C11ー3次形:C11155の取材 | 鉄道省半田鉄道局

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1/80鉄道模型(Jゲージ)工作記事を中心に、鉄道と身の回りの出来事を書いてゆきます。
​(平成26年11月8日Yahooで開設、令和元年6月22日こちらに移転しました)

6月4日土曜日は、早朝から取材活動にでかけました。

<工程>美濃赤坂:ホキ2000新車撮影、列車撮影→・大垣スイトピアセンター:C11155取材【本稿】→養老鉄道ラビットカー撮影→熱田駅:貨物列車撮影、HC85試運転撮影→名古屋駅:参政党 武田邦彦先生街頭演説拝聴(30分)→安井模型:洗口栓等購入→尾頭橋:赤ホキ列車ウヤでスカ→清州:貨物列車撮影コンテナ、タキ、赤ホキ、炭カル等、と盛沢山の一日でした。

報告内容も沢山ありますが、まずは模型の資料としてC11155を報告します。

大垣のスイトピアセンター。大垣駅から宮前通を歩いて15分で着きました。会場でちょっと遠回りしました。子供が小さい頃、家族で来たのですがその際は十分な観察はできませんでした。ネット画像も模型視点では不足。そこで今回の取材になったものです。入場無料です。

C11-3次形で、半田のC11265は4次形戦時型。角ドーム以外も相違があるかもしれないので現車確認が欠かせません。屋内のため非常に美しい保存状態です。樽見線のほか武豊線でも活躍したと解説されていました。

端バリの連結器はC11265同様「首振り増大仕様」です。戦前の広島局の配置表では、C11でこの仕様に改造された番号に「フ」の記号を添えて区別していますが、昭和15年頃にして未改造が少数派です。なので自分の模型でも採用します。

デッキ部分。ステップは、左右でㇵの字に配置されています。先台車ばねカバーの上板から斜め部分にかけては網目板ではないですね。網目の菱型も線路方向に長いです→ここ大事。

シリンダ上部。点検蓋と蒸気管被いはニワのパーツが使えます。

モーションプレートの直上の点検蓋は原形で、これもニワのパーツが使えます。ボイラとランボードを繋ぐ斜めのカバー板は除去されているようです。

通風管継手は、C11265ではボイラ中心から出ており、配管は鍵型に立ち上がるのですが、これは設計変更のようです。変更前はこのC11155のように高い位置から出ています。鉄道史料掲載の図面ではボイラ中心から高さ450㎜の位置です。ハンドレールも、中村精密製品ではデフの後部からしかありませんが、実機では前端まであります。コンプレッサーの消音器は煙突直後で、これが普通な気がします。ステップは大柄で、ここは珊瑚のステップが適するようです。

天窓は、1,2次形と3,4次形で違いますね。3,4次形はD51やC57のように、斜めの整風板?が付いたタイプです。あ、吸出し効果かな? 安井模型に寄って聞いたら、パーツ売ってないのですね。自作しかないか。屋根にはボルト列はありません。

3,4次形がキャブ床が切り上がっている分、部材が出ているのですが、これがサイドタンクの後部ブラケットなんですね。C108はこれがC11と同じ形状のものに変えられている、と解釈。

キャブ内の床の下段の幅は、C11265と同じく幅広です。この床の側面が側から良く見えます。1,2次形は設計図上では狭く、側から見ても奥に引っ込んでいますが、ネットではキャブ床の写真が見つかりません。青梅のC111撮影時ではここを見逃してしまった。

後部炭庫部分は、C11265と同じプラクティスですね、これは名鉄局仕様とでもいうのでしょうか。

なにはともあれ、不明な点が解消され、めでたしめでたしです。本当、保存機はありがたい。

これだけ見て、大垣駅に戻りました。養老鉄道の室駅はすぐ近くで、ここからわずか1駅ですが、復刻ラビットカーに乗ることができました。

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