近鉄における令和時代最初の新形式車は80000系「ひのとり」で、同系は鉄道友の会ブルーリボン賞も受賞しましたがハイデッカー構造のプレミアムシート車は何度利用しても素晴らしいと感じられ、「しまかぜ」と違って列車本数も多いので前面展望しやすい席を確保しやすいのも有り難いです。平屋の中間車はレギュラーシート車ですがシートピッチが1160mmと広く、全席にコンセントとバックシェルを備えているのでデラックスシートといい勝負であり、レギュラーではなく準デラックスが正しいのではって思うこともあります。

(2021.10.28 桑名付近にて撮影)

 80000系「ひのとり」は6両固定車が8編成、8両固定車が3編成の計11編成72両が名阪甲特急を中心に活躍していますが短期間で21000系と21020系を置き換えたため「名阪甲への力の入れ具合は他よりも上だな」って思ってしまい、凄さを感じられます。8両固定車は中間に半室運転台を備えた車両を2両組み込んでいますが車内からは運転台を見ることが出来ず、簡易運転台と同じ扱いだから見せる構造にしなかったのかも知れません。

(2021.10.28 桑名付近にて撮影)

 撮影した「ひのとり」は近鉄名古屋12:00発の062レで、この日はHV52が充当されましたが3編成のみ存在する8両固定車は全編成が三菱の制御装置を搭載しており、50番台に区分されています。8両は近鉄では最長の固定編成ですが検査等で4両ずつ分割することがあり、先に書いた半室運転台がその威力を発揮すると共に黒1色の連結面を見ることが出来るのでそこが注目点です。