戦後の旧国鉄の直流電化路線では“ベストセラー”とも言われたEF58型旅客用の電気機関車。
分類上は旧性能機でしたが、運用上では晩年まで新性能機並みに扱われ、東海道本線や山陽本線を振り出しに、果ては中央西線南部や紀勢西線、飯田線、成田線などにも進出。また、営業運用こそ入らなかったものの、福知山線や奥羽本線南部、房総西線(現・内房線)の千倉駅にも試運転で乗り入れたことがありましたね。
また、呉線や阪和線などでは、貨物用電気機関車のピンチヒッターとして、貨物列車の牽引も時折、見られました。
客車ともども淡緑色に塗られた特急“つばめ”“はと”も今なお語り草にはなっていますが、やはり私自身にとっては20系初代ブルートレインを牽いていた昭和38年頃が最も輝いていたように思いますね。尤も、晩年は郵便・荷物専用列車の牽引が中心になりましたが、これも昭和59年2月には全廃されています。
こうした写真集が最近になって発売。私自身も早速、購入しました。
あの61号機、もう博物館入りしたのかな??
EF58-61は現在、JR東日本の東京総合車両センターの御料車庫内に皇室用客車などとともに厳重に保管されています。最近では2018年8月に開催された同車両センターの一般公開の際に事前予告なしに展示されたことがありました。現在は車籍を有したまま保留車となっています。
参考サイト
国鉄EF58形電気機関車 ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%89%84EF58%E5%BD%A2%E9%9B%BB%E6%B0%97%E6%A9%9F%E9%96%A2%E8%BB%8A#EF58_61
御料車庫に眠る車両たち れいるのおと
https://railnoote.blog.jp/archives/24443263.html
お召し専用機関車EF58-61 れいるのおと
https://railnoote.blog.jp/archives/20210601.html
EF58-61号機がサプライズ展示「東京総合車両センター 夏休みフェア2018」 鉄道チャンネル
https://tetsudo-ch.com/128209.html
次に続きます。
国鉄EF58形電気機関車 ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%89%84EF58%E5%BD%A2%E9%9B%BB%E6%B0%97%E6%A9%9F%E9%96%A2%E8%BB%8A#%E8%B2%A8%E7%89%A9%E5%88%97%E8%BB%8A%E7%89%BD%E5%BC%95%E6%A9%9F%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%AE%E9%81%8B%E7%94%A8
上記ウィキペディアに1978年当時の阪和線で貨物列車の先頭に立つEF58の写真が掲載されていますが、呉線の貨物運用については幾らさがしても見つかりませんでした。もしかしてこの本には呉線に関しても掲載されているのでしょうか?
ここからは個人的な話になりますが、私が鉄道趣味に関心を持つようになったのは1977年のブルートレインブームがきっかけであり、当時私は小学5年生でしたが、ブルートレインを筆頭とする国鉄特急の知識はこの本の著者である諸河久氏および南正時氏の著書で仕入れたものがほとんどであり、そういう意味では南正時・諸河久両氏は私にとっては鉄道趣味の先生のようなものでありました。
南正時 ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E6%AD%A3%E6%99%82
諸河久 ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AB%B8%E6%B2%B3%E4%B9%85
EF58形電気機関車の記録 HMV&BOOKS
https://www.hmv.co.jp/artist_%E8%AB%B8%E6%B2%B3%E4%B9%85_000000000273684/item_EF58%E5%BD%A2%E9%9B%BB%E6%B0%97%E6%A9%9F%E9%96%A2%E8%BB%8A%E3%81%AE%E8%A8%98%E9%8C%B2_12852116
また、かつては山陽本線の一部だった岩徳線。さすがに線路等級も“甲”で、C62型が貨物列車を牽く姿も見られたそうです。恐らくは電化前の呉線との間合い運用だったのでしょうね。岩徳線は柳井ルートが不通の場合は貨物列車やブルートレインが迂回することもあったし、電気機関車の前にDE10型が先頭に立つことも。今はJR貨物が運用免許を持たないので、分からないが。