからない。
宿の玄関を開け外に出ると、ちょっとヒンヤリした空気があたりに漂っている。
風は全くない。

須佐漁港にでると思いもよらない景色が広がっていた。

 

海面は空を写し青く光っている。

向かいの丘も写り込みまるで鏡の様だ。

日本海の波が須佐湾にはいって、
さらに須佐漁港の2本の防波堤で見事に消波されていた。
海なのに波の音が無い。

静粛な海だ。


やはり海は曇天より快晴の方が映える。
イカ漁は夜のうちに行われ、船はすべて戻っているそうだ。





何時間でもこの景色を見ていられそうだが、
ぼちぼち朝食の時間が近づいてきたので宿屋に戻る事にする。

遠くに見えるのが須佐駅
そして宿屋はその中間。

猫がこっちを見ていた。

魚を持っていると思っているんだろうか?



宿に戻って朝の身支度をする。

そして約束した時間に食堂に行って朝食をいただいた。

食堂でしばらく若女将と談笑した後、

部屋に戻って荷造りをする。

 

世話になったお礼を言って宿を出ると、

大女将が不自由な足で玄関まで出てきて見送ってくれた。

この宿屋は安倍晋太郎元外務大臣(安部元首相のお父さん)が、
選挙の時に常宿にしてたとの事だった。
大女将の所作からも当時のもてなしの様子がうかがえた。


須佐駅前は田舎駅にしては建物が新しい。

どうもTWILIGHT EXPRESS瑞風がやってくる事があるみたい。


跨線橋を渡って下りホームに行く。

8:23 普通長門市行のキハ40がやってきた。

そういえばこの区間はタラコ色列車しか走ってないみたい。


次の訪問駅は宇田郷。
須佐から一つ目の駅で海に面している。
今日は快晴なのできっと素晴らしい景色が待っているだろう。

8:33 宇田郷駅に到着
えっ!
無機質な鉄板の防潮堤で駅から海が見えない。。


計画ではこの駅で海と駅の景色を1時間半楽しむ予定だった。。

少し歩けば集落があり海には降りれそうだ。
でもそこまで歩くには重いキャリーバックが邪魔。
それに日差しが強く暑い。

バス停の時刻を見たりいろいろ悩んでいると、
駅の自動放送が列車の入線を伝えてくれてた。

9:11 益田行上り普通列車に乗り込むことにする。

車内には冷房が効いていた。
炎天下でウロウロして汗ばんだ体にはとても気持ちが良い。

車内で時刻表を確かめ須佐の一つ先にある江崎駅で降りる事にした。

江崎駅には古い駅舎があって、委託の駅員もいるみたい。
この駅で下り列車を待つことにする。

駅の目の前には田んぼが広がり、田植えを行っている。

そよそよと吹く風がとても気持ち良い。
近くに国道もないので、聞こえる音は鳥のさえずりだけだった。。
ゆっくりとした時間が流れていく。

30分ほど待ったところで、駅の自動放送が列車の入線を伝えた。
益田駅方面の線路は駅をでると右に大きくカーブしている。
そのカーブの先を望遠で構えた。

田植え機とキハ47をパチリカメラ

季語の入った写真が撮れた。

9:57 東萩行に乗って萩に向かう。
突然の計画変更だったけど、
江崎駅はいい雰囲気を持った満足のゆく訪問駅だった。

車窓から見える日本海は青く輝き穏やかで美しい。



やはり海は晴れた日の方が映える。

10:43 東萩駅に到着した。
キャリーバックを観光案内所に預けて身軽になる。


これから萩観光します。