本日、2022年5月25日の午後、東急電鉄公式Twitterアカウントから発表がありましたが、8631Fが運用離脱し、長津田車両工場に回送されました。


最初、ゴールデンウィーク後半に友人から「5月26日に8631Fが廃車回送らしい。ダイヤわかりますか?」とメールをもらった時は、友人が知ったソースがTwitterだったので、デマやウワサでは?と答えておきました。

私は、4月20日にヘッドマークが付いてからゴールデンウィークが終わるまでは撮影地が混雑していると思い、ゴールデンウィーク明け〜梅雨入り前の晴れた日に撮影に行くと決めていましたが、ゴールデンウィーク明けは梅雨の走りでなかなか晴れた日が無く、やっと5月19日に晴れたので、撮影に行きました。撮影地でご一緒した方々に8631Fのことを聞いてみると、みなさん5月26日に8631Fが廃車回送されると思っているようで、よく話を聞いてみると、ソースは東急の某施設とのことだったので、現実味を帯びてきました。また、東急が4月5日に出した8500系引退(ありがとうハチゴープロジェクト)のプレスリリースをよく読んでみると、ヘッドマークの掲出期間が2022年4月20日〜当該編成の定期運行終了までと書かれており、8631Fが来年の1月の引退まで走るとはわからなくなってきました。


8631Fは1983年9月に8000系15次車としてデビューしましたが、8500系の42編成(大井町線共通予備車を含む)の中で、特に目立った編成ではありませんでした。あえて言えば、8500系で初めて編成単位で製造された編成であり、初の編成全車両が軽量車で組成されたことぐらいで、ヘッドマークの取り付けやラッピングなどとは縁が無く、影の薄い編成でしたが、最後にして「ありがとう」ヘッドマークの取り付け編成という大役を担うことになりました。


2020系がデビューした2018年、◯K編成(8500系の8606F・8642Fや8590系・2000系)の廃車や転属などが始まると思い、田園都市線に撮影に行きましたが、当時はまだ8500系が主流で8631Fを意識して撮影していませんでした。あらためて、当時の画像を見ていると、市が尾とたまプラーザで撮影した画像が見つかりました。





また、2018年に8500系最後の1本となることとなった8637Fが「Bunkamura号」となりましたが、市が尾で撮影した時には上り電車としてやってきたものの、下りの東武車が編成の後部を隠してしまったので、4月20日の前週の最後のピーカンの日に撮影に行き、8637F「Bunkamura号」が目的ではありましたが、8631Fの切妻ステンレスカーに赤帯の東急スタイルの最後のすっぴんの姿の営業運転を撮影しました。



そして、4月17日の「ありがとう8500系in長津田検車区撮影会」では、ローレル賞受賞のヘッドマークが取り付けられました。



ヘッドマークを外して青帯の8637Fとヘッドマーク無しで撮影しました。行先は8631Fはあざみ野行きと、障害時の区間運転時の行先を表示しています。



8500系は旧新玉川線区間と東京メトロ半蔵門線内で地下区間を走るため、緊急時は前面貫通扉からハシゴで避難します。

この撮影会の時は非常用ハシゴから車内に乗り込み、車内の撮影タイムがありました。



8631Fの車内は8000系列標準の室内です。東急では8000系列まで広幅の貫通路を採用していたので、隣の車両まで一体に感じられ広々した雰囲気です。



8637Fは、同時期に製造されていた9000系に準じた車両なので、8631Fの営業離脱により、東急線から扇風機が付いた車両が無くなりました。



そして、8631Fの最後の姿となった「ありがとう」ヘッドマーク付きの姿です。

本当は5月19日のみ、撮影に行く予定でしたが、一緒に行く友人が18日に接種したコロナワクチンの副反応で19日に行けなかったので、友人がリベンジしたいというので、20日も撮影に行きました。

2日間とも上り電車は市が尾で撮影しました。

なお、8631F・8637Fともにヘッドマークのデザインは前後で異なります。





ピーカンということは、午前中の下り電車は逆光ですが、19日は32Kに入ったので、12時05分長津田入庫だったので、田奈で撮影しましたが、前面に光が当たってくれました。



20日は44Kに入りましたが、上り電車を撮影した時はピーカンでしたが、撮影後、やや曇ってきたので、逆光関係無く撮影することました。



4月5日の8500系の引退のプレスリリースでは、来年1月の定期運行終了とのことだったので、思いがけない早い運用離脱で驚きましたが、8631Fには「お疲れ様でした。ありがとう!」と田園都市線の激しいラッシュや中央林間〜南栗橋間の100km弱を往復した活躍を労いたいと思います。