300系・E129系受注開始 KATO 2022/10 | 金屋代かずおのお部屋

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(同時受注のために製品の検討難易度が非常に高い)

 

2022/6/3,KATO(およびマイクロエース;今回商品の考察はしません)は2022/10に発売する予定の受注を開始しました.兼ねてから製品化がアナウンスされていた300系新幹線・E129系が同時受注となりました.

(これら以外にも外国型・再生産の商品が受注開始となっています)

300系新幹線

KATOで残っていた最後の「のぞみ」型車両が登場します.実車の引退から10年半経過したこともあり,コレクターに向けた16両フルセットの特別企画品のみの設定となります.

編成はJ21編成となりました.これにはリニア・鉄道館で保存されていた(現在は「721-9001」に置き換えられて解体済み)「323-20」が含まれており,注目度を高めています.パンタグラフはシングルアームに換装されています.

「AMBITIOUS JAPAN」ロゴのシールのほか,屋根上号車表示は過渡期であったことから,KATOとしては異例のレタリングシート(インレタ・転写シート)対応となります.また,スロットレスモーターが装備されます.

おそらくはこの画像の色地のシールをやや変更したものが付属するのではと思います.スロットレスモーターやシール,そして「323-20」の単品購入ができないように特別企画品に設定したことも理解できます.

(KATOの場合は特別企画品は直近のカタログに掲載されます.)

6/24追記:しかし,このままでは「2M」にできなかったのもまた事実です.追加の動力装置が受注されることになりました.8号車に取り付けて使用するとのことです.

 

14車種であるため,価格はN700Sより若干安い46,530円に設定されました.サウンドカードも用意されます.

3000番台もお願いしたいですが,台車の新規製作が必要で動向が全く読めないことも事実です.金型の関係で既に計画されているということは十分ありうることです.

E129系

待望の製品で,価格はTOMIX製品より若干安くなっています.多くの場合はKATO製品の選択になるとは思いますが,特に先頭連結時の連結面距離やスカート表現はTOMIX製品に軍配が上がると思います.発売も,TOMIXと同時期になりました.

トラクションタイヤの装備数(4両が2個,2両が1個)の関係で,E129系は「1M」動力である可能性があります.こちらもスロットレスモーター搭載となっています.

 

いずれも欲しい製品ではありますが,この時期は「西九州新幹線開業」「鉄道150周年」などの関係で実車関係でイベントが多い時期です.2023年3月ダイヤ改正で行われる梅田貨物線の付け替えの関係でこの時期に関西に行っておきたいです.極めて厳しいですが,他の製品や,メーカー在庫の有無まで含めて検討するということになります.今回緑字としているのはこの辺りの事情があります.

 

実車の動向を追えるタイミングは将来に渡っても決まってしまっています.一方,模型の入手は本来非常に難しいのですが,品物とお金があれば入手できてしまう,という考え方もあるのも事実です.

 

6/5追記:各製品のAssyパーツ販売表が公式に公開されました.

これによると,E129系の動力は0.5Mになるとのことです.

 

 

なお,本日は「『あめつち』の津山入線」が発表されており[1],サガテレビなどの報道で「博多〜肥前鹿島」を運行する特急の列車名が「かささぎ」となる,西九州新幹線の大まかな本数が決まったなどと報じられています.「かささぎ」は佐賀県の県鳥です.なお,JR九州は6/3現在,西九州新幹線の割引運賃料金・特急も含めた運行体制を正式に発表していません.

 

[1]:

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/220603_03_ametsuchi.pdf