銀河夢急行

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東急8631Fが引退……残る8500系は8637Fだけに……

2022年05月26日 11時38分23秒 | 鉄軌道

東急電鉄はこのほど、田園都市線だけに残されている8500系2編成のうち、8631Fを営業運用から離脱。“レールファンニュース”などは、残りは8637Fだけになったと伝えました。

なお、8637Fについては令和5年1月までは残し、様々なお別れイベントに使われます。

8500系は昭和51年に当時の営団地下鉄半蔵門線への直通乗り入れを睨み、多数を新造。後には東横線にも投入されていました。

その当時の電車は、大阪市営地下鉄などを除けばHSC型による空気指令式電磁直通ブレーキが殆どで、制御機器も電力回生機能がない抵抗制御で、名鉄ではようやく6000系を登場させた頃か。東急8500系は先の8000系に続いて界磁チョッパ回生ブレーキと、ワンハンドルマスコンを採用。また車体側面にも方向幕を入れるなど、今の名鉄ステンレスカーの開発にも大きな影響を与えましたね。

しかしながら、当時の東急も、まだまだ初代5000系や吊り掛け駆動3450系、3700系もかなり幅を利かせていたような。8500系の登場により、これらの旧型車両も急速に姿を消しています。

名鉄がステンレスカーの300系を小牧線に就役させたのは、それから35年近くも後のことでしたね。その間には南海電鉄でも類似のステンレスカーを就役させています。

しかしながら、あれから半世紀。VVVF制御や三相交流誘導モーター、果てはSiC素子も当たり前になり、車体は疲労し、すっかりと老朽化。今ではチョッパ機器や直流モーターなんかは勿論、造られていませんね。

既に代替の2020系もスタンバイか。

撮影等に行かれる皆さん、くれぐれも基本的なマナーは守って、最後の8500系を見送ってあげてくださいね。



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