嵯峨野観光鉄道嵯峨野観光線撮影@トロッコ保津峡 | DAIKON's Life

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Yahoo!ブログからの引っ越し組です。
だいこんが日々感じたことを、気の向くままに綴っています。

 この日山陰本線保津峡駅を降りて向かったのは、かつてはJR保津峡駅だった、嵯峨野観光鉄道のトロッコ保津峡駅だ。
 舗装こそされているものの、アップダウンの道を歩くこと凡そ15分。
 新緑に囲まれた道を気持ち良く歩き…と言いたいところだが、この日は季節外れの真夏日。
 登山スキルがまさかこういうところで試されるとは…嵯峨嵐山でペットボトルの麦茶を買い足しておいたのは、我ながら正しい判断だった。
 久しぶりに「撮り鉄はスポーツ」だと感じた。

 国鉄・JR時代の保津峡駅は、これまで図鑑等で何度も目にしてきた。
 親の実家が鳥取にあるため幼少時は毎年「出雲」に乗ってここを通っていた筈だが、通るのは真夜中、しかも当時は幼稚園児か小学校低学年というお年頃…通過する頃は夢の中だ。
 そんな個人的な事情もあって、旧保津峡駅でもあるトロッコ保津峡駅に来られたのは感慨深いものがあった。

 今では昼間にトロッコ列車が一時間に一往復来るだけだが、耳を澄ませばそばを流れる保津川のせせらぎが聞こえ、鬱蒼とした木々に囲まれている、とても自然豊かな駅だ。
 そんな静かで心落ち着く場所…今にもキハ181系「あさしお」が来そうなものだと錯覚した。

 やがて、ディーゼル機関車が轟音を響かせてトロッコ列車がやって来た。
 今では列車交換設備が取り払われてしまったが、プラットホームの端に目を向けると、かつてもう一本線路が敷かれていた面影がうかがえる。
 ディーゼルエンジンの音が、静かな山間の駅に木霊する。
 一分足らず停車した後、トロッコ列車は保津川に沿って下り始めていった。


 【写真】
 220529 OLYMPUS E-PL10+M.ZUIKO DIGITAL ED 12-42mm F4.0-5.6 EZ 1/200 F8.0 ISO200 AWB を編集及びリサイズ
 かつては保津川下りで賑わった静かな駅に、トロッコ列車がすべりこむ。
 ド定番の構図だが、自分なりにこの駅の雰囲気を感じられる一枚が撮れて満足。

 (220529訪問)