西園寺さんの路線バスだけで日本縦断を分析する記事、第4回は北東北第2弾、盛岡から仙台方面について分析します。

 

 分析での時刻は、2022年5月現在の時刻をもとにしています。ロケ日は不明ですが、ロケ当時とダイヤが変更となっている可能性があります。あらかじめご了承ください。また、本編はネタバレですので、必ず本編(7・8日目)をご覧になってからこの記事をお読みください。

 まずは実際ルートからの確認です。

7日目 1,771円→1,871円

 盛岡駅9:20→日詰駅前10:23…(徒歩4.8km)…志和口12:10→高屋沢13:08…(昼食)…藤沢14:11→北上駅前14:23、16:40→矢来17:06、17:18→水沢駅17:35、18:20→イオン前沢店18:50、19:25→一関駅前20:05

 

8日目 1,871円→2,871円

 一関駅前8:25→栗原中央病院9:23、10:00→古川駅前11:06、12:26→大衡村役場13:13、13:25→大和町バスターミナル13:49、14:43→泉中央駅15:26、16:05→仙台駅前17:00、18:10→長町南駅18:29、18:41→南仙台駅19:02、20:00→名取駅西口20:27…(徒歩)…館腰駅

 

 というわけで、いくつかハプニングはあったものの、盛岡から2日かけて仙台まで到達、さらにもう少し伸ばして館腰駅まで到達しました。この2日間の中で気になるポイントもいくつかあったので、そのあたりを検証していきましょう。

 

◇盛岡で寝坊しなかったら

 7日目は盛岡からスタートとなりました。当初、西園寺さんは盛岡駅7時台のバスに乗車予定でしたが、寝坊してしまい、2時間後のバスに乗ることになりました。もし、始発のバスに乗車できていたら、どうなっていたでしょうか。

<7日目> 

盛岡駅7:17→日詰駅前8:25…(徒歩4.8km)…志和口10:10→北上駅前11:23、12:39→矢来13:06、14:06→水沢駅前14:23、15:05→イオン前沢店15:43、16:20→一関駅前17:00、18:40→築館19:44

<8日目>

築館6:55→古川駅前7:51、8:16→大衡村役場前9:03、9:20→大和町バスターミナル9:44、10:43→泉中央駅11:26、11:50→仙台駅前12:45、12:57→長町南駅13:16、13:36→南仙台駅13:56、14:30→名取駅西口14:57、17:40→総合南東北病院18:16…(徒歩)…岩沼駅

 

 このように、7日目で宮城県入りすることができ、8日目の昼に仙台駅、8日目に岩沼まで到達できます。便数の多い朝時間帯に岩沼を出発できることで、そのあとの行程も数時間前倒しにすることができました。こうしてみると、この寝坊はもったいなかったです。

 

◇日詰から歩かずに電車に乗っていたら

 日詰から南下するバスはなく、石鳥谷駅近くにある志和口バス停へ向かうありません。日詰から石鳥谷まで1駅別払いで電車に乗る手もありましたが、その場合はどうなっていたでしょうか。

 

 日詰10:42→(鉄道運賃190円)→石鳥谷10:47…(徒歩450m)…石鳥谷駅口11:12→北上駅前12:23、12:39→…

 

 というわけで、盛岡を朝一番に出た場合の乗り継ぎに収れんします。190円の課金で寝坊を挽回できることになるため、ここは鉄道に乗る価値があったでしょう。

 

◇ZAKIトイレ事件がなかったら

 日詰から志和口バス停を5km歩き切り、見事に北上方面へ乗り継いだ西園寺さんでしたが、途中ZAKIさんがトイレに行きたくなってしまい、途中下車せざるを得なくなってしまいました。もしあのまま北上まで進めていたら、どうなっていたでしょうか。

 

志和口12:10→北上駅前13:23、14:19→矢来14:46、16:06→水沢駅前16:23、17:05→イオン前沢店17:43、18:15→一関駅前18:55

 

 一関から南下するバスは2路線ありますが、築館方面へのバスは終了しています。栗駒病院前行きのバスはあるものの、西へ大きく外れるうえ、沿線に宿泊できる場所も少ないことから、実際ルート通り一関宿泊になったと思われます。よって、ZAKIトイレ事件は、大勢に影響はなかったといえます。

 

◇まとめ

 いかがでしたでしょうか。盛岡から仙台までは、ほぼバスだけでつなぐことができ、ルート選択の余地は乏しいです。盛岡や一関から三陸海岸へ出て、気仙沼線BRTで南下する乗り継ぎも考えましたが、石巻から先でバスが途絶えてしまい、実際ルートに大きく劣ってしまうため、検証は省略しています。

 西園寺さんからは「仙台まで来られたから、もう関東は見えてきた」という旨の発言もありましたが、実はルート選択が難しいのは仙台からなのです。

 実は仙台までは比較的イージーであり、北海道から仙台まででいかに緊急時用資金を使わずに済ませるかが、実は重要だったわけです。途中、鉄道路線から離れた町を通ることもありましたが、時刻表・聞き込み・地図情報を駆使して、見事な乗り継ぎをみせました。ここでの貯金は非常に大きいです。

 さぁ、路線バス縦断の旅はここからが本番!西園寺さんがどんな乗り継ぎを見せるのか、目が離せません!!爆  笑爆  笑

 

◇おまけ:青森から弘前方面を目指していたら

 話を5日目の朝に戻します。当初西園寺さんは、八戸方面へ南下するか、弘前方面へ南下するかで迷っていました。もし弘前方面へ進んでいれば、どうなっていたでしょうか。一例をあげたいと思います。


5日目:青森駅前9:33→黒石駅前10:45、11:10→弘前バスターミナル11:50、12:00→(情報代500円)→岩渕公園前13:00…(小走り3.2km)…矢立ハイツ13:31→大館駅前14:03、14:25→鷹巣駅前15:21、15:51→(情報代500円、鉄道運賃240円)→二ツ井16:03、16:30→能代バスステーション17:27

6日目:能代バスステーション7:15→八竜ふれあいセンター7:45、9:00→鹿渡駅前9:25、(情報代500円)11:00→湖東厚生病院12:01、14:18→磯ノ目14:25、14:31→秋田駅15:40、16:10→羽後本荘駅前17:22、17:40→横手バスターミナル19:36

7日目:横手バスターミナル7:35→湯沢駅前角8:11、9:02→横堀駅前9:30、9:56(情報代500円、鉄道運賃240円)→及位駅10:11、10:40→真室川駅11:24、12:11→金山病院12:35、14:14→新庄駅前14:43、15:00→仙台駅西口17:25

 

 うまくすれば7日目までに仙台まで到着できますが、随所でバスが途切れるうえ、ルート選びも非常に難しく、この通りに進むことは困難でしょう。東北本線筋に進んだほうがバスの本数も多く、ルートも分かりやすいので、青森での西園寺さんの判断は正解でした。