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今日はNゲージ鉄道模型、KATOのリニューアル発売品、E4系新幹線”Max”の自作室内灯入れを終了しました。今までの知見を活かした新仕様です。
室内灯が入ったE4系Max、KATO 10-1730のP7編成です。JR東日本のオール2階建新幹線、東北新幹線で散々お世話になった車両ということで3編成目の導入になりました。
旧製品(10-292,293)を中古で初入手したのが昨年8月↓です。以後9か月間走行の知見よりチラつき防止のコンデンサーを入れるようになったり配線を変えてみたりで初期の施工法と随分変わっているので、最新仕様の自作室内灯入れを総括して書いてみようと思います。1両に2本テープLEDを入れることで上下階均一に光るのが特徴です。
先ず座席パーツ下のスペースにブリッジダイオードを入れます。電動車を除き全車共通、DCCでは交流→直流化、パワーパックではどちらの進行方向でも同じ極性の電圧を床上へ供給します。最初は抵抗も一緒に床下へ仕込みましたが、今は入れません。また、右側の直流側端子に集電バネが当たってショートすることがあるので黄色い絶縁テープを貼っています。床下側は緑矢印部、上に伸びていた突起が当たっちゃうのでカットしています。
ブリッジダイオードを仕込んだ床下パーツを組んで①の様にプラ板を挟んで出力端子からの銅板が屋根裏に達するようにセットします。2階座席パーツの裏に1階照明用のテープLED②、ボディー屋根裏に2階照明用のLED③を仕込みます。それぞれ1kΩの抵抗介し銅板をハンダ付け、更に2階照明用には220μFの電解コンデンサーを入れます。ボディーを組むと下から①、②、③の3枚重ねで銅板が接触し、1,2階照明ともに点灯します。電解コンデンサーはこれまでの経験上、高速運転で車輪が特に汚れやすいE4系の照明チラつきを抑制してくれます。
1階照明は、2階座席パーツに横長の穴をあけてテープLEDを通し(各車いくらかはみ出します😅。)、リード線、抵抗を接続しています。
こうすることで乗降扉部のシースルー化を図っています。写真は7号車、2階グリーン車のE446-7です。グリーン車用の黄色い座席パーツが付いています。右端の機器室にも座席表現が入っているのですが、電解コンデンサーが当たるので一部カットしています。
写真は1号車のE453-107、同じように施工していますが乗降扉窓を下から煽って覗いてみても、配線類は何~んも見えません😁。製品のMaxのロゴは相変わらずしっかり表現されています。
再び7号車の写真ですが、グリーン車の照明は客室部のLEDにマジックで黄色を入れ、暖色系にしています。また左側には矢印のウェイトをいれます。当初は両側にいれていましたが、コンデンサーが入った時に右側を取り外しました。ウェイトはモーター車を除く全車に挿入です。以前は集電安定化のため(重量Up)でしたが、今は右に仕込んだコンデンサーと重量バランスを取るため左だけ という意味合いに変わっています。
先頭車はライトユニットが入っていてスペースが無いので、矢印の運転席パーツ裏にウェイトを仕込みました。
ここまでが電動車を除く標準仕様ですが、4号車だけは集電側(写真右)に車端平屋客室が有るので集電銅板を細めにし、右一杯迄テープLEDを伸ばしています。コンデンサーは例外の左側へ、プラス側の端子だけ右側の銅板と下にチラっと見える黒いリード線で接続しています。
こうすることで4号車E458-7の車端平屋座席部にも室内灯の光が入ります。KATO純正室内灯ではドア付近にユニットが入り、そこから左側を照らすので多分光が入らない..自作ならではのメリットと思います。
最後に電動車E459-207です。1階シースルーを実現している優れものですが構造が特殊で左にモーター、右に重量バランス調整?のウエイトがあるため、1階照明のテープLEDは上から4枚目の様にはみ出しNG、長さが合いませんでした。そこで65mmという半端なテープLEDを作って入れています(この話は書いていなかったかも・・😅)。LED3個25mmが1単位のところ、左側のLED1個分をカットし、そのままでは回路が切断されて点灯しないので矢印の所に4.7kΩのチップ抵抗をハンダ付けして点灯化しています。カットしたLEDの抵抗分を補うということと思いますが、何Ωが最適なのかはよく分からず、トライアンドエラーで大体明るさが均一にみえればOKとしています。抵抗を入れないと多分左2個だけが煌々と光り、他は暗くなっちゃうと思います。
矢印の所にブリッジダイオードと1kΩの抵抗、黄色い絶縁テープを巻いた細長い15連スティックコンデンサーを入れています。10μF×15で150μFです。電解コンデンサーを入れるスペースは全く無いのでこれで一杯一杯です😁。チラつき防止のためのコンデンサーは経験上100μF以上は無いと効果が見られないように思います。
こうして電動車も上下階均一に点灯です。ドアの最下部と同じ高さに1階窓下縁がある車両で上下共シースルーを実現しているNゲージは、私の知るところでは唯一の車両、工夫に満ちた素晴らしい製品と思います。同じKATOでもだいぶ前発売のE1系はこの構造じゃなかったみたい、この仕様でリニューアル発売されたら面白いかも知れません。
長くなりましたが、最新仕様の室内灯入れはこれで終了です。旧製品も長くかかってあれこれやり直して同じ仕様になっていますが、初導入から9か月運転の知見を色々取り入れた最新仕様で最初から..何か気持ちいい感じがします。室内灯、コンデンサーが入って重量バランスが変わりましたが、問題なく高速運転出来るようです。もう少し整備しながら、2編成併結運転テストなど始める予定です。
最後までご覧いただきありがとうございました。