以前掲載した内容の再掲載です

その3になります ^^;

 

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1999年、ばんえつ物語復活と蒲原鉄道最後の夏の記録です

 

さて、この日は貴重なクハ10を連結した通学列車の撮影を行います

いつも車庫で昼寝しているクハ10の走行シーンと車内にようやく入ることができます

ただ運転は朝の一往復、それも7時台!

ほぼ夜中に自宅を出発し村松駅へ向かいました

残念ながら天候が今一つでしたが本降りよりもましです

さてお目当てのクハ10はモハ61とペアを組んで村松駅のホームに佇んでいました

間に合って良かった~!

まず動力車のモハ61を撮影します

これも貴重な旧武蔵野鉄道の車両ですが、この日のメインはクハ10なのでさっさと五泉方につながっているお目当てを見に行きます

 

国鉄機械式気動車キハ41500の面影がかなり残っています

ただ4枚窓だったはずの運転席が3枚に改造されています

続いて車内に入ると・・・

この時、同じように現地でクハ10を待っていた同好の士が写ってしまいましたが気にしません

しかしこの椅子、まさに機械式気動車の特徴である、背づりが低く、二人並んで座ると片方の人のお尻が半分はみ出てしまうのではないか、と思えるクロスシートが並んでいます!そういえば、大宮の鉄道博物館に旧関東鉄道筑波線、筑波鉄道のキハ42500が保存されていますが、あの車内そのものです

そして車内にこんな表示が!

非常用ドアコックの説明のようですが、赤字の個所がかすれ、今となっては何が記載しているのか残念ながら全く分かりません

 

最後に運転席

とても簡素な作りです

機械式気動車といえどもブレーキ装置は当時から自動ブレーキだったでしょうからもしかしたらブレーキ弁はオリジナルかもしれませんね

当然主幹制御器は電車化されてからの部品ですが、そのほかの遮断スイッチ類はいつのころのものでしょうか

面白いのは最上段のドア開閉スイッチ、左右両方ともしっかりとした開閉スイッチがまとまって設置してあります

ただクハ10連結の際は車掌が乗務しての運行だったはずなので、これは開放型運転台のため、重要保安部品をいじられないように片側に設置したのでしょうか?今となっては不明です

 

この後、空いていた車内が五泉に向かう中高生で満席に!

日々利用していない闖入者は居場所の確保に苦労しました

 

1999年6月10日 蒲原鉄道 村松駅にて

モハ61+クハ10