皆様こんばんは、備前国鉄道です。

2日間更新できていませんでしたが、前回の続きで4月30日(日)の出来事を振り返ってまいります。

※前々回と前回の記事(京阪京津線と阪急西山天王山駅)では日付を4月29日と書いていましたが、誤りでした。


西山天王山で撮影後、阪急電車で京都市内に戻り、JR京都駅の構内で岡山に帰省する友人と別れます。

自分は西へ向かう彼とは真逆の山科方面のホームへ。


大津→長岡京と1日遊び尽くした後ですが、これからもう数時間電車に乗ります(笑)

3番のりばにやって来た緑色の電車、117系T1編成が今回のお目当てです。


117系は国鉄時代の1980年に京阪神地区の新快速としてデビューした車両。

T1編成は117系のトップナンバー車で、他の編成が環境の変化に伴う改造を次々と受ける中、この編成は42年前に登場した当時の原形をよく残している車両として知られていました。

塗装に関しては、2018年頃までは原色を維持していたものの、宇治抹茶を連想させる京都地域色へと変更されています。

↑6年前の2016年6月、岡山駅でラマルと並んだ原色時代のT1編成。金光臨として岡山県まで乗り入れた時のもの。

京都所属の他の編成が全て6両編成であるのに対し、T1編成は8両編成を組んでいるということで、近年は専ら車両不足時の代走や団体臨時列車で細々と使われてきました。


そんなT1編成ですが、ついにJR西日本から廃車となる旨の発表が。

公表された引退時期は5月末でしたが、8両編成で営業運転に入ったのは4月30日が最後。

そう、乗車したこの日が(オリジナル8両編成としては)ラストランなのでした。


営業運転終了日については事前に情報を得ており、もともとは前日に乗りに行くつもりでいたのですが、強風で運転見合わせに。

湖西線あるあるですね(笑)

今回はモーター車 モハ117形のトップナンバー「モハ117-1」に乗車。

東京寄りから数えて2両目です。


列車は山科駅で東海道本線から分岐し湖西線へ。

前日の荒天とはうって変わって非常に良い天気☀️

床下で唸るMT54モーターの音を聴きながら、夕陽を受ける街並みを見ながら大津市内を北上していきます。


京都駅を16:10に発車し、最澄によって開かれたと伝えられ1200年の歴史を持つ雄琴温泉街の最寄り「おごと温泉駅」には16:32着。

この辺りから右手に琵琶湖が近づき、左手には比良山地が沿います。


湖西線はその名の通り、日本一大きな湖 琵琶湖の西側を通ります。 

1974年に開業し、高速走行に適しているスラブ軌道を採用したほか、高架区間をメインにすることにより踏切を無くし、関西~北陸間の速達化が図られました。

一方で、比良山地から吹きおりる「比良おろし」と呼ばれる局地風の影響をモロに受けてしまうため運休しがちという面も。

↑比良駅に到着する直前(…のはず)


16:54、終点の近江舞子駅に着きました。


お客さんが全員降りたタイミングで車内も📸


海風に当たりながらの折り返し待ち。


快速サンライナーが廃止となったことを受け岡山でも117系が運用から離脱しており、国鉄末期→JR化後の快速電車の礎となった当形式も終焉の足音が近づいてきているように感じます。

T1編成はこのあと京都鉄道博物館で特別展示され、展示最終日にはさよならセレモニーを実施。

実際にはその後8両編成から6両編成に減車された上で一時的に営業運転に就いていたものの、去る5月30日に吹田総合車両所へ廃車回送されています。


さて、無事惜別乗車も済んだし、そろそろ京都に戻り、、、ません

T1編成を見送り、さらに北を目指します。

それはまた次回に👋