2021年 夏の晴れの国おかやま紀行⑦水島臨海鉄道乗車記[倉敷市↔三菱自工前] | 風かおる 鉄の路

風かおる 鉄の路

主に私が乗車した乗り物関連(鉄道中心)、その他気になったことを綴っていきます。稀にお絵かき。

ご飯を食べた後、再び倉敷市駅に戻ってきました。

今から水島臨海鉄道に乗車します!

 

水島臨海鉄道は倉敷市~三菱自工前~倉敷貨物ターミナル間を結ぶ水島本線、及び途中の水島から分かれて東水島までを結ぶ港東線の2路線からなり、このうち水島本線の倉敷市~三菱自工前間で旅客営業を行っています。

 

水島本線は日中1時間に2本ほど運行されていますが、そのうち大半が途中の水島止まり。三菱自工前まで行く列車は3時間ほど空く時間帯があります。

 

今回は全部乗りたいので13:40発の列車まで待って乗ることにしました。

 

ホームに向かうその前に。

 

こちらを購入。

水島臨海鉄道の常備券です!

こちら、普段は水島駅で発売されているのですが、日曜日に限って倉敷市駅で発売されているのだとか。

ちょうどいいときに来ましたね~

 

 

ちなみに使うのは券売機で買ったこちらの乗車券。

 

乗車券を買ったところでホームに向かいます。

 

乗車するのはMRT300形。

 

あまり本数が多くない三菱自工前まで行く列車です。

 

車内はロングシートとクロスシートが千鳥式に配置されています。

 

水島臨海鉄道といえば国鉄型気動車で有名ですが、土日は全列車ワンマン運転のため使用されません。

それはまたの機会に。

 

どこかからDE10がJR線ホームに入ってきました。

もしかして水島本線から来たのでしょうか…?

 

DE10が見えなくなったところでこちらも発車。

それでは、水島臨海工業地帯をゆく気動車の旅、スタートです!

 

 

倉敷市を出た列車はしばらく山陽本線と並行して走ります。

 

分かれたところで最初の停車駅、球場前に到着です。

 

高架に上り、自動車学校が見えてくると次の駅、西富井に到着です。

 

 

西富井を出た列車は国道2号岡山バイパスの上を通過。

 

高架を下り、地平区間に入ったところで次の駅に停車。

…いつの間にか福井県にやってきていたみたいです(笑)

 

再び高架区間に入り弥生に停車。

アイマスの聖地で有名な駅らしいです。

駅名にちなんでイベントも開催されたことがあるとか。

 

 

ここで倉敷市行きの普通列車と行き違い。

50周年記念塗装の車両でした。

 

その次の駅は栄。名古屋に来てしまいました?

 

さらにお隣は常盤。常磐線にありそうでない駅名ですね。

 

常盤駅を出るとだんだん煙突が見えてきました。

水島臨海工業地帯が近づいてきているようです。

 

高架駅の水島に到着。

ほとんどの列車はここが終点となりますが、この列車はさらに先へと進みます。

 

水島を出ると、左に線路が分かれていきます。

 

向こうの線路は貨物専用線の港東線。

(貨)東水島までの3.6kmを結ぶ路線です。

 

分岐を過ぎると水島港にとまる船の姿が…!

 

 

 

港が見えなくなると列車は工場地帯に入っていきます。

隣の線路は2016年7月に廃止された西埠頭線(三菱自工前~(貨)西埠頭間0.8km)の線路。

 

工場地帯を駆け抜けた列車は終点の三菱自工前に到着しました。

列車を降りるとツンと来る工場地帯特有の匂いがうっすら漂っていました。

 

列車が回送されたあとで駅を眺めます。

この駅は1面1線の小さな駅。

反対側の西埠頭へと続いていた線路にはホームはありません。

車止めはなく、まるで途中駅のような感じですね。

 

実際、旅客営業を行っているのはこの駅までですが、実は路線自体はこの先まだまだ続いています。

 

ということで、ここからは徒歩でこの路線の終点を目指します。

炎天下の中無人の工場地帯の中をひたすら歩き…

 

15分ほどで到着したのがこちら。

倉敷貨物ターミナルです。

三菱自工前から0.8km、ここが水島本線の本当の終点です。

 

貨物駅ではあるのですが、水島臨海鉄道の車両基地が併設されているので旅客用車両も止まっています。

こちらは先ほど乗ってきた車両。

近くには貨物用のディーゼル機関車、DE70 1が止まっていました。

 

遠くを見ると…なにやら古そうな車両が止まっています。

こちらはキハ205。国鉄から購入したキハ20形気動車の生き残りです。

2017年に引退したものの、クラウドファンディングを実施し、旅行後の2022年3月に復活。

今後試乗会などで活用されるそうです。

 

 

こちらはキハ30-100。同じく国鉄由来の車両で、外吊り式の乗降扉が特徴的です。

 

その反対側にくっついているのはキハ38-104。こちらも国鉄時代の車両です。

このときは国鉄色に塗られていましたが、2022年2月に八高線色に塗り替えられたとか。

 

そのお隣りにいるのはキハ37。これまた旧国鉄の車両です。

 

このように水島臨海鉄道は旧国鉄の車両を引き取って運行しているため、「国鉄水島」などと呼ばれ、人気を博しています。

残念ながら旧国鉄車が運用に入るのは平日のみ、そのうちキハ30-100に関しては非冷房のため、秋冬の平日のみの運行なのが残念ですが…

 

旧国鉄車の隣にいるこの赤い機関車はDD200-601。水島臨海鉄道で一番新しく、2021年6月に導入されたばかりの車両です。

 

 

DD200の前にいるのはDD50 6。

国鉄のDD50とは異なる、水島臨海鉄道オリジナル車両です。

主に倉敷貨物ターミナル~東水島間で使用されているとか。

 

車両基地の全景。

こうしてみるとバリエーション豊かな車両が揃っていて見ていて楽しいです。

次来るときは国鉄型に乗りたいですね…

 


三菱自工前に戻って倉敷市行きに乗車。

先ほどの車両がそのまま折り返してきました。

 

途中、先ほどの記念塗色車とすれ違い。

 

倉敷市に戻ってきました。

なかなか奥が深そうな水島臨海鉄道。

ぜひ再訪しなければ…

 

続きます。

 

★乗車データ

25 普通 三菱自工前行き 倉敷市(13:40)→三菱自工前(14:06) MRT300形 MRT305

30 普通 倉敷市行き 三菱自工前(14:48)→倉敷市(15:14) MRT300形 MRT305

※2021年8月29日乗車

 

次回→(執筆中)

 

前回

 

最初から