80000系「ひのとり」と入れ替わる形で甲特急から撤退し、現在は乙特急での活躍が主体になっている21020系ですがデザインは変わっていないので格落ち感はなく、寧ろ名伊乙への充当で賢島へも顔を出すようになったことで出世したと感じられます。乙特急への充当は「ひのとり」のデビュー前からありましたが名伊は21000系のみ充てられていたためイレギュラー感があり、増して賢島への入線となると途中で単線区間を通るため尚更そう感じられます。

(2021.10.27 五十鈴川にて撮影)

 鳥羽線に入線した21020系です。宇治山田方面へ向かっていますが営業列車ではなく回送であったため結構なスピードで五十鈴川を通過し、甲特急を思わせる走りっぷりでした。現ダイヤでは五十鈴川を通過する特急は「しまかぜ」を除くとその甲特急だけであり、名伊は23000系のみの充当であるため21020系が営業列車で同駅を通過することは無く、回送でしか見ることが出来ない一コマになっています。
 

(2022.3.24 近鉄八田にて撮影)

 営業列車を待避するため副本線に入る21020系です。近鉄八田は普通電車のみ停車する駅ですがホーム長は6両分あり、更に特急車の回送が営業列車を待避することがあるため副本線は有効長が8両分あります。21020系は6両編成であるためホーム内に納まりますが汎用形の4+4など8両編成は2両がホームからはみ出して停車し、営業列車だったらドアカットだなって思ってしまいました。